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個人的な感想に過ぎない。けれど、もし参考になるなら。ネタバレは基本しないで書こうと思う。けれど、たまには少しバラすかも。
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#音楽

感染映画5選

感染映画5選

コロナ自粛で自宅にこもっている人も多いと思う。私もその一人。引きこもりで感染関連映画を立て続けに見たので、独断と偏見の映画評を少し。  一部ネタバレも含むので、ネタバレがイヤな方は星ぐらいで読み飛ばしてもらえれば。

コンテイジョン(2011年アメリカ)

 感染リアリティ ★★★★★
 エンタメ性   ★★☆
 ストーリー   ★★★★☆
 スッキリ感   ★★★☆
 今見るとヤバい度 ★★★★

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2024読んだ本(1-3月)

2024読んだ本(1-3月)

悪魔の飽食/森村誠一

怖いホラー映画より怖い。途中読みながら、本を置いたときもしばしば。感情的でない淡々とした筆致ゆえ、そのリアリティが伝わってくる。取材力はもちろんすごいが、そのリアリティの伝え方。「加害者の記録」として、重要な著書。3部作だが次読むのに勇気いる。

未完成 大作曲家たちの「謎」を読み解く/中川右介

資料的に読み始めたが引き込まれた。筆致も文体もよい。「クラシックジャーナル」

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楽しんだもん勝ち -関西シティフィル76回定期レポ

楽しんだもん勝ち -関西シティフィル76回定期レポ

いつものように、演奏会が終わった。
ただただ、楽しみたい一心だった。
もちろん、人間だから、いろいろある。
ゴギ先生も仰ってた。
「プロもアマも関係ない。人間が創り上げるものだから。」

今回の定期シーズンは、いろいろあった。
詳細は書かないが、人間関係と演奏技術というアマオケでは必ずといっていいほど起き得るテーマ。その両方でいろいろあった。
アマチュア音楽活動において私の考えの原点は、「残ったも

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小澤征爾音楽塾ラ・ボエームを観て聴いて

小澤征爾音楽塾ラ・ボエームを観て聴いて

そうだ、京都へ行こう笑

という訳で、19日の日曜日は京都まで行って観劇。観劇に感激!といいたいところだが、相応の感動と満足感と、いささかの物足りなさを感じつつ帰宅。

小澤征爾音楽塾のラ・ボエーム。錚々たるソリスト陣を若いオーケストラが支える。演出も美術も一流、値段も一流。会場はほぼ満席。いや、4階席は空席もチラホラ。

純粋にオペラを楽しみたい、自分の生活の音楽の糧にしたい、という意味でチケッ

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本にまみれて過ごしたい

本にまみれて過ごしたい

タイトルどおりでそれ以上でもそれ以下でもない。
ここ半年の読書生活の変化でいうと、メルカリでの本の購入が激増した。
積ん読真っ盛りで読みたいけど読んでない本が数十冊になってきた。やばい。

本は古本でも全然OKなほうだ。たまに書き込みとかにイラッとすることもなくはないが、古本でも喜びは同じ。むしろ、古本ならではの良さ、例えばシワやヤケなど、独特の魅力もある。ニオイがキツイのはいやだけれど。唯一気が

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【マーラー書きたい11】ヴィニャル「マーラー」を読んで

【マーラー書きたい11】ヴィニャル「マーラー」を読んで

Amazonアソシエイトに登録した。つまり、こういう記事を書くことで、間違ってAmazonさんのリンクから購入してしまった人のおかげで、もしかするとお小遣いがもらえるかもしれない!ということだ。まあ期待せずに。皆さま、買ってね笑

読書量はコロナで確実に増えていて、かつ入院もあってさらに増えたし、スピードが付いている。何よりも本を読んでいる時間の幸福度が高い。シアワセ。ちなみに今は7-8冊を回し読

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朝からウルッと来た、リンゴの行商さんのジャズな話

朝からウルッと来た、リンゴの行商さんのジャズな話

「行商」という言葉に「さん」をつけるとは。とても良い話で、朝から涙ぐんだ。自分の半生と比べてしまい、自分の中途半端さや、情けなさを感じながら、それでも勇気をもらい、元気をもらえた。

「今日はいい日だなあ」

この一言をライターの川内イオさんは、リンゴを買った人から聞いたという。これが創作であったとしても、こんな素晴らしいことはない。この文章のクライマックスだ。目頭が熱くなる瞬間。そう、文章も良い

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自分が自分を支配できているのかどうか

自分が自分を支配できているのかどうか

図らずも下記2本の、「支配」に関する記事を書いた。

精神と肉体が音楽に支配される
デジタルが人間を支配する

人はみな、自由でありたいと思う。私もそうだ。自由でありたいのに、支配されている。好きなことをしたい→音楽が好きだ→音楽にのめり込む→音楽に支配される→それに脳が肉体が喜び、さらに支配される、というループ。恐らく、多くのことでこういった待ことが起きているのかも。

デジタルも同じ。もっとタ

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やるしかない!狂うしかない! 〜「芸術起業論」を読んで

やるしかない!狂うしかない! 〜「芸術起業論」を読んで

人生の灯を再び、燃やしてもらったような感覚。村上隆さんのことは、正直知らなかった。音楽は好きだが、現代音楽を聴かないのと同じく、そもそも絵画などのアートに興味もなく疎いのと、ピカソ以降の近現代美術はよく分からないな、というところで思考停止していた。カンディンスキーは好きだ。なぜかは分からない。

村上隆を知ったのは、NewsPicksだ。ホリエモンとの対談を観て、興味が湧いた。「コロナで芸術がまた

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