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小学校のお友達と二人で近所の川へ釣りに出かけました。私たちが糸を垂れたのは、街道と東名…
駅前の繁華街をすこし外れたしずかな場所にその施設は建っていました。この施設は創作活動を…
山の中腹にある広場で幼い私は地べたにしゃがみ込んで遊んでいました。住んでいる場所からそ…
近所のさびれた商店街に老舗のおでん屋がある。人通りのまばらなシャッター街で、そのおでん…
つとむ君は小学生のとき最もよく遊んだお友達のひとりである。お兄さんがいた影響で、少しや…
Aさんと話しをしていると、お金の話題になりました。A さんは、さいきん聞いたという著名…
ある初冬の晴れた日でした。私は葬儀に参列するため、見知らぬ町のバスに揺られていました。平日の朝に駅から郊外へ向かうバスへ乗り込んだのは、自分をふくめて数人でした。閑散としたうそ寒い車中に、気だるいエンジン音がひびいています。 目的の停留所までは三十分ほどかかるようです。慣れない礼服に身をつつみ、なじみのない町並みを車窓にながめていると、座っているのに座っていないような、そんなそわそわした気分になりました。 ある停留所で一組の若い男女が乗り込んできました。彼らは一人席に
普段はあまり使わない洒落たコーヒーカップが棚にひとつありました。ソーサーとセットで、ち…
差し入れのために菓子折りをあつらえることになりました。さいきん近所に小さな洋菓子店がで…
若いころ、柄にもなく、急須で汲んだおいしいお茶をのみたいとおもい立って、近所のさびれた…
子どものころ、近所の小さな神社で秋祭がありました。お祭りの夜は神社のまわりの狭い路地に…
子どものころ、親につれられてしばしばおとずれた喫茶店がありました。お店のマスターと私の…
私のかよった小学校にはバディ制度というものがありました。学年のことなる見知らぬ子とパー…
ここ二十余年は病気や怪我で病院にかかったことがありません。けっして体は丈夫なほうではありませんが、都度なだめすかして病院の世話にはならずに済んでいます。 子供の頃はちがいました。よく体調を崩しては病院へ点滴を打ちに行きました。夜間外来に駆け込むことも度々ありました。わけても喘息との付き合いは一番親密でした。 喘息の発作はおもに夜中に起こりました。空気がヤスリのように感じられて息を吸うたびに砂を引きずるような音を胸から響かせました。そんなとき母親は起きだしていそいそと吸