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学んだことを上手く活かせないのは「物事の本質」まで学べていないから

今、人の心理についても、すごく情報量が増えてきていますが、その多くは表面的な内容が多いです。

例えば、
「こういう時はこうした方がいいよ」
「こう言うと、人はこう思うよ」
「こういう人ってこんな心理でやっているんだよ」などです。

これらの表面的な内容は、学んでも、その後の生活に活かすことが難しいのが現実です。

なぜならば、
「柔軟性がないから」です。

そして、その多くは、学生の頃と同じ「暗記する」という形で覚えるものばかりだからです。

実は、情報量が多くなった今の時代で、暗記して覚えるのは効率が悪いんです。

それは、
人が頭で覚えていられる情報量は少ないからです。

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そして、中には、
暗記が苦手な人もいます。

言い方を変えると、
「暗記は苦手だけど記憶するのは得意」など、覚え方も様々あるということです。

記憶する方法は暗記だけではありません。
自分に合う覚え方を見つけるのも大切です。

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表面的な学び方は、考え方や方法まで細かく伝えられているため、学生の頃のような感覚で「学んでいる実感」を感じやすいものでもあります。

しかし、
それらの学びを上手く活かせない1番の理由は、
「自分の中から出てきたものではない」ということです。

大人になると、ある程度、形が決まっている計算式よりも、
「自分なりの答えを見つける」
「自分ならどうするかを考える」
「TPO に合わせて対応する」など、柔軟性が大事になってきます。

でも、この「自分なりの形」って答えがないんです。
自分は良いと思ってやっても、人に責められると「自分の考えの方が間違っていたのかな」と感じることもあります。

「自分なりの形」には、常に「不安」が隣り合わせにあります。

その、不安を少しでも安心させるために、本来、答えのないはずの人の心理まで型にハメて「答えのような形」を作っている人が多いのかもしれません。

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でも、やっぱり他人の考えは他人のものなんです。

他人の方法や考え方は、頭では良いと理解していても「それが自分らしいか?」と考えると、違うことの方が多かったりします。
・・・私は、違うことの方がほとんどです。

その、無意識に感じている違和感があることで、言われた通りにできなかったり、行動に移すのをためらってしまったり、言い訳を考えて逃げようとすることもあるかもしれません。

その結果「分かっているのに、できない自分がダメ」と、無意識にものごとの基準の軸が他人になっていることで、自分で自分を責めて自尊心を低くしていることもあります。

これを、自分の軸で考えると、
「良いと思う方法を聞いても、自分は行動に移すまではいかなかったんだから、自分には合わない方法だった」でいいはずです。

他人に合う方法が必ずしも自分にも合うとは限らないということです。

このように、他人の考えを自分のものごとの基準にしてしまうと、自分自身まで分からないものになってしまうこともあります。

なので、他人の考えを聞くのも大切ですが、それは参考程度にして、自分の軸をしっかりすることが重要です。

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自分の軸でものごとを考えるためには、
まずは「ものごとの根底を知ること」です。

ものごとの根底とは、
「なぜ、それが起こるのか?」
「良い悪いではなく、客観的に見るとどんな状態か」
「こういう人の心理の背景にはどんなことがあるのか?」
など、人の心理を客観的に捉え、原理を知ることで、対処策が考えやすくなるということです。

その結果、冒頭の「こういう時にはこうした方がいい」などの表面的な方法に対して、
「そうするかどうかは自分が決めること!」と、他人の考えに振り回されることが少なくなると私は考えます。

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例えると、
人の心理の根底とは「食材」です。

その食材をどう料理するかは自分で決めて、自分でアレンジして良いはずです。もし、一緒に食べる人がいるのなら、その人と一緒に決めて、一緒に作っていく。

人の心理も同じで、答えはありません。
自分なりにアレンジしながら活用していいものなんです。

それなのに、言い方や考え方まで他人に言われるのは、
その食材の調理方法まで他人に指示されているように私は感じます。

なので「その食材をどう調理するかは自分で決めること!」と強く主張したくなります。

そして、一番重要なのは、
「人に言われた通りに作っても楽しくない」ということです。

最終的に自分が良いと思う形に完成させるからこそ、料理にも、人との関わりにも楽しさがあると思います。

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「人の心理の根底を学び、自分なりの形で活かしていく」という方法、
すごく楽しいので、私はたくさんの方達にオススメしたいです。

旭心理コンサルタント

代表 旭 美由紀


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