記事一覧
くそじじいに愛を込めて👴17
『特養への片道切符』
特養の入居が決まり、今度は衣類や私物にネームタグを縫いつける内職作業が始まる
裁縫は子供がいないので幼稚園や保育園などの持ち物につける経験もなく今まで生きてきた。
情けない・・こともない(どっちだよ・・どちらでもよい)
もっと簡単につけられる方法があるのかもしれないが?何度も洗濯をするだろうから取れづらい方法を選ぶ。
いびつな縫い目の衣類などを提出する恥ずかしさを感
くそじじいに愛を込めて👴15
『老健入門』
夏の終わりにジェットコースター並みの急展開
救急病院でリハビリをしたが自ら歩行するには困難で常に誰かの見守りが必要な状態となり老人保健施設へリハビリをしながら宿泊するスタイルにした。
病院から退院し老健施設へ車移動
久しぶりの外出(車移動のみだが)
車内から周りをキョロキョロして見ていた父。
初めての介護サービスを受ける旨を伝え老健側の計らいで携帯電話の持ち込みを許可しても
くそじじいに愛を込めて👴12
『久しぶりの来客』
役所へ駆け込んでから介護の入口に立つにはまず介護申請をし身体の状態を判定してもらう事と知り後日、自宅へ診断する方が家に来た
父は家の生活スペースに他人が入ることを嫌がったがこの日は久しぶりに家族以外の人が訪れるという事でソワソワよりワクワクしている様に見えた
人との関わりがもともと得意な父だと私は思っていたのでどうして外に出たがらないのか不思議だったが高齢となり更に半身麻
くそじじいに愛を込めて👴10
『高齢、独居、身体障害あり』
若かりし日の父を四字熟語で言うと「有言実行」「質実剛健」「勇猛果敢」・・(言い過ぎ)
父の周りには父を頼って沢山の人が居た
年老いてからは夕方、実家へ行くと1人薄暗い部屋で横になって寝ている事が多くなった
親子喧嘩を回避する方法として
(正確には冷静な自分を保つ方法)私は介護ヘルパーの人を装った
口調で声をかける
「お身体どうですか?」
「お風呂は何時ころにし
くそじじいに愛を込めて👴9
『紙パンツ』
今や外出先でも和式トイレを譲り合う風潮にある
こんなに洋式トイレが当たり前のように浸透したのはいつからだったか・・
介護とは無縁だった頃、実家は和式トイレだった
「なんで洋式にしないといけないんだ!年寄り扱いするな!」
時々、腰痛を患い観念した父は洋式トイレに変えていた
そろそろ介護が必要かなと思っていた頃、介護申請や介護サービスを受ける事に拒絶していた父
せめて紙パンツをは
くそじじいに愛を込めて👴8
『お風呂問題』
介助生活10数年経った頃、「転倒が怖い」という理由から1人でお風呂に入らなくなった父。
1度、転倒し骨折したからである。
私が実家へ行った時のみ入るようになった。他の兄弟だと恥ずかしいらしい。ん?
身体を支えて浴槽に入れて背中は洗ってあげその他は自分で洗ってもらい湯船から上がりたい時に呼ばれて浴槽から身体を支えて出し椅子に座らせてあげる・・というような流れ。
だいたい週1。
だ
くそじじいに愛を込めて👴7
『御先祖』
実家に仏壇はない
しかしお線香をつけお花やお茶菓子を置く場所は設けている
毎週、実家へ行くと炊事、洗濯、掃除にお風呂介助など一通り終えたらその場所で精神統一し家族、親戚の無事や健康を願い御先祖に語りかける
(安らかに眠らせてよ、と思われているかもしれない)
このような事をやり始める前、父にお茶菓子、お花を用意してお供えしてほしいと頼まれやり方に戸惑っていたところ
「お前はそんな事
くそじじいに愛を込めて👴6
あれから長い月日が流れ、
色々な事があったような
悔しい思いをしたような
何度もくそじじいと言っていたような日々でしたが
いつしか一生懸命生きてきた父に対し感謝の思いに変わっていきました。
年老いて更に身体障害が残りましたが自宅で過ごしていた時のやり取りを振り返ります。
1人でも笑ってくれたり何か感じてもらえたら嬉しく思います。
(なーんて大袈裟だけど)
『買い物』
元来、私は便通が良い
そん