くそじじいに愛を込めて👴20

『じじぃの終活ノート』

施設入居の為、実家から父が居なくなり、大量のガラクタ(父にとっては宝物??)を片付けていた時、見つけた終活ノート。

どこかのサンプルでもらっていたのかな?

おそるおそる開く

特に延命も残りの人生にも大きな悔いはないと捉えた

細かい事は記載されていなかったが最後のページに目頭があつくなる

連絡してほしい人の欄に自分の子ども(私も含む)全員の名前と生まれた日のみが、書かれていた。

自分勝手で自分大好きな父だと思っていたが人生の半分以上は子どもたちの人生と共に生きていたんだ・・。言いすぎかな。

母は若くして他界した。
生前、「お父さんは子どもたちが生きがいだからお父さんのことよろしくね」と私にだけ言っていたことを思い出す。

何で私!?子どもが生きがい?本当かな、と感じるくらい厳しい、厳しい。

その頃から外に出れば「誰も助けてくれないんだ」と感じることも多かったがいつもピンチの時に助けてくれたのは父だった。
何度、くそじじいと言っても受け止めてくれた。
だから長い介助生活も出来たのかもしれない。

介助生活をしていた頃、沢山けんかをしたがそれと同時に身の回りの話や昔話もしてきた。

本当にくる最後の瞬間、手を挙げて「やったー終わったー」なのか
顔を手で覆い深い悲しみに暮れるのか分からないが愛を込めて見届けないと。

もうくそじじいだなんて言わないよ。

たぶん。

        次回は最終回⭐






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