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食卓を媒介に暮らしをもっと豊かに! | FARMING CONNECTS TABLES(2019年11月開始):フードロスを無くしたい「タベモノガタリ」と神戸を代表するカフェ「Mother Moon Cafe」を繋ぎます

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食卓を媒介に暮らしをもっと豊かに! | FARMING CONNECTS TABLES(2019年11月開始):フードロスを無くしたい「タベモノガタリ」と神戸を代表するカフェ「Mother Moon Cafe」を繋ぎます

最近の記事

頭の良い人は悩むという行為が分からないと気がついた時の話

たまには農業に関係ない話もしてみようと思います。 田舎で事業をしていると、自ずと関わることになるのが「地方創生」というキーワードですが、僕が田舎へシフトしたのは、8・9年くらい前には既にその雰囲気がありました。 都市部の優秀な若者たちがチャレンジの場所を田舎に定めて動き始めていたのです。 とは言え、まだまだそんなビジョンを共有できる人たちも少なく、少し離れた地域でも仲間意識が芽生え、よく集まるようになりました。 学歴だけが優秀さの基準ではありませんが、東大・京大・阪大・慶

    • 夏の農作業では文字通り死ぬほど水を飲まないとムリだった

      ビニールハウス栽培に対して「ずるい」と感じる人がいるのも理解できますが、自然界の気候を利用しながら、温度の管理や雨風から農作物を守れるという人類の工夫が農業を進歩させたのも事実なのです。安定した品質や収穫量は、需給バランスも安定化してくれて、双方向に良い話でもあります。 そして、「ずるい」という言葉から誤解されることが多いのですが、ビニールハウス栽培が楽なのか、と言われるとそうでもありません。 そこそこの規模のビニールハウスの設置作業は小屋づくりくらいの作業です。栽培中は

      • カフェをいちご畑にしたら思ったより広がって今に続く道ができた

        8年近く前の企画なのですが、神戸のとあるカフェのお店の中をいちご畑にしたことがありました。 僕としては、農業に本腰を入れ始め、青果と加工食品のブランドも立ち上げて、これから育てていこうと思っていたタイミングで、とても思い入れのある企画です。 DIYで作ったいちご畑には食べごろの果実がぶら下がり、お客様はお気に入りを3粒摘み取って店員さんに渡すと、スペシャルスイーツに仕立てて提供してくれる、というのがメインコンテンツ。 物販ではいちごのテイクアウトができたり、発売したばかりの

        • 農家が加工食品を作るとロクなことにならないという話

          農業の世界で「6次産業化」という言葉がもてはやされた時期がありました。 農林漁業者(1次産業)が、生産物の価値を高め、農林漁業者の所得を向上させることが狙いで、そのために、食品加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組むというものです。 1次産業+2次産業+3次産業だから6次産業、ということだそうで、この言葉を思いついた学者さんだか役人さんは、さぞかし大きなガッツポーズをしたのでしょうね、おじさんはダジャレとか上手いこと言うの好きだから。 行政が主導して、設備投資

          農家の仕事の半分がパック詰めになる時期があることが異常だと思えない世界

          5年ほど農業生産法人を経営していて驚いたことの一つが、農家には畑に出てない時間が多いということ。 スーパーなんかでキレイに整った状態で並んでいる農作物を見るだけで勘の良い方はピンとくると思いますが、収穫してから売り場に来るまでに沢山の手がかかっている訳です。 仕事はゴールを設定して組み立てられます。 売り場にキレイに整った状態で農作物を並べるためには、並べやすいようにサイズ毎に分けたり、包装の量を一定にしたり、包装方法を統一したり、土を落としたり、なんなら、売り場まで配達す

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          規格外野菜と神戸を代表するカフェとをつなぐことから始めています

          このnoteは、食卓をもっと豊かに、という思いを形にすべくはじめました。 まずは、農業と食卓の関係をもっと近づけるべく、FARMING CONNECTS TABLESというスローガンを掲げました。 手始めにフードロスを無くしたい「八百屋のタケシタ/タベモノガタリ」と神戸を代表するカフェ「Mother Moon Cafe」をつなぎました。 11月よりデリバリーが始まっていて、Mother Moon Cafe MINT神戸店のランチのサラダバーやデリに野菜たちが使用されていま

          規格外野菜と神戸を代表するカフェとをつなぐことから始めています

          スローライフが忙しいということは百姓という言葉を見れば簡単にわかるはずなのに

          農業をするために田舎へUターンした僕は、仕事をリタイアしてスローライフをするために移住してきたという存在に気がつきました。 彼らは忙しい都会生活に疲れたので、田舎でゆっくり人間らしい暮らしをしたい、と決まり文句のように言うのです。 面白いことにそういう人の大半は田舎で再雇用されて普通の生活に戻るか、都市部に舞い戻っていったのでした。 本来の語源は全く違うのですが、「百姓 = 100の仕事ができる人」という話をされることがあります。確かに農業をやってみて、水源を確保したり、道

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          無農薬で育てた野菜に化学調味料を大量にぶち込んだ手料理を振舞う人たち

          僕の田舎ではどこの家の隣にも畑があって、そこでは自分たちや都会に暮らす子供や孫のために、農薬を使わずに「安心安全」な野菜が育てられています。 収穫したばかりの野菜は、はち切れんばかりの瑞々しさで、子供時代はおやつの時間になると、塩を持って畑に行って物色したものです。そのせいで、今でもトマトを生で食べるときは丸かじりじゃないと嫌だったりします。 大人になって実家に帰ると、母親が僕や僕の子供たちのために「無農薬で育てた野菜を使ってるから健康にいいよ」と言いながら手料理を振る舞っ

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          農業と食卓の距離は思ったより遠かった

          もう5年くらい前のことになるのですが、僕はその頃まで、5年ほど農業をやっていました。というか、農業生産法人を経営していました。 10人ほどのスタッフと一緒に圃場で農業に汗を流す傍らで、9件ほどの農家をまとめて営業や流通も行うような、そこそこの規模感のあるものでしたが、僕がその環境を築き上げたわけではなく、農協職員として農地開発に尽力した父親が、その枠組みではできない取り組みをやりたくなって、50才を過ぎて立ち上げた会社でした。父親の体調不良から勤め先を退職して引き継ぎ、経営者

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          食卓の価値を改めて考えてみたらファッションと繋がっていた話

          僕は1999年から約12年間、ビームスという洋服屋で働いていました。 会社としても新しい店舗や業態をどんどん仕掛ける時期で非常に刺激的な毎日を送りました。ファッションだけでなく、雑貨や家具、アートや音楽まで、日本の文化を作る一端に関われたことには、本当に幸運でした。 そんな経験の中で一見ファッションに無関係に見えて、その実、密接に関係していると感じた話をしたいと思います。 ビームスに限らず、洋服屋という世界の人間に聞けば、その土地で一番美味しいものを教えてくれる、と言った

          食卓の価値を改めて考えてみたらファッションと繋がっていた話