加藤和彦はなぜ死んだのだろう ~「トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代」感想
加藤和彦のドキュメンタリー映画を観ようという気になったのは、我が心の友から映画の存在を知らされたのがきっかけだった。映画が公開されるという話は以前から知っていたし、書店に行けば加藤和彦の本が平積みされていたから、意識しないではなかった。それなのに映画館に足を運ぶ気にはならず、いつしか忘れていたのはどうしたことか。映画の話を聞いたのは夏の頃で、心の友から改めて聞かされたのは十月だった。全国で上映される種類の映画でないことは明らかなので、もう手遅れだと痛感した。それでも衝動的に「