第1章『「満洲暴走」書評』へのコメント
安冨歩『満洲暴走 隠された構造』に対する吉成学人さんの書評へのコメントです。
『満洲暴走』の中でも、特に「縁起」に注目されたとのことで、講義動画などのご紹介をいただき、ありがとうございます。後ほど時間があるときに視聴したいと思います。
今回、吉成さんが仏教的視点から安冨先生の思想について語っていただけるとのこと、私にとりまして、とても興味深い視点と拝察します。
なお、安冨先生の共著『親鸞ルネサンス』
は、以前、購入して読んだのですが、私の仏教への理解があまり及んでおりませんため、当時も今も、いまいちピンときませんでした。
最近になって読みました安冨先生の著作としては、現代思想 第42巻 第19号(2月臨時増刊号)に寄稿されていた『無縁・マツコ・オタク 』と題したものがあります。安冨歩『生きるための日本史』にあります、網野善彦『無縁の原理』の解釈を先取りした内容に思われます。
一方、複雑系科学について、興味を持って知りたい、と思っていた時に、懇意にしている方から、北原和夫『プリゴジンの考えてきたこと』を勧めていただきました。
『満洲暴走』では、フィードバックが作動してシステムが暴走する過程に、複雑系科学の理論が基底として触れられています。
私のバックボーンは化学でして、化学反応に基づいてこういった非平衡系の研究を行ったプリゴジンの考え方に触れられる点で、私には、『プリゴジンの考えてきたこと』は、興味深いと思われる著作です。
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