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頼まれごとは試されごと

頼まれごとは試されごと。



相手の想定以上の
クオリティとスピードで
応えること
という意味らしい。



当初の私は
この言葉を聞いたとき
息苦しさを感じた。



頼まれごとを
機械的に受け入れること。
相手の期待を越えること。

なんだか
相手のペースに合わせすぎて
自分を見失っているような
ニュアンスに感じたからだ。



私にとって
頼まれごとは試されごとという言葉は
相手のペースを無理やりノド奥に
突っ込まれて飲み込めと
言われているような気がするのだ。




そんな私は今
断ることにチャレンジしている。

私が断り下手さんなのは
相手への愛情と思いやりが根底にあり
自分と相手との調和を
自分の心や体以上に大切に思うがゆえだ。



だけど
最近になって気が付いたのは
断ることは拒絶の意味ではない
ということ。

断ることはむしろ
自分と相手のために適切な選択をする行為だ
ととらえている。



そんな私にとって
頼まれごとは試されごとという言葉は
自分や相手を大切にできない私自身を
まるで鏡に映し出されているような
気持ちにさせてしまうのだ。




だけどどうだろう。
試されごとの意味の解釈を
少し広げて考えてみるというのは。

試されごとの意味を
例えば
自分の意志や価値観
体力や心の状態を確認するためのチャンス
ととらえてみたらどうだろう。



そうすると
相手の要求を
全面的に飲み込むといった
一方的な試されごとでは
なくなるような気がする。



無理に全てを引き受けなくていい。

自分にとって大切なものや
無理をしない範囲を見極め
断る勇気や優先順位をつけること。

これも十分
試されごとなのではないだろうか。



頼まれごとは試されごと。

自分のために相手のために
冷静に判断できるかどうか。



そんな意味を持つと
今の私の心にスッと言葉が
入り込んでいく気がする。