なまず号はどこへでも [0808日記]
大地震がくるかもと、駅にいる人たちが少しざわついていた。小さい頃から東海地震は必ず起きると言われ、なまず号で揺れを体験していた世代なので、いよいよかとお腹に力が入る。毎週木曜開催のDJ練習会への行きしなだったのを、空腹を優先。腹ぺこでレコードショップにいる時に揺れてしまったら、途方に暮れてしまう。
天津ラーメンを食べた。普段なら頼まないメニューが気づいたら目の前にあって、思ったよりニュースに動揺していることに気づく。
いつものこと、少し遅れて参加。食べ物がデザインされたジャケットのレコードのみを流したら楽しいんじゃないか。エンケンの「オムライス」を持参していた人を見て思いついた時、DJ食べ太郎は生まれた。食べ太郎はセットリストを、お品書きと呼ぶ。常連の人に選曲を褒めてもらい、単純なのでクローズまでずっとニコニコしていた。
家までひとり電車に揺られていたら、急にまた地震に対する不安が戻ってきた。水だけでもと近所のドラッグストアへ寄ると、人、人、人。何を買っているのかしらとカゴを覗きこむと、スナック菓子だったりアイスだったり、長い夏を楽しむための用意だった。偶然同士が編みこまれて混み合う店内で、2ℓのペットボトルを抱えてレジを待った。
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