松岡ふぶき

アラサー女のサバイブ日記

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    「毒親」に関して思うことをポツリポツリと。

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    小説や漫画、映画にドラマなどの感想。

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    親との関係に悩む七割くらいの人に届けたいマガジン。

最近の記事

【機動戦士ガンダム 水星の魔女】スレッタのお弁当

水星の魔女。 ガンダムシリーズはアムロとシャアが出てくるやつを少し観た程度で知識はなかったけれど、シリーズ知らなくても楽しめるよとのことで観始めた。 話題を呼んだあのラストもさることながら、随所にしんどいポイントが散らされていて12話見終えた後に徐々にダメージを食らっている。 グエスレとかスレミオとか言っている場合じゃないよ。 エラン…。 特に印象に残ったのが11話のお弁当のシーン。 なぜスレッタはお弁当がないのを主張しないの?と感想を述べている人もいたけれど、あれは

    • TABIにDiorのブーツ。2022年買ってよかった靴と服

      ファッションが好き。 今しか着れないと言われても、資産価値がないと言われても。 月日を重ねる中で「自分」が変わっていくのももちろん感じている。 思考だけでなく、もっとダイレクトなところで言えば肌の質感、肉のつき方、顔つきだって変わる。 「好き」も「似合う」も変わるのだ。 その変化を前提にしても、ずっと愛そうと手に取るものたち。 2022年に手に入れた4つは、この先10年の私に欠かせないアイテムとなるだろうと思う。 Maison Margiela Tabi Boot

      • 所有されたくないけれど独りで生きられるほど強くもない

        勝手にみられて知ったように好意をぶつけられたくないし、所有物にもなりたくない。 寝て働き、稼ぎ遊ぶ。 「私」を守り、育て、これからを生きるために生を使う。 そうやって「私のために」生きている数々の女性たちがいる。 彼女たちには、カタチがある。 誰かの色に染まりやすいようにとぼやけていないし、人の手によって簡単に変えられるほど軽くない。 そのカタチには、たしかな輪郭と重さがある。 それに焦がれ、憧れている。 私は私のカタチを作れるだろうか。 作りたい。 たしかなカ

        • 『自転車屋さんの高橋くん』:山本さんという人

          ※2021年3月11日、3巻読了後に執筆したまま下書きだった記事の公開なので、山本さんという人物に対しての印象は現在では少し異なっていますが、公開したかったので公開。 以下、本文です。 突拍子もないことをいうと『自転車屋さんの高橋くん』に登場する山本さん、少女漫画のヒーローみたいよなと思ったのがnoteを書くきっかけ。 実際、ともちゃんと深く関わる人物ではないのだけれど。 ああ、この発言って捉え方を変えればヒーローっぽいな?と。 ネタバレ含むため、未見の方はご注意を

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        • ファッションまとめ
          1本
        • ながいつぶやき
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          4本

        記事

          30歳、10年付き合った人と別れてから。

          10年付き合った人と別れた。 ここ数ヶ月、もっといえばここ3年で「詰まり」を感じていた。 あの人が結婚しようと私に言った時、どうしても先が見えなくて。 待つという言葉を伸ばした1年後に、私はうつ病と診断された。 そこから2年。 同棲期間の半分がそんな状態。 考えられないのに、何かしら考えていた。 こんな状態では迷惑をかけるばかりなので、結婚は自分の足でしっかり自分を支えられるように回復してから考える、と伝えた。 子どもを持つつもりがないことも。 それまではっきり伝えて

          30歳、10年付き合った人と別れてから。

          湊かなえ『母性』感想:母親が愛されるための道具としての娘

          2022年11月23日(水・祝)に主演:戸田恵梨香・永野芽郁で公開される映画『母性』。 新しいブログにて編集・加筆バーションを公開しているので、ぜひ見てください。 数年前に手にしていたものの、つい最近まで読めずに放置していた湊かなえの『母性』。 先日やっと手に取り読み終えたので感想を。 ※ネタバレあり。 「愛能う限り」の怖さいちばん印象に残った「愛能う限り」。 「命ある限り」とか「私が私である限り」とか、そうしたニュアンスなんだろうと、最初に出てきた時に読めないながら

          湊かなえ『母性』感想:母親が愛されるための道具としての娘

          私が「毒親」の記事を書く理由

          最近ではめっきり数は減ってしまっていましたが、もともとnoteをはじめるきっかけは「毒親」に関する記事を書くためでした。 今の私の状態としてはいわゆる「解毒」された状態ではないものの、自分の状態、過去を掴んで理解を深めていくなかで、徐々に生きやすさを得てきているかなという段階です。 今日のこの記事は、私が「毒親」の記事を書いてきた理由と、これからもきっと書き続ける理由について。 「人を癒したいのは自分を癒したいから」先日、どなたが呟いたのかは忘れてしまったのですが、「人

          私が「毒親」の記事を書く理由

          【case:カヨ】眠くて眠くてしかたがない

          受験を控えた冬、親戚の家で回らない頭を抱え、声を殺して泣きながら問題を解いた中学3年生。 私が学校でいじめられているから外で話を聞くと嘘をついた母が、私を親戚に預けたその足で恋人に会いに行くのを見送った小学生5年生。 楽しかった記憶もあったはずなのに掬えなくて、嫌な記憶ばかりが浮かんで。 私は頑張れる人だったのに、いまの私は頑張れていない。 寝ても寝ても眠い。 毎年つくると決めた一年の目標リスト、年々空のボックスが目立つようになっていく。 あの時よりたしかに世界が広が

          【case:カヨ】眠くて眠くてしかたがない

          『死にあるき』考察(2):朱鷺子の死生観

          ※新しいブログで修正加筆Ver公開中 見やすくなったかと思われるので、よければ 了子『死にあるき』ネタバレ考察2:夏生の事故にみる朱鷺子の死生観 前回と同様、ネタバレを含みます。 書く書く言ってだいぶ時間が経ってしまった…。 引き続き、漫画「死にあるき」の主人公、朱鷺子について。 おもに朱鷺子の「死生観」に関する考察です。 家族が、友人が死んでなぜ朱鷺子は泣かないのか。 2020年9月9日の夜にデニーズでひとり綴ったメモをまとめます。 ただの肉体か、人格を持つ物体か

          『死にあるき』考察(2):朱鷺子の死生観

          【case:ミナ】母に贈るプレゼントの金額は母の価値じゃないのに

          母の日、父の日、誕生日、クリスマス。 イベントは大切な誰かと一緒に、またはその誰かへの感謝を伝えるために行われるのだろう。 私にとってはそうではない。 感謝の言葉で覆った、理想のプレゼントを求められる日でしかない。 春先のショッピングモールで「母の日に感謝のプレゼントを!」の文字を見るだけで、鼻の付け根がじわっと熱くなる。 幼少期から変わらない。 小学校の4年生の母の日、兄と一緒に色紙を作った。 写真を切って貼って、おりがみでデコレーションもした。 出来がいいとは言え

          【case:ミナ】母に贈るプレゼントの金額は母の価値じゃないのに

          母へのプレゼントをやめた

          実家が裕福で、今も食うに困っていない母。 そんな母を「お金がない」状態がわからない人と思っていた。 たとえば、一人暮らしでかかる生活費とか、そのために必要な稼ぎ、諸々の手続きがわからない。 私たちが幼少期を過ごしたマンションも、祖父母から買ってもらったものだった。 母にとってお金はやりくりするものではない。 あったらあっただけ使ってしまうのだ。 というか、あったら使わないと勿体無いとすら思っている。 そんな母は、イベントにかこつけてプレゼントを要求する。 欲しいものなら

          母へのプレゼントをやめた

          『死にあるき』考察(1):朱鷺子はなぜ理解されないのか

          ※新しいブログで修正加筆Ver公開中 見やすくなったかと思われるので、よければ 了子『死にあるき』ネタバレ考察1:朱鷺子の行動思考、なぜ理解されないか 『死にあるき』。 好きな作品のひとつで、人間が抱える「生き死に」に関する個人の考えや、社会的な規範が人に及ぼす影響などを映し出している漫画。 主人公である朱鷺子は、難解なように見えて実にシンプルな考えを持ったキャラクター。 ただ、一般的にそれが理解されにくい思考、行動であるため、周囲の人間にとって彼女は恐ろしい存在として映

          『死にあるき』考察(1):朱鷺子はなぜ理解されないのか

          私は男も女も諦めたくない

          母と妹の「男」に関する価値観は、私の価値観とは合わない。 二人は結婚は幸せなものではないといった(妹は未婚)。 幸せと不幸せを合わせると、総じてマイナスが強く女の我慢で成り立つものだと。 誠実でない男にも「男ってそんなもん」と投げやる。 理解があるようでいて、諦めをぎっちり含んだ言葉。 ほとんどの男は不誠実で思いやりがなく、ほとんどの女はそれを耐えて受け入れるべきだと。 たぶん、今までの経験もあるのだろう。 ほかの事例があるとわかっていても、私たちは自身の経験でしか人

          私は男も女も諦めたくない

          みんな「愛」がわからないから「愛」を歌う

          「好きってどういうことだろう」とパートナー。 「人それぞれ違うだろうね」と私。 「ただ、好きに関する認識が似ていないと、長くは続かないと思う」と続けた。 個人的には人は人そのものを愛せるのではなく、その人を構成する要素のひとつひとつを好きになって、結果その人のことを好きだと判断するのだと考えている。 けれど、その構成要素は変化する。 急に変わることもあれば、その変化は捉えられないほどゆっくりなこともある。 「気持ちが変わった」という状態は、構成要素が変化したからに過ぎず

          みんな「愛」がわからないから「愛」を歌う

          「今やる」のも「後でやる」のもかかる時間は同じ

          よっぽどのことでない限り、「今やる」のと「後でやる」のにかかる時間は同じで。 もちろん体調が悪い時より万全の時にこなす仕事の方がきっと早いし、スケジュールになかった予定は後の予定をも狂わすので後回しにした方がきっと効率が良い。 そういった場合を除く、「後でやらない」で「今やる」方が良い理由は、単純に「やらないと」といった意識を排除できるから。 後回しにすればするほど「やらないといけない焦り」が圧をかけてくる。 後回しにした「できない自分」を責めることだってある。 後回しに

          「今やる」のも「後でやる」のもかかる時間は同じ

          「死ぬ」と困るのは誰なのか

          「死にたい」と聞くと、人は反射的に言ってしまう。 「死ぬのはよくない」とか「しんどいのは今だけ」とか、どうにかしてその人に死を選択させまいと。 確かにその痛みは一時的なものかもしれない。 ずっと頭痛が続くことを想像する人はきっといない。 だけど、想像に容易くないことは起こるし、一生続く頭痛だってある。 一生続かなくても、一瞬で全部投げ出したいほどの痛みを感じることも。 死して困る、悲しむ、しんどくなるのは他者。 死後の世界はわからないし、自殺したら地獄行きだって言われて

          「死ぬ」と困るのは誰なのか