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おうちで中華 - 雪蛤燉木瓜(ハスマとパパイヤのホットデザート)
今日のレシピは日本だとほぼ需要がないと分かってはいるけれど、「10分で簡単!」みたいなレシピばかりでも面白くないので、「中国にはこんな謎のデザートもあるんです。楽しいでしょ」という意味合いで紹介したい。
雪蛤燉木瓜(ハスマとパパイヤのホットデザート)だ。広東や香港のレストランでは、かなりの高級デザートとして扱われている。
雪蛤炖木瓜 雪蛤燉木瓜
xuěhá dùn mùguā
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まず、雪蛤(ハスマ)という食材をご存知だろうか。透明なゼリーのような見た目で、ぶよんぶよんしていて、主にデザートに用いられる。
その正体はと言うと、蛙の輸卵管である。
え?と思ったかもしれないので、もう一度言うと、蛙の輸卵管である。
更に正確に言うなら、「東北林蛙という蛙の輸卵管を中に詰まった栄養物ごと乾燥させたもの」だ。
東北林蛙は東北三省や内蒙古の東北部に生息しているが、中でも吉林省長白山の東北林蛙が最上とされている。なんせ蛙だから一匹から取れる量は限られる上に、まだ東北林蛙を養殖することはできないので、自然、雪蛤は希少で高価なものとなる。
何故そんなものを食べるのか。それはやっぱり、栄養豊富で美容健康に良いとされているからだ。中国の北の果てに生息する蛙の輸卵管を、南の果てに住む広東人(香港人)が大枚はたいて食べている…と思うと、広東人(香港人)の食にかける情熱の凄まじさを感じる。
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雪蛤は、水で戻してから使う。この作業が楽しい。丸一日水に浸けておくと、数十倍に膨らむのだ。いや、もしかしたら100倍以上かもしれない。
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これを下茹でしてからお碗代わりのパパイヤに盛って蒸すのが、今日のデザートである。なんかもう発想がいろいろぶっ飛びすぎてて、参りましたという気持ちになる。
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で、いざ食べるとこれが旨いのだから、完全に白旗だ。どう食べるかというと、レンゲでパパイヤをくずしながら、雪蛤と一緒に口に入れる。
そもそも日本だとパパイヤを加熱して食べること自体珍しいが、中国南方では定番の食べ方だ。熱で甘さも香りも高まり、パパイヤ好きには必ず響く美味しさになる。
そこに雪蛤を合わせると、ぶよんぶよんとした雪蛤とじゅわんじゅわんのパパイヤが口の中で一緒になり、なんともリッチな味わいに。それでいて甘さはあくまで控えめで、高級デザートとしての品格を感じさせる。
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「時間はかかるけど、作るのは簡単なんだね」
「一番のハードルは、雪蛤を入手するところだよな」
因みに、僕は中国から取り寄せている。日本でも以下のようなサイトで買えるみたいだけど、さすがにコストのハードルが高いよなあ。
どこかで運良く雪蛤を入手できた方は、是非お試しください(笑)
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