死にたい僕は

僕は死にたい。

僕は僕が嫌いだから。

何もできない落ちこぼれで
いてもいなくても同じ存在で
誰も僕を必要としてない。

僕は不幸じゃない。
でも幸せでもない。
誰かを幸せにできるような人間でもない。

この先楽しいことなんて何もない。
明るい未来なんて見えやしない。

恋人はおろか友達もいない。
僕が死んでも誰も悲しまない。

もしかしたら、
父さんと母さんだけは
涙を流してくれるかもしれない。

親を悲しませるなんて最低だ。
育ててもらった恩も返さず。

僕は死んでも死ななくても
ダメな奴に変わりはない。

死にたいのに腹が減る。
食欲に従って飯を食う。
そんな自分に心底ムカつく。

僕の心は死にたがってるのに
僕の体は生きたがってる。

僕の体は生きたがってるのに
僕の心は死にたがってる。

僕は死にたいはずなのに
明日が変わらずやってくると
心のどこかで思っている。

生きることから逃れたくて
でも死ぬ勇気も出ないだなんて
僕は自分が情けない。

だから嫌いだ。
僕は、僕が。

僕から離れたい。

でも僕は、僕の人生しか生きられない。

誰も救ってはくれない。

僕には僕だけしかいない。

嫌いだなんて言ってごめん。

でもまだ好きにはなれそうにない。

僕が死のうが死ぬまいが
変わらず朝日は昇ってくる。

僕はまだ息をしている。

あの漫画の結末を
見届けるまではもう少し。

もう少しだけ、もがいてみてもいいのかな。