#66【自己紹介】15-5 休みのススメ 休職前後の身体の変化(休職後iv)
今日のタイトル画像は、「夏の夜、キャンプファイヤーでマシュマロを焼く少女」です。夏はどこ行った。相変わらず不明瞭な手元。生成AI、難しいけど楽しい。
今日も今日とて、昨日の続きを書きます。
もっと箇条書き的に書けると思ったのですが、いざ書いてみると忘れたくない温かい人のやさしさや、出しておきたい毒がたくさんありました。
お付き合いいただいている方、スキしてくださる方、本当にありがとうございます!
すみません、しばらくこの話題で書かせていただきます。
思い出したこと補記
休職直後の7月ごろ、かぐや姫課長(63歳・男性・定年後再雇用)とのやりとりで思い出したことがあるので書き留めておかせてください。
まだかぐや姫から直接連絡が来ているころでした。かぐや姫からは、
「主治医の指導を良く守るように」
「主治医から職場環境への指導があれば教えてください」
等のLINEがありました。
部下のいる上司の皆さん、口の利き方には気を付けてくださいね(リプライズ)。「わたしの適応障害、わたしの体調、わたしのことなのに、ああこの人は、わたしの意見はまったく聞く気がないんだ」と思いました。まあでも今さらですよね、この人がわたしの話を聞いたことなんて、わたしの在職中も一度もなかった。
わたしが休職者になってやっと、この人に対抗する手段を手に入れた。「再び体調を崩さないですむ環境が整わない限り、わたしが復職できない」という、わたしひとりが一方的にリスクを負う手段です。職場の労働力という意味ではかぐやもリスクを負っているかもしれないが、実務的にその害を被るのはかぐやではなくほかの係員である。かぐやは現場仕事しないから。くらたこういう身銭切らない奴ほんと嫌いだよ!
いっぽうで、主治医はいつも「あなたはどうしたいの?」と聞いてくれました。そしてわたしの答えたことは尊重してくれた。
このときはヘトヘトだったので正直誰かに代わりに考えてほしかったですけれど、主治医とかぐや姫がわたしの頭越しにやりとりしてわたしがその伝書鳩になっていたら、わたしの人生の話だというのに、ずいぶんとおかしな話になってしまいます。今思えば、主治医の対応は一貫してとてもありがたいものでした。
休職5か月め 11月
女子バスケがシーズン入り 初めて遠征をする
女子バスケがシーズンに入り、くらたは初めて遠征をしました。
主治医からは、仕事のことを考えないで休みなさい、という指示と、過呼吸発作用の薬だけが出ていました。この薬も、主治医は出したくないのに、わたしが頼んで渋々出してもらったものです。
また、休職中の旅行についてはネットで見る限り、こうした、もともと勤務を要しない日などの旅行は問題ないと言われています。温泉なども好きな人にはいい休養になりますものね。
遠征先は、愛知県蒲郡。対戦カードはトヨタ自動車アンテロープス対アイシンウィングス戦です。小ぶりな体育館での、愛知県のチーム同士の対戦でした。
なぜ初遠征にこの試合を選んだかというと、まず、推しチームのトヨタ自動車アンテロープスの試合が、関東でほとんど予定されていなかったから。くらたはトヨタ自動車アンテロープス箱推しですが、最推しは大神雄子HC(ヘッドコーチ)です。最推しがHCってマニアックすぎる!でもくらただって休職中だって推しの試合を観たい!大神雄子と同じ空気を吸いたい!←変態度高め
二つ目には、このアイシンウィングスに、引退したレジェンド吉田亜沙美選手が電撃復帰していたからです。シンさん(大神HCのコートネーム)とリュウさん(吉田選手のコートネーム)はかつて日本代表でもエネオスでもチームメイトでした。その再会シーンを観たい!マニアックすぎる!
このとき、現役選手の推しのシラ・ソハナ・ファトージャ選手がサインボールをくれました。サインボールもらったの初めて!う……うれしい!
愛知にお住いのSNS仲間さんにもご挨拶できて、とてもよかった。
このとき、完全なひとり旅ができたのもかなり気晴らしになりました。自分探しとしての旅の効用はこちらに書いたとおりです。
知らない土地に身一つで飛び込むのは、少し怖いけどすがすがしい。そこで自分が何を見て何を感じてどうふるまうのか、何から解放されて何を思い出すのか。日常にいてはわからない自分の新しい一面を知ることができます。
もちろん「適応障害の休職者」なんて名札を貼っているわけでもありませんから、そのラベルから自由であれたことも幸甚でした。
蒲郡のみなさんは、タクシーの運転手さんから、旅館のスタッフの方から、とても親切にしてくださいました。その温かさが沁みました。
天の丸さんオススメです。風呂も料理も天体観測も最高。
山の尾根沿いにあって、東海道新幹線からも見えます。
オススメのお土産は「みかんの雫」というみかんゼリー。
しっかりみかんのお味が濃くて、甘くて、うますぎる。
お取り寄せするぐらい好きです。
蒲郡市観光協会公式サイト「がまごおり、ナビ」 » 蒲郡みかんの雫 (gamagori.jp)
試合前には竹島もお参りしました。自然の地形を生かした、なんとも神聖な神社でした。山坂あるので年配の方はお気を付けてください。くらたはこのころ杖は取れていましたが、まだ簡単にグキっとなる状態だったので、足元デコボコだったのが怖かったです。
蒲郡市観光協会公式サイト「がまごおり、ナビ」 » 竹島 (gamagori.jp)
推しの写真は世界の財産 SNS活動再開
この遠征後、大量の選手の写真がくらたのカメラに秘蔵された状態になりました。2日間で4,000枚以上です。
ぐぬう、尊い選手たちの写真は人類の共有財産。みんなで愛でてみんなで推す、それが女子バスケファンの世界(だと勝手にくらたが思っている)。せっかくわたしのカメラに収めさせていただいた世界の宝を秘蔵しておくなんて罪なことをできるわけがない!←変態度高め
「好きなスポーツチームについて語るとき人はバカになる」とプチ鹿島さんが言っていたそうな。至言ですね。
……ということで、SNS活動を再開することにしました。
このおかげで鬱屈していたものが再び循環し始めました。
このときのことがあったから、くらたは「試合を片目で観るタイプのバスケファン」でよかったと思っています。
注)プロカメラマンが、女子バスケ会場にいるアマチュアカメラマンを揶揄して「いつからバスケは片目で観るスポーツになったのか」とSNSで発言、炎上した。その際、女子バスケカメラ民の間で「片目で観るタイプのバスケファン」を自称するのがちょっとだけ流行した。
再開にあたっては、現在休職中でもがいているところであることを明記しました。休職に至った経緯や、会社との調整を試みながらもうまくいっていないこと。自分にできることとして、何を見て何を感じるかいろいろと試してみて、自分の心の在り方やくせを探っているところであることなどです。
SNS仲間さんは温かく応援してくれました。
長文の訓練をしてみては?とご助言いただく
このとき、SNSでつながっていた旧知のベテラン編集者さんから「大変だったね」とご連絡をいただきました。そこには、「長文の訓練してみては?」とのご助言が。
これまでも観劇記や読書感想などはすべてSNSにアップしてきましたが、たしかに文字数制限で書ききれないことも多々ありました。
このことがくらたのnote.登録のきっかけとなりますが、なんとなく踏ん切りがつかず、実際に始めるのはまだ少し先になります。
大学の先輩との再会
このころ、大学の演劇部のアジ先輩に誘っていただき、ミュージカル『天使にラブソングを』を観に行きました。アジ先輩は相変わらず低声低テンションで気取らないのに上品で知的でカッコイイ女性!すき!
こういうとき、旧知の方と会っていただくのはとても良いことだと実感しました。これまでの関係性で話してもらえるので、「ああわたしはこういう人間だったなあ」と思い出すことができるのです。
このときにはすでにWAIS-IVの結果を聞いていました。その動揺がまだ残っていて、無知蒙昧なのはかぐや姫や取り巻きたちのほうなのに、わたしが苦しめられるのはなぜなんだ、という怒りを抱えていました。
ですが、聡明で自然体のアジさんを前にしたら、そうした自分のおごりを恥じる気持ちが生まれました。高校や大学はわたしより成績のいいひとばかりでしたから、IQという一面的な数字でおごり高ぶる話など、アジさんの前ではとてもできない。
大体、かぐや姫と取り巻きが無知蒙昧なのはおそらくまあそのとおりだが、そんな奴の下にくだって苦しんでいるとしたら、そんなことになるような会社に入ってそのままにしてるほうが悪いともいえる。
Superflyも言っている!
なにこの歌詞超しみる……。心にというより、傷に沁みるほうの「沁みる」。自分の臆病から道を選び損なっておいて慰めをあてにしている、恐ろしいほどSuperflyの言うとおりだ!ならばくらたも、「正しくここに戻って」こられるようにつとめなければならない。
転機・ミュージカル『天使にラブソングを』
閑話休題。
またこの『天ラブ』がとってもとってもとーってもよかったのです。
ストーリーの大筋は映画『天使にラブソングを』と同じなのですが細部が違っており、さらに曲は全曲アラン・メンケンによるオリジナルです。
シスター・メアリー・ロバート(若い修道女見習い)の成長譚に焦点が強くあてられていて、これを梅田彩佳さんが、素晴らしく透明感のあるたたずまいと歌声で、見事に演じきっていらっしゃったのです。
ミュージカル版のメアリー・ロバートは、「ほかの修道女は啓示があって修道院にやってきたが、自分はそうではなく、周囲の言うことをおとなしく聞いた結果ここにいるに過ぎない。自分がいるべき場所はここではないのではないか」ということに思い悩んでいました。
「なくしたものに気づかずに 手の中に 何もない 悔やんでも遅い」というのは、もっと早くIQのことがわかっていれば、というそのときのわたしの中の悔いにグサっと刺さりました。誰でもこの種の後悔はあるのではないでしょうか。
そして知ってしまった以上、知らなかったふりはできない。
最後の力強い「きっと私は決められる」という宣言。
若い修道女にアラフォーがシンクロしすぎて号泣。
舞台芸術とは生きることへのエールである。
アジ先輩と観に行ったあと、2回自分ひとりで行き、英語版のCDまで買いました。日本語版CD出してくれえ、梅田メアリーロバートで!
職場のイベントに誘っていただいたが、怖気づいて顔出しできず
この個人的『天ラブ』祭りのさなか、休職6か月めに入ろうかというころ、職場の方からイベントに誘っていただきました。
数年前にくらたが担当として準備していたがコロナ禍でキャンセルになり、それを今の担当さんが再調整して数年越しに実現する運びとなったものです。
本番にはかぐや姫が来るから、かぐや姫の来る前のリハーサルに来ないか、と誘ってくださいました。
本当はリハーサルにも課長はいたほうがいいのだけれど(ゲスト参加者のアテンドなどやることはある)、くらたが来られるようにかぐやに来なくていいと強く言ってくださったのだそうです。なんとありがたい心遣い。
それにしても、かぐや姫はこの、うちの課の念願のイベントにも興味関心を示さなかったそうです。それを聞いた時も怒りに震えました。なんでこいつがのうのうと座ってて、わたしがその場から疎外されているんだ?
くらたほんとこいつ嫌いだよ。
いちどは行くとお応えしたのですが、直前になって不安が強くなり、直前にお断りしました。
かぐやはいなくても、ゲスト参加者もいらっしゃるし、ほかのスタッフもいます。職場から離れた生活はようやく楽しめるようになってきたけれど、職場関連の複数の外部者へ向けた演技をする自分の姿が想像できなかった。
むしろ、ジョジョ第一部の仮面のように顔にへばりつき食い込んだ外向きの仮面をはがして、個人としてのくらたは何を見て何を感じるのかの訓練をしているところでした。
のちに、ゲスト参加者の方からも体調見舞いのご連絡をいただきました。欠席したというのに、ありがたいお心遣い。
くらたのそれまでの生き方も、間違ってなかったと思えました。
このときのことは、本当に申し訳なかったです。
続きます。
次回は、かぐや姫「俺様のやり方は変えない」主治医も脱力の休職延長! の巻です。
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