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授業日誌

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記事一覧

教師と学生のプレッシャー

先週から新しいクラスを担当することになった。

3クラスで計7名

全員ベトナム人日本語教師。

しかし、どういうわけか『いろどり 生活の日本語』の初級2A2から始める。どう考えても簡単すぎて、レベルが合っていない。一応確認はしたが、A2レベルで間違いないということであった。

どんな意図があるかはわからないが、決められた以上はやるしかない。

いちばんの懸念点は時間が余るであろうこと。実際に2回

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授業日誌(土曜日N5オンライン:第21,22課)

土曜日の朝、2時間のN5クラス(オンライン)を担当している。今は『みんなの日本語』の第21課、第22課。

始まった当初は8人、そしてここ最近は1人か2人。しかも、20分近く遅れて入ってくる。これまではメモ書き程度の教案を書いていたが、このような状態では教案(メモ)は意味がないので、書かないことにした。

この日も予定の時間より25分ほど遅れて入ってきた。人数は1人。

その学生はあまりできるわけ

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フィードバックの難しさ

今担当しているオンラインクラスでは、授業後にフィードバックを行うことになっている。項目は以下のとおり

この中で4のコメントがけっこう大変で、特に書くことがない場合も多い。特に書くことがないということは、指摘事項がないと言うことや授業内容に関しては、問題なくできていたということなので、いいことではあるが、それでも何か書かないといけない。それで、授業後に何を書こうかと頭を悩ませることが多い。そこで、

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学生のためか、自分のためか

2週間まえから始まった新しいクラス。レベルはN4、人数は15人で、そのほとんどの学生がN5の試験に合格していない。半分は知らない学生だったので、初回と2回目は復習して、どのぐらいのレベルか見ていたが、授業ができそうな学生は3人。しかも、何人かは、授業中のほとんどをスマホで過ごしている始末。

初回の途中で、絶対に来てはいけない学生が来た。その子は中学生で、N5のときも、授業中は基本的にスマホで友達

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オンライン初級会話クラス:授業日誌(5回目)

1月15日からオンラインでの会話クラスが始まった。時間は1時間、生徒は2人で、年齢は30代。レベルは初級。

当初聞いていた情報では生徒は『みん日』第15課まで終了しているという話だったが、実際に聞いてみると一応第25課までは勉強したことがあると言っていた。しかし、ほとんど覚えていないとも言ってた。実際にカタカナはほとんど読めず書けずで、答えられない質問も多かった。

1人は以前に教えていて、途中

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「ここ/そこ/あそこ」

これは『みんなの日本語』の第3課で提出されている。

第2課の「これ/それ/あれ」同様に、何かもどかしい課である。

第2課では、最近考えた「Aですか、Bですか」の練習で、動物の鳴き声を使った練習はー練習と言うよりゲームみたいなものだがーそこそこ盛り上がった。例えば「にわとりの鳴き声はカキクケコ―ですか、コケコッコーですか」というもの。一応かたかなを読む練習にもなるし、あとでベトナム語の鳴き声を聞

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授業日誌(N5b-3:第1課)と愚痴

11月27日:10名(登録23名、前回12名)

『みんなの日本語』第1課 課末

「の(所属)」
例を板書して、学生に言ってもらう。高校生がいるので「○○高校の生徒」を追加する。学生に言ってもらうまえに「覚えてください」指示を出して、あとで「~~さんは・・・」と言ってもらう。

「も」
まず、学生全員の名前、職業、年齢を確認して、覚えてもらう。そのあとで以下のように練習する。

10人中6人は問

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授業日誌(N4a-1クラス:復習とテスト)

クラス名:N4a-1
授業内容:復習、テスト(範囲:第32課~第35課)
人数:7人

前回の授業でテストをすると言っていたからかわからないが、いつもよりは人数が少ない。

最初は3人だったが、週末の予定を聞いたり、漢字のFCをやっているうちに7人になった。

試験まえの復習は、ほぼ私が1人で話している状況であった。これは説明しているからというわけではなく、学生の反応がほとんどないということだった

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『みんなの日本語』第29課:「~てしまいます(未来完了)」

これまでこの文型の練習をするときは、「日本語教材図書館」というサイトにあったものをアレンジして使っていた。

もっといい練習はないかと考えていて、いいかどうかは別にして、思いついたので書いておく。

改めてこの文型をどんなときに使うか考えたら、「とりあえず~をやってしまうか」という言い方をよくするのではないかと思った。それで家に帰ったらまず何をするかという状況での質問を考えた。10代が多いので、家

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久々のオンライン授業で緊張

今週からオンラインクラスが始まった。

登録している学生は8名、おととい参加したのは5名であった。

正直なところ、オンライン授業はやりたくなかった。その一番の理由は「ひらがな」からしなければならないからである。それに、オンラインクラスで勉強する学習者は続かない傾向が高い。先日、ほかの先生が担当していたN4オンラインクラスが終わったのだが、10人から始まって、残ったのは1人のみ。しかも試験は今現在

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ひらがなの授業は時間があまる

ひらがなの授業を考えるときは、いかに時間を余らせないようにするかに、頭を悩ませている。朝のクラスは2時間、体感としてはかなり間延びした感じになってしまう。もちろんそうさせないようにするのが仕事なのだが、かなり難しい。

ベトナム人先生も同じ内容をやっているので、学生は前のめりではない。かといってできているわけではない。つまらないのか、飽きているのか、朝だからか、毎回の授業ではあくび連発である。まあ

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道案内の練習

『みんなの日本語』の第23課では「~と」を学習する。使い方としては

の3つ。

表現は多少違えど『できる日本語』や『いろどり』にも同じように「道案内」の練習がある。

この「道案内」の練習ははっきり言って今の時代に需要はない。『みんなの日本語』の課末聴解問題にも「外国へ行って道がわからないとき、どうしますか」というのがあるが、数年前から「グーグルマップを使います」という学生が増えてきた。

現実

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「は」と「が」はやっぱりうまく説明できない。

N4クラス最後の授業での質問

「これはどうして「私が」なんですか」と聞かれた。これはいわゆる「総記のが」であるので、そのような状況を言い、説明した。なんとなくわかってもらえたような感じではあったが、すっきりはしていないようだった。

授業が終わってから、そして今朝も考えていたが、やはりこの「は」と「が」は難しい。

新情報・旧情報、焦点が前件にあるか後件にあるか、大きくかかるか小さくかかるかなど

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授業中に吐き気を催す

昨日授業中に急に体調が悪くなった。

お腹が痛くなり、吐き気もしてきた。

その授業は何とか耐えて、休憩中にトイレで吐いて、少し楽になった。

授業中は次の授業を代わってもらいたいぐらいの辛さだったが、意地を出し堪えた。

しかし、次の授業の最初のほうは意識が全く学生に向けることができずにいたので、学生には嫌な思いをさせていたと思う。教室内が多少張りつめていたようだった(まあ、私がそうさせていたの

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