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農業と食卓の距離は思ったより遠かった

もう5年くらい前のことになるのですが、僕はその頃まで、5年ほど農業をやっていました。というか、農業生産法人を経営していました。
10人ほどのスタッフと一緒に圃場で農業に汗を流す傍らで、9件ほどの農家をまとめて営業や流通も行うような、そこそこの規模感のあるものでしたが、僕がその環境を築き上げたわけではなく、農協職員として農地開発に尽力した父親が、その枠組みではできない取り組みをやりたくなって、50才を過ぎて立ち上げた会社でした。父親の体調不良から勤め先を退職して引き継ぎ、経営者となった訳です。

全くのど素人の僕にとっては戸惑いの連続。
例えば、たくさん収穫できたのに今は要らないと言ってくる取引先は、全く収穫できない時に限って絶対今すぐ欲しいと何度も連絡してきます。
ネットや通販で少々高値で販売できたとしても、農作物はどんどん育ってくるので収穫量の多い時なんか焼け石に水。
そもそもクリスマスにいちごを出荷することの無理やシーズンを終えるときの判断の難しさ。
需要と共有がなかなか噛み合わず、あっちを立てるとこっちが立たずで、毎日が戦いのような日々でした。

「食」という大切な分野にも関わらず、それまでの自分は一消費者として、全く無理解に農作物を口に運んでいたのです。

「FARM TO TABLE」なんて言葉?スローガン?も、なんとなく耳に馴染んできたような気がしますが、一方通行からもう一歩、先へ「CONNECT(繋がる)」べきなのでは、という思いから、農業と食卓を繋ぐべく「FARMING CONNECTS TABLES」という取り組みを始めることにしました。

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食卓を媒介に暮らしをもっと豊かに! 
CONNECT TABLES 田村圭介

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