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琲音(はいね)
2024年7月3日 10:22
彼女に会うときはいつも、土曜日の朝8時、開店したばかりのスターバックスで。朝早くに会えば、さよならしてからの時間もお互い有効に使えるので、早朝に会うことを2人とも気に入っている。彼女は二女が通っていた療育施設の先生だったが、家族ぐるみで仲良しになり、今では時々会ってお互いの近況を話す親友のような存在になった。彼女は私より5歳年上で、ちょっとずつ子どもや孫の年齢も我が家より上だ。だから
2023年12月12日 07:56
約1ヶ月半前、私は右腕を痛めてしまい、あまりの激痛で、日常生活も普段のようにはできなくなった。原因は、娘を家から連れ出す時の抱っこだ。その日も、生活介護施設から肢体不自由の娘を連れ帰り、いつものように抱っこで娘を車から降ろした。駐車場から階段を上って家まで行くとき、ピキッという痛みが腕に走った。右肩の少し下、ちょうど上腕二頭筋の付け根あたり。「やばいかな、娘を落としてしまうかな。
2023年1月17日 11:01
先月の雨の日、娘を抱っこしながら外へ連れだして、玄関先の階段で滑って転びそうになった。もしも本当に転んでいたら、娘を骨折させていたかもしれない。自分も大けがをしていたかもしれない。転んだまま起き上がれなくなれば、昼間は近所に誰もいないのに、どうやって助けを呼べばいいんだろう。ぞっとした。そろそろ限界かな、と本気で思った。夫には、「もう、行くな。雨の日は、頼むから連れ出すな
2022年12月3日 10:10
「きょうだいみたいだよね。」「うん、3人ともそっくり。」「なんだか、嬉しいね。」赤、クマの柄、黄色、それぞれの車椅子に座る三人は、同じ角度に首を傾げ、「あーしっ」「ててて」「あー、あー」と声を出している。長いまつ毛、ふっくらとした頬、少しぽかんとあいているお口、驚くほど似ていて。きっと、遠い先祖が一緒なのだと、私たちは笑い合った。これは22年前の、最初で最後になってしまったオフ会の