あるばーと

サラリーマンです。休暇をむりやり作っては旅行に出かけています。

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最近の記事

世界の「古都」に行ってみました

「古都」って?京都のユニークさ 京都は古都として知られています。国内だけでなく、海外でも抜群の知名度を持っています。 京都が面白いのは、歴史と現在が共存しているところです。苔むしてほどよく古びたお寺のお庭を眺めてゆっくりすることもできれば、デパートや繁華街で買い物も楽しめます。そういう京都の二面性が楽しく、またお寺や歴史が好きなこともあって、京都には何度も旅行で訪れました。 京都のように、過去の繁栄の痕跡を残しつつその同じ場所で現在も繁栄した都市であり続けている場所は、実は

    • デリーの国立博物館で見る仏像と仏教美術

      はじめにデリーで飛行機を乗り継ぐときに時間ができたので、国立博物館に行ってみました。 いちおう下調べをして向かいました。仏像がいくつか所蔵されていること、中央アジアの仏教美術が見られること、などが分かりました。 実際に訪れてみると、期待以上の充実ぶりでした。博物館のサイトには仏教については割とあっさりとしか書かれていないので、どれほどのものか分からなかったのですが、仏教関連の展示は質量ともに充実していました。 博物館の仏教関連の展示仏像が展示された別館 仏像と仏舎利は別棟

      • 藤田美術館

        はじめに大阪の藤田美術館に行ってきました。 古美術の蒐集で知られています。展示替えも年に何回か行われるようです。 今回の展示で見ることができたのは、平安時代にお坊さんが宮殿などに歩いて向かうときに使った祭具でした。実際にどう使われたかを描いた絵巻物と一緒に見ました。 美術館への入り方入館方法が現代的でした。 まず、建物に入るとカフェのようなものはあるのですが、美術館の入口のようなものがありません。チケットカウンターもありません。 蔵の厚い扉のようなものがあり、この中が美術館

        • サールナートで見る日本画(初転法輪寺)

          はじめにインドのサールナートにある初転法輪寺に残されている日本画の壁画を見てきました。 サールナートはお釈迦様が初めて説教(初転法輪)を行った地とされています。仏教の四大聖地のひとつです。 インドの北部、バラナシからおよそ10kmほど離れた場所にあります。 説教を行った場所に建てられた僧院の跡やストゥーパが遺跡公園として残されています。ただ、現在サールナートにある仏教寺院は多くは近代になって建てられたものです。 私が訪れた初転法輪寺もそのような寺院の一つです。1933年に

          猪熊弦一郎現代美術館に行ってみた

          はじめにたまたま四国に行く機会ができたので、行ってみました。 丸亀に美術館があるのは知っていましたが、どんな場所か特に前知識もなく訪れました。なかなか楽しめました。 場所丸亀駅の目の前です。迷いようがありません。こういう位置関係です。 猪熊弦一郎について意外と身近な場所に猪熊さんの作品はあります。たとえば三越の包装紙。 あと、上野駅の中央改札の上の三角形の場所に描かれているあの絵も猪熊弦一郎の作品です。人も動物もくつろいでます。 美術館の中の作品美術館に行く楽しみの一

          猪熊弦一郎現代美術館に行ってみた

          デリー空港 出発ロビーからすぐには外に出られない

          はじめに空港の出発ロビーに来る人は、飛行機に乗る人たちです。 デリー空港は入口で入場制限をしているので、出発ロビーには飛行機に乗る人しか入れません。なので、普通ならば出発ロビーに入った人はチェックインを済ませてそのまま保安検査場に行くはずです。 しかし、出発ロビーに入っても保安検査場に行かない人たちがいます。たとえば乗り遅れた人たちです。そういう人たちはもう空港に用がないので、外に出なくてはなりません。これが難しい。なかなか面白い経験でした。 そもそもインドの航空会社はカジ

          デリー空港 出発ロビーからすぐには外に出られない

          スリランカ シギリヤロックに登ってシギリヤレディの壁画を見る

          はじめにスリランカは古くからの歴史を持つ国です。 ここシギリヤには、4世紀ごろに王宮が置かれました。当時の建築物などの跡や、当時描かれた壁画などが、いまも残されています。 (詳しくはWikipediaが説明してくれています。) この時代のものが現代まで残されているのです。 見てきました。 行き方ダンブッラからシギリヤの街まではトゥクトゥクで行けます。 キャンディやアヌラーダプラからダンブッラまではバスが走っています。 シギリヤロックは市街から歩いて行けます。 朝6時半

          スリランカ シギリヤロックに登ってシギリヤレディの壁画を見る

          シンガポール アジア文明博物館(Asian Civilization Museum)の古い仏像

          マリーナベイに面した、マーライオンがいる公園からほど近い場所にあります。19世紀に建てられた建物に入っています。 難破船から発見された宝物とかアジア各地の衣装など、興味深いものがさまざま展示されていますが、その中で仏像は2階の広い部屋をいっぱいに使って展示されています。もともとは個人の方のコレクションとして始まったそうですが、質量ともかなりのものが収集されています。 時代別、地域別のコレクション 佛牙寺と同様に、ガンダーラや古代中国時代の仏像から始まり現代まで各時代の仏

          シンガポール アジア文明博物館(Asian Civilization Museum)の古い仏像

          シンガポール 佛牙寺(Buddha Tooth Relic Temple)で古い仏像に会う

          MRTのMaxwellの目の前にあります。マックスウェルフードコートとチャイナタウンフードコートの間に建っています。お寺のように飾り付けられた建物です。 佛牙寺の名前の由来 なぜ佛牙寺と呼ばれているかというと、仏様(ブッダ)の歯とされているものが保存されているからです。中国語で歯は牙と言います。 ミャンマーの廃寺の跡から見つかったそうです。 一般公開されていないので見ることはできませんが、長さ数センチのとがったものと聞きました。 建物の最上階の4階には黄金のストゥーパがあ

          シンガポール 佛牙寺(Buddha Tooth Relic Temple)で古い仏像に会う

          テルアビブ美術館

          はじめにテルアビブ美術館は、西洋近代絵画を多く所蔵する美術館です。名前の通りテルアビブにあります。 パレスチナに旅行した帰りに寄ってきました。なかなかの充実ぶりでした。 (訪問したのは2023年前半です。) 行き方市内バスで簡単に行けます。グーグル路線案内が使えます。美術館の目の前にバス停があります。 エルサレムからテルアビブまでは電車で行けます。およそ1時間ぐらいです。電車も30分おきに走っています。ヨーロッパでよく見かける、2階建ての車両を使っています。 展示されて

          テルアビブ美術館

          アート好きが楽しめる大塚国際美術館

          大塚国際美術館は、世界各国の名画を見ることができる美術館です。 淡路島から大鳴門橋を渡り終えてすぐの場所にあります。 図書館とかで見る「西洋美術大全集」全20数冊に載っているような絵画は、ほぼすべて網羅しています。 ローマ時代の邸宅の壁画からアメリカ現代抽象絵画までそろっています。 やりすぎなまでに完璧なコレクションです。 コレクションが膨大なので、一日ですべて見て回ることは困難です。 あらかじめ公式サイトで作品リストを入手し、見たい作品をチェックしてから行くのがよいと

          アート好きが楽しめる大塚国際美術館

          海外旅行の前後に行って楽しめた美術館3つ

          海外旅行に行ったときに現地の美術館を訪れるのが趣味です。 旅行から帰ってから日本の美術館に行くと余韻を楽しめます。旅行に行く前に行っても、予習になるので旅行が楽しめます。 私が好きな3か所を書いてみます。 国立西洋美術館(東京)ヨーロッパ旅行に行く前/行った後に行くと楽しめます。 中世宗教画から現代絵画まで、ヨーロッパ絵画が幅広く展示されています。 みんなが大好きな印象派も数多く収集しています。 印象派のコレクションは見事で、どれも有名な画家ばかりです。 西洋美術館で、そ

          海外旅行の前後に行って楽しめた美術館3つ

          ベツレヘム(パレスチナ)の壁に描かれたバンクシーアート

          はじめにバンクシー。日本でも名前を聞くことが多くなりました。 メッセージが込められた絵を見せるタイプのアーティストです。 バンクシーはイギリス人です。イギリス人として、パレスチナの抱える問題には、彼なりに思うところがあったのでしょう。ベツレヘムには、メッセージ性を帯びた彼の絵がいくつか残されています。 イギリスとパレスチナには、近代の歴史で深いかかわりがあるのです。 (この辺の話は、知れば知るほど、どんよりさせられというか、考えさせられることが多いのですが、それはともかく、詳

          ベツレヘム(パレスチナ)の壁に描かれたバンクシーアート

          ベツレヘムのパレスチナ分離壁を見に行く

          はじめにベツレヘムに行くことにしたそもそもの目的は、キリスト生誕地を見に行ってみることでした。 調べるうちに、ベツレヘムにはバンクシ―の壁画があること、それはパレスチナ分離壁に描かれていることなどが分かり、行ってみることにしました。 分離壁のかんたんなあらましイスラエルはヨルダン川西岸地区に分離壁を作りました。 目的は、パレスチナ自治区とイスラエルを分離するためです。コンクリートの壁で、けっこうな高さがあります。 (分離壁の歴史などはここに載っています。) ベツレヘムはヨ

          ベツレヘムのパレスチナ分離壁を見に行く

          シンガポールで世界の仏像の歴史をたどる

          はじめにシンガポールへの旅行は、お買い物だったり街を楽しんだりするのが目的だったりします。街にはさまざまな文化が入り混じっており、建物を見たりするのはもちろん、食べ歩きも楽しいです。ただ、古い仏像を見に行くような目的地ではたぶんないです。 そのため、シンガポールで仏像めぐりができるとは予想していませんでした。調べてみて古い仏像が保存されている場所があることを知りましたが、コレクションの数やクオリティなどあまり期待していませんでした。実際に訪れてみて、そのコレクションの充実ぶり

          シンガポールで世界の仏像の歴史をたどる

          イスラエルに行ってみた

          はじめに去年パレスチナに旅行に行ったときにイスラエルにも行ってきました。イスラエルは2回目。そのときの印象を書きます。 行ったのは次の場所。 エルサレム そもそもエルサレムはイスラエルなのか?という意見もあるかもしれません。ただ、現在西エルサレムおよび旧市街を管理しているのはイスラエルです。今回は主に西エルサレムの印象のことを書きます。 東エルサレムは、パレスチナ人が多く住んでおり、西エルサレムとは大きく印象が異なります。 テルアビブ イスラエルに行く人はもちろん、パレス

          イスラエルに行ってみた