くそじじいに愛を込めて👴15
『老健入門』
夏の終わりにジェットコースター並みの急展開
救急病院でリハビリをしたが自ら歩行するには困難で常に誰かの見守りが必要な状態となり老人保健施設へリハビリをしながら宿泊するスタイルにした。
病院から退院し老健施設へ車移動
久しぶりの外出(車移動のみだが)
車内から周りをキョロキョロして見ていた父。
初めての介護サービスを受ける旨を伝え老健側の計らいで携帯電話の持ち込みを許可してもらった。
入所当日の夜、早速父からの電話
「ここは老人ホームみたいだな?」(うん、まぁその通りなんだが)
「今日は色々と質問されたけど認知症の質問かな?お父さん(自分のこと)認知症かな?」(たぶん、大丈夫かな)
沢山の人との関わりに刺激があったのか良く話すなぁと思いながら社会と関わっている証拠だと感じ聞き役に徹することにした。
「お父さんは(自分のこと)新入りだから入浴が最後だったけどすごい機械でお風呂に入ったんだよ」と楽しそうに教えてくれた
入所の際、介護施設の資料の写真で見せてもらっていたが
「へぇーどんな機械?」とか言っちゃって合わせてみる
コロナ禍での入所だった為、面会もほとんど出来なかったりガラス越しやリモートで行った。
面会の度に今日もしっかりズボンを履かせてもらっていると介護士の方々に感謝しかありませんでした。
普通は3か月くらいで退所しなければいけないが次が決まらず結局1年近く利用する事になった。
この施設で沢山の先輩たち!?に可愛がってもらったようで新聞を読ませてくれる方。
テレビの情報を教えてくれる方。
世間話や愚痴?を言う相手。
一見、愛想のない方(失礼)も父からしたら「大変お世話になった方なんだ」と教えてくれたり
娘の私に知らない涙を流した事もあったかと思うが!?この施設で
沢山の事を学んでいた様だった。
郷に入れば郷に従わざるを得ず
可愛いじじぃの旅・老健入門に幕を閉じた。
次回へ続く
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