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ながいつぶやき

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「毒親」に関して思うことをポツリポツリと。
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#毒親

所有されたくないけれど独りで生きられるほど強くもない

所有されたくないけれど独りで生きられるほど強くもない

勝手にみられて知ったように好意をぶつけられたくないし、所有物にもなりたくない。

寝て働き、稼ぎ遊ぶ。
「私」を守り、育て、これからを生きるために生を使う。

そうやって「私のために」生きている数々の女性たちがいる。
彼女たちには、カタチがある。

誰かの色に染まりやすいようにとぼやけていないし、人の手によって簡単に変えられるほど軽くない。

そのカタチには、たしかな輪郭と重さがある。

それに焦

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母へのプレゼントをやめた

母へのプレゼントをやめた

実家が裕福で、今も食うに困っていない母。
そんな母を「お金がない」状態がわからない人と思っていた。

たとえば、一人暮らしでかかる生活費とか、そのために必要な稼ぎ、諸々の手続きがわからない。

私たちが幼少期を過ごしたマンションも、祖父母から買ってもらったものだった。
母にとってお金はやりくりするものではない。
あったらあっただけ使ってしまうのだ。
というか、あったら使わないと勿体無いとすら思って

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「頼る」と「依存」の境界線

「頼る」と「依存」の境界線

「自立した人になる」

できれば誰しもがそうなりたいと願うのではないか。
好き好んで依存したい人がいるのか、と考えたとき、長期的なスパンで考えるなら個人的にはそんな人は少ないと考えている。

「時には人に頼る」

大人になると自分でできること、そうでないことの見極めが重要で、なんでも一人でやろうとするのは幼いと見なされることも。

両立している言い分に見えて、じつは一直線上にあるもの。
そのボーダ

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映画「パラサイト」が私に自覚させたこと

映画「パラサイト」が私に自覚させたこと

映画館に行かなくなって久しいのでえらく前に感じるが、パートナーと「パラサイト」を観に行った。
いつも帰り道は映画の感想を言い合うのが習慣になっていて、内容は俳優のこととかあたり障りのないものだった。

が、その時は違った。

「なんで何も考えないんだろうね」

ああ、この人は。

心を折られること。
貧困が気力を奪うこと。
心を守るために期待しないこと。
よりよい生活を送るためではなく、ただ生きる

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「縁を切れ」の軽さと苦しさ

「縁を切れ」の軽さと苦しさ

「害のある人とは縁を切りましょう」という一文をみる機会が増えた。

ためしに「縁を」と打ち込んでみる。
Google検索には「縁を切る方法」に「縁を切るべき人の特徴」など、上手な縁の切り方をていねいに説明した記事ばかり。

「縁を結ぶ」に比べても、「縁を切る」が多くヒットする。

口に出すのは憚られるのに、なぜネット上では「縁を切れ」と簡単に言えてしまうのだろうか。

気軽に「縁を切れ」と放つ他者

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