怜梨 欠

ゆるゆる本を読んでるポンコツです。詩歌やイラストなどもかいてます。ありとあらゆる方向に…

怜梨 欠

ゆるゆる本を読んでるポンコツです。詩歌やイラストなどもかいてます。ありとあらゆる方向において遅筆。 http://tokinashi.stars.ne.jp/

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  • 読書リレー

    月ごとに先月読んだ本をまとめて紹介していく記事です。でもよく遅刻します。ゆるしてください。 購入リンクは「公式の購入ページ>honto>Amazon」の優先度で貼っています。 ヘッダーはそれぞれの月に撮った写真から選んでます。

  • 自作詩をもそもそ上げていきます。 時系列ごっちゃ。

最近の記事

2021年9月~12月 読書リレー

 あまりにも記録を溜めすぎたので、9~12月の読書リレーをまとめて、書けている5冊だけピックアップして紹介します。  記事の最後に、読んだ本の一覧はつけています。すみませんでした。  気に入った本は、また別の機会にでも言及できたらいいですね。 田中冬二『青い夜道』2006年(1970年初出)、日本図書センター https://www.amazon.co.jp/dp/4284700103/ref=cm_sw_r_tw_dp_0P5CGP7W3WVF04QBARQD  確か、

    • 2021年8月 読書リレー(後半)

       8月分後半です。  あまりに書くのを溜めすぎたので、次の9~12月はまとめて数冊だけ紹介します。今年からは毎月頑張りたい……。 雨穴『変な家』2021年、飛鳥新社 http://www.asukashinsha.co.jp/bookinfo/9784864108454.php  メインサイト、YouTubeともにいつも楽しませてもらっているオモコロのライター・雨穴さんが本を出した! とそれこそオモコロ記事で知って発売即買いに走りましたよね。めちゃくちゃ売れているらしく、

      • 詩「喘鳴」

         午前二時、息苦しさに目が覚める。  月明かりで満たされた、青い青い夜、  大好きな音楽が脳を焼き焦がして、  美しい思い出だけを狂ったように再生し続けるせいで、  僕の喉はくしゃくしゃに、  丸めた紙屑を飲み込んだみたいに、ざらついて、痛む。  痛む。  白い錠剤を、生温かい、水道水で、飲み下す。頭が痛い。頭が、重い。僕はいつからこんな人間になってしまったのだろうか。そう思い起こそうとしても、喉が痞えて拙い思想は夜の闇に曖昧に溶けていく。  赤黒い叫びに塗れた手が胸を押し

        • 詩「深海無線」

           つう、つつう、つう。   ハロー、ハロー。  こちら、しがない人間もどき。  聞こえますか。  僕はいま、成層圏二万マイル、  酸素と窒素の、海底にいます。  つうつ、つう、つう。   辺りはいちめん、夜のいろ。  タイヤの砂利を踏む音が、いたずらに鼓動を早め、  粘ついた吐息が戸惑いがちに、空へと昇る。    ええ、ここは、地獄です。   風も光も届かない、地獄の底でございます。   つう、つつう、つう。ざあ。   陸地で溺れるのは慣れていて、  今日も、しずし

        2021年9月~12月 読書リレー

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        • 読書リレー
          31本
        • 2本

        記事

          2021年8月 読書リレー(前半)

           8月は小学校の夏休みよろしく、たくさん読んでしまったので久しぶりに前半・後半に分けて紹介します。去年の2月以来ですね。 ぱやちの『アンチ丁寧な暮らし生活』2021年、私家版 https://14568.booth.pm/items/3246424 (売り切れ)  著者のぱやちのさんが地元のイベントに出るというので、県内だし小規模らしいし、短時間なら行っても許されるかな……と思い、生まれて初めてイベントに参加しました。  会場に入った瞬間から「すげえ! 世に聞くやつだ!」

          2021年8月 読書リレー(前半)

          2021年7月 読書リレー

           最近、ぐっと冷え込みましたね。立冬、とはよく言ったものです。  そんな時期に、夏の盛りの頃に読んだ本の感想を垂れ流そうという体たらくです。本当に意志が弱くて情けない限り。  写真は実家のフェレットとお父(の手)です。 赤田秀子『イーハトーブ・ガーデン』2013年、コールサック社 http://www.coal-sack.com/syosekis/view/1252/1252  確か、以前に東京にあるライブラリーバー「十誡」の公式Twitterアカウントで紹介されていて、

          2021年7月 読書リレー

          芸術鑑賞に知識は必要か問題

           昨日、記事の整理をしていたら、二年前くらいに書きかけて放置していた記事があったので、〆を少し加筆して公開することにしました。なんか、二年前の自分ようこんな考えてたなと妙に感心してしまいました。何かスイッチが入ってたんでしょうね。  あと今より文章ちゃんとしてんな。  とあるツイートが回ってきて、それに対する反応やらそのツイート主さんの一連のツイートを見てたらなかなか興味深かったので、自分でも考えをまとめてみようと思いました。  ツイートの論題は、「絵は知識と教養がなければ

          芸術鑑賞に知識は必要か問題

          2021年6月 読書リレー

           今回はどれもとても好きな本でした。  魅力が上手く言葉にできねえ~~~もどかしい~~~とのたうち回りながら書いたのでなんかそういう雰囲気だけ察してください。 夏目漱石『こころ(改版)』2004年(1914年初出)、新潮文庫 https://honto.jp/netstore/pd-book_02429899.html https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_14560.html【青空文庫版】  高校の授業で下(「先

          2021年6月 読書リレー

          2021年5月 読書リレー

           か つ て な い 遅 れ  退職やら引っ越しやらでバタバタしているうちに、いつの間にか二ヶ月経ってしまっていました。またこれから頑張っていきます。  さっき気づきましたが、なんだかんだでまる二年続いてるんですね。 櫻田智也『サーチライトと誘蛾灯』2020年、創元推理文庫 https://honto.jp/netstore/pd-book_30199675.html (※ストーリーの流れ等、ふんわりネタバレしてるかもしれません)  表紙とタイトルに一目惚れして、買った本

          2021年5月 読書リレー

          2021年4月 読書リレー

           例のあれがまったく収まらず、緊急事あれそれがまた各地で出たり伸びたりして、本当に大変な世界です。最近は分厚い単行本「鈍器本」というのが流行ってるらしいですね。ニュース動画が回ってきて、見てたら「女性におすすめの鈍器本」というパワーワードが飛び出してて笑いました。  書き出して気づいたんですけど、先月読んだのはなんかめちゃくちゃジャンル散らかってますね。どれもおもしろかったのでまったく問題はないです。 福田智弘『深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます』202

          2021年4月 読書リレー

          2021年3月 読書リレー

           続けて、3月分を。  今日は近所の喫茶店やネカフェ、フードコートをジプシーしながら書いています。やってみて僕にはこのスタイルが合っているようだと分かったのですが、場所を考えないと出費がとんでもなくなるのでたまにしかできませんね。 与田準一編『日本童謡集』1957年、岩波文庫 https://honto.jp/netstore/pd-book_00165045.html  これも確かゆめタウンの紀伊國屋で買った本。普通の本屋に珍しく、なんと棚いっぱいに岩波文庫があるんです

          2021年3月 読書リレー

          2021年2月 読書リレー

           安定の遅刻です。すみません。  なんか2月はタイトルだけで見ればだいぶアングラに寄ってますね。  今回からは初めに、紹介した本の著者・タイトルを付記しておきます。 桜井弘『宮沢賢治の元素図鑑』2018年、化学同人 https://honto.jp/netstore/pd-book_29030109.html  確か検定受検で久々高松に行った時に、帰りに寄った宮脇本店で買った本。元々気になってた上に、試験が終わった開放感で財布の紐ゆるっゆるだったんですよね。反省してません

          2021年2月 読書リレー

          2021年1月 読書リレー

           ちょっと間に合わなかった……。  幸先悪いですが、冊数としてはかなり読めました。これだけ記録を溜めてしまうと、新しく読むのがおっくうになるパターンもあると思いますが、僕の場合は「まあ一か月あるから頑張れるやろ! 来月の僕に期待!」と読んでしまうのでいいのやら悪いのやら。ぐうクズ。 手塚マキと歌舞伎町ホスト80人 from Smappa! Group著、俵万智、野口あや子、小佐野彈編『ホスト万葉集 巻の二』2020年、講談社 https://honto.jp/netstor

          2021年1月 読書リレー

          2020年12月 読書リレー

           年間目標60冊、少し厳しいかなーと思っていて、また一昨年みたいにうたらばとかのすぐ読める作品の駆け込み読書になるかなあなんて思っていたのですが、なんだかんだ結構読んでて、無事達成できましたね。仕事への現実逃避かな。 ポール・マリー・ヴェルレーヌ著、堀口大學訳『ヴェルレーヌ詩集』2007年(1950年初出)、新潮文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/4102171010/ref=cm_sw_r_tw_dp_YEGD3Z1PKAM1YR325J8V

          2020年12月 読書リレー

          2020年11月 読書リレー

           明けてますね。おめでとうございます。  今年は、もう少しちゃんと……毎月上げていきたいなと思います。今年もどうか、お付き合いいただけるとうれしいです。よろしくお願いします。 バーナビー・コンラッド三世著、浜本隆三訳『アブサンの文化史』2016年、白水社 https://www.amazon.co.jp/dp/4560095299/ref=cm_sw_r_tw_dp_fJwdGbPMEVG3F  数ヶ月前に買った本なのですが、どこで買ったのか、なぜかまったく覚えていません

          2020年11月 読書リレー

          2020年10月 読書リレー

           もはや2か月ごとの更新になりつつあります。申し訳ない。自分に。  最近ぐっと冷え込んできていて、今年も例にもれず元気に体調を崩しています。  皆さんも、暖かくして、お体にお気をつけて。 アーネスト・ヘミングウェイ著、高見浩訳『老人と海』2020年(1952年初出)、新潮文庫 https://www.amazon.co.jp/dp/B08BL4XSKJ/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_fPk2FbJ2WYPV8  言わずと知れたヘミングウェイの代表作。薄いし、新カ

          2020年10月 読書リレー