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許せなくていい

人を許しなさい。

私はこの言葉に
ずっとずっと違和感があった。



患者さんのために
こうあるべきだと伝えたときにも
人を許しなさい。

スタッフさんのために
利用者さんのために
こうあるべきだと伝えたときにも
人を許しなさい。

どうして…?
許すって大目に見ろってこと?
誰かのために
私たちは働いているんでしょう?



人を許しなさい。

そんな言葉を私は真に受けて
許せない自分は
ダメな人間なのではないかと
思い込んでいた。



でも最近気が付いた。

許せなくても
感情は手放せるし
心の平穏は保てるんだ
ということを。



許せなくていい。
そう思うと
心がすっと楽になった。



許せなくていい。
そう思えるようになったのは
私が新たにある言葉を
覚えたからだ。



どうでもいい。

これだけだ。



誰かの言動に振りまわされない。
誰かの言動に執着しない。
誰かの言動は私にとって重要ではない。

私が一番大切にしたいものに
立ち返って集中する。
私の目標、私の価値観を軸に
淡々とやるべきことをやる。

どうでもいい。
にはそんな意味が含まれている。



許すことだけが
健全な心の保ち方じゃない。

許せなくったって
余計な感情を手放して
穏やかな心でいられる。

それでいいじゃないか。



今も昔も
私のお仕事に対する気持ちは
ずっと一緒。

誰かの喜びのために。

ずっとこの気持ちで
働いてきた。



お客さんが喜んでくれること。
社員のみんなが
気持ちよくパフォーマンスできること。

そのために自分にできることを
もくもくとやっていく。

それでいいじゃないか。



どうでもいい。

ちょっと冷たい表現に
聞こえるかもだけど
誰かの喜びのために
という私の価値観を大切にするための
おまじないの言葉。



許すからの解放感。
この瞬間に出会えてよかった。