300万円が湧いてきた [0817日記]
遠くから、なぞなぞボーイがやってきた。日陰でじとりと夏を過ごしてきたのが、今年は部屋でひとり泣いていない。卸売問屋で花火をどっさり買う約束をして、待ち合わせの時間までに用事を済ませるつもりだった。
気がつくと、200万円する大島紬を売りつけられていた。ショッピングモールに入っている呉服屋で、浴衣の下に着る肌着が欲しかった。帯と合わせた額を、3年間かけて月に6万5千円ずつ返済すればいい。ゴムみたいにぶよぶよした笑顔の店員3人が、何度聞いても理解できないことを言っていた。浪費家