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岩波少年文庫を全部読む。

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シミルボンから移行してきました。 少しでも長く続くよう、いや、全タイトルをレヴューできるよう、みなさん応援してください。
戦後日本の児童文学を牽引してきた存在のひとつ、岩波少年文庫のレパートリーを、毎週1タイトル取り上げ…
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2022年8月の記事一覧

岩波少年文庫を全部読む。(100)世界が苦手な中年男のインナースペースに小学生読者…

舟崎克彦の『ぽっぺん先生と笑うカモメ号』(1976)は、岩波少年文庫版では対象年齢が〈小学4…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(99)エドワード朝ミドルクラス版「特攻野郎Aチーム」? …

子どものころ本を読まなかった僕は、例によってケネス・グレアムの『たのしい川べ』(1908。石…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(97)『あしながおじさん』が書かれなかったら『長くつ下の…

ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』(1912。谷口由美子訳、岩波少年文庫)は書簡体の…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(98)「鳥右ェ門諸国をめぐる」がすごい。天才ってこういう…

新美南吉が1930年代から1940年代初頭にかけて発表した童話は、のちにさまざまな版で書籍化され…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(9)徹底して「どこにもいかない」物語のはずだったのに ア…

(初出「シミルボン」2020年11月26日)  『クマのプーさん』刊行後、ミルンは詩集『クマのプ…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(8)キャラクタービジネスの影に隠れた「口誦と挿画の力」 …

(初出「シミルボン」2020年11月19日) (2022年8月22日加筆部分は有料) 実写版『リトル・マ…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(7)『アナと雪の女王』=「雪の女王」+「野の白鳥」 『アンデルセン童話集3』

(初出「シミルボン」2020年11月12日)  岩波少年文庫版『アンデルセン童話集』第3分冊は、岩波文庫の『完訳 アンデルセン童話集』(全7冊、大畑末吉訳)のうち第6分冊を除く6冊から計10篇が選ばれています。 オセンチ? 不健康?  以下、以前《Apied》という雑誌に書いたことと一部重複しますが、僕は長いことアンデルセンを敬遠していました。 そりゃ、「裸の王さま」(=「皇帝の新しい着物」)「みにくいあひるの子」、あるいは「人魚姫」「マッチ売りの少女」などを、子ども

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岩波少年文庫を全部読む。(6)アンデルセンはほんとうに人魚姫の肌の色を決めていなか…

(初出「シミルボン」2020年11月5日)  岩波少年文庫のアンデルセンは、前回書いたように岩…

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千野 帽子
2年前
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岩波少年文庫を全部読む。(5)版面と挿画の力 『アンデルセン童話集1』

本文で初山滋の挿画の話をしていますが、上のタイトル画像↑はもちろん初山滋ではありません。…

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千野 帽子
2年前
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