にほ

どんな日常も面白可笑しくがモットーの、出戻りアパレル店員です。日刊SPA!様で執筆中🖋

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マガジン

  • 余計なことだけしていたい【日記】

    ありとあらゆる出来事を、腹を割って話すつもりで書いている日記です。ついでに腹筋も割れるように筋トレ頑張ってます。

  • アパレル店員奔走記

    ちょっと笑えてたまに泣ける、出戻りアパレル販売員の生態エッセイです。

  • 人も歩けば恋に落ちる

    主に私、時々私の頭の中に住んでいる誰かが繰り広げる、奇想天外な恋愛模様と天気みたいに変わっていく心の内を書いた記事のまとめ。自分で書いておいて青春かよ!なんてやけに眩しく甘酸っぱく思ってしまった記事は有料にしています。

  • 間抜けな哲学

    たとえば近所を散歩中、無心で野菜を下ごしらえしている時、お風呂で頭を洗っている瞬間とか。とくに実用的でも専門的でもないけど、すぐ忘れるので覚えておきたくて書いてます。重くもないけど軽くもない話は有料にしております。

最近の記事

  • 固定された記事

アパレル店員はお客様をとって食いたいワケじゃない

「そのトップス、可愛いですよね~!」 ギクッ!!という擬音が文字となって背中に浮かび上がるほど、あからさまに肩を弾ませて驚く。 ゆっくり後ろを振り向くと、ニコニコときれいな笑みを浮かべた店員さんがいた。 可愛い。 いっぽう、こちらは「はは~えへえへへ、そうですね~へへ…」と気味も歯切れも悪い返事をしながら、少しずつ後ずさる。 一歩下がると、一歩踏み込まれる。 ヒイ!!すみません許してください… なにもしてないしされてないのに、人は緊張すると反射的に心の中で「すいま

    • 労働は社会貢献できるダイエットであってくれよ記

      「あつ、え、暑すぎない?」 10月も終盤に差し掛かるというのに、ショッピングモール内にはモワッとした空気が漂っている。 ほんの数分歩いただけで、じんわりと背中が汗ばむ。 そういや、ここ最近のモールって一年中暑いか寒いかで、ちょうどいい〜ってのは無いんだった。 半年間無職をやったのち、半年間ライターとして自宅でモサモサと仕事をしていた私にとって、そんな“外の世界”で働くことはかなり新鮮で刺激的なものになっていた。 久しぶりの接客、人との会話、館内のBGM、休憩室の匂い

      • 毎日8時間働くのは偉業だよ記

        いろいろ転じて、数日前からアパレルに戻った。 以前と違うことは、正社員ではなくパートタイムでの働きかたに変わったということ。これがかなり私には合っている気がする。 そもそも、自分のキャパを見誤った結果、過去に休職をしたり身体のあちこちを故障させたりして退職した。歳を重ねていくうちに、今の私は「一日8時間労働」というのが向いていない体になったのかもしれない。 というか、一日8時間働くって、凄すぎないか? 誰にとっても、24時間は平等に与えられる。 そのうち7時間は眠っ

        • 被った猫をそのまま住まわせたい記

          10/6 職場の後輩だった“友達”二人と、プチ遠出へ。 かつては先輩だった人の口から出た“友達”というワードに心を躍らせ、 「私、今朝、ママに『今日は、友達と遊んでくるね』って、言ってきたんです…!へへ…」 と嬉しそうにしていた、大変かわいい最年少。 えへへ、と笑いあうキュートな二人だが、こうして集まるときはほぼ確実といっていいほど、寝不足で集合場所に現れる。 お互い深夜に寝て4時頃に一度目覚め、そこからしばらくは浅い眠りの海を泳ぎ続けて起床するらしい。 さながら

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        • 余計なことだけしていたい【日記】
          18本
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        • アパレル店員奔走記
          5本
        • 人も歩けば恋に落ちる
          7本
        • 間抜けな哲学
          11本

        記事

          アパレル店員もなぜか秋は着るものがない

          本格的に涼しくなり始めた最近。 ジェットコースターのような寒暖差に、腹が悲鳴をあげている。 まずい…と空調を止めると暑くなり、つけると寒くなる。もはや、風の子だった子ども時代は幻だったんじゃないかと疑うレベルで身体がついてこない。 それに「秋は着る服もなかなか決まらない」って会話を、昨日もしたばかりだ。 とくに私は、アパレル時代の仲間と出かけることも多いため、余計にこの話に発展しやすい。 お出かけだ!!と、はりきって服選びを始めるが、クローゼットをどれだけひっくり返し

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          何度目の正直だよって、呆れるくらいがいいじゃない記

          「龍が如く」にハマっている。 というか、私は導かれるままこの作品に吸い寄せられたとまで思っている。 ご存知でない人もいると思うので、簡単に説明させてもらうと“堂島の龍”という異名を持つ伝説の極道・桐生一馬が、なんやかんやいろんなことに巻き込まれながら人生を歩んでいくアクションゲームだ。 主人公である桐生さんは、まぁ壮絶な人生を歩んでいる。 “極道”という時点で、そもそもハッピーライフからはかなり遠ざかってはいるが、それにしたって虎と戦わされてみたり、急に赤ん坊の面倒をみ

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          頭痛が痛いよ記

          ゾウのような足取りで、脳神経外科にきた。 長い付き合いになる頭痛が、最近本気を出してきて困る。 私は昔から本やマンガが大好きで、ハマると何時間でも読み漁るタイプの人間だ。 休みの前日に「今夜は夜更かししてやるぞ!」と意気込み、後輩から教えてもらったジャンプで連載中のワールドトリガーを読みふけって、気がついたら朝になっていたこともある。 冷静になれば、原因は「痛くなれ!痛くなれ!」と頭に言っているような愚行を繰り返してきたからと思えてならないが、とにかく、昔から頭痛持ちな

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          恋は当たって砕けろ、そんでもって拾ってくっつけろ

          「やっぱ、別れたほうが、いいですよね」 分かってる、そんなこと周りに言われなくたって、自分が一番分かってるよな。 平日のせいか、いつもより賑わっていないフードコートで、期間限定ドーナツにかじりつきながら耳を傾ける。 「好き」っていう感情は非常にやっかいだ。 頭で分かっていたって、本能に近いそれをコントロールすることはなかなか難しい。 現に、目の前の可愛い後輩は長年いわゆる“ダメ男”ってやつに頭を悩ませている。話を聴くかぎり、彼女が優しいゆえ、男が調子にのっている感は否

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          承認欲求は私を救う記

          ずっと、何者かになりたいと考えている。 人からすごいと思われたい、いいこと言いたい、特別だと思われたい、有名になりたい、好かれたい。

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          「当たり前」のほとんどは大して当てにならない記

          9/21 先日、母の誕生日会をした。 みんなでたらふく美味しいものを食べて、しゃあでもない話でゲラゲラ笑って、形としては残らないもののほうがむしろ、何十年後もずっと心のひらけた場所にいるんだろうなと思う。 急遽泊まりがけになったので、姉妹で深夜の酒盛りもした。 妹たちと話していると大概、近況報告から始まって、最終的に各々の“人格形成のルーツ”みたいなとこに着地する。 酔っ払いがいつも同じ話をするのに近い。

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          削れるのは生活費とぜい肉だけにしてほしい

          暮らしのなかで「もうちょっと減らしたいな」と思うものは結構多い。 たとえば、目を疑うような額の光熱費、帰り道のコンビニでのムダ遣い、税金。 そして、ぜい肉。 この憎き肉たちはいつの間にか、腹やら、顎下やら、尻やら、あらゆる部位に住み着いている。今すぐにでも住民税を払っていただきたいところだが、コイツらは自分自身でもあるという事実を考えるとそうもいかない。 とにかく、まずマイナス3キロ。 どうにかなんとか達成しなければ。 「いやいや、3キロくらいならちょっと本気出せば

          削れるのは生活費とぜい肉だけにしてほしい

          米は飲みもの、記憶は電灯記

          9/14~9/15 次女家族が我が家に泊まりで遊びにきた。 久しぶりに心地よい疲労感に包まれた連休だった気がする。 突然だが、私たち三姉妹はこの世に生まれ落ちてからずっと長女・次女・三女の全員がお互いのシスコンをやらせてもらっている。そして、そのシスコン姉妹の夫たちは、もれなく妻が定期的に開催するシスコン集会に駆り出されることとなる。

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          図工の授業の意味は、結婚指輪が教えてくれた記

          9/13 結婚指輪を作りに、夫と川越に訪れた。 ここはいつ来ても本当に暑い。 そして、書き出しの順番が逆な気がしてならないが、先月の末に結婚した。 私たち夫婦は、基本的に行事に無頓着だ。 結婚に関しても顔合わせはカジュアルに、挙式はナシで…などと呑気に考えていた。しかし、お互いの両親の意向もあり、親孝行したいという気持ちものっかって、やらない予定だった「一生に一度のイベント」を軒並み体験することに。 挙式が決まった日から、思考を2秒で放棄するのが得意な夫は、テレビでゼク

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          アパレル店員時代、お客様は第二の母ちゃんだった

          「アンタちゃんとご飯食べてんの?また痩せたんじゃないの?」 「変なものばっかり食べてると、また身体壊すからな~知らねえぞ~」 実の母親からのセリフのようにも聞こえるが、これは私がアパレルで働いていたときの、大変お世話になった顧客様からの言葉である。 ちなみに、この“痩せた”というワードに「ホンマでっか?!!」と嬉しさで飛びあがったが、過労とストレスで爆食に走り余裕で2キロ太ったばかりだった。 どちらかというと“やつれた”が正しかったみたいです、姉さん。 私は元アパレ

          アパレル店員時代、お客様は第二の母ちゃんだった

          アパレル店員は「声出し」という魔物に取り憑かれている

          疲労の末によくわからないことを言ってしまったり、おかしな行動をとってしまった経験はあるだろうか。私は日常茶飯事である。 とくにアパレル時代は、「お買い上げいただいた商品を一枚も入れず、丁寧にテープだけ貼ったショップ袋を笑顔で渡そうとした」とか「忙しすぎて口が回らなくなり、“はい”と“いえいえ”が混ざって『イエイ!』とお客様にむかって言ってしまう」など、思い出すと頭を抱えてのたうち回りたくなるような記憶ばかりだ。 なかでも、はっきり覚えているやらかしエピソードがある。 皆

          アパレル店員は「声出し」という魔物に取り憑かれている

          踊れと言われて遅刻魔を卒業した話

          「……何回目ですか」 静かに、だが確かに威厳に満ちた声が聞こえてくる。 戦場に赴く前の戦士が、忠誠を誓った主の前にひれ伏すよう。いや、そんな立派なもんじゃない。 私たちは出勤早々に、本気の土下座をしていた。 「……5回目です」 そう力なく伝えて、ゆっくりと顔を上げると店長の肩が小刻みに震えているのが見える。笑ってんなこの人。 店長がこういうリアクションのときは、大体ロクな罰を与えられない。 そもそも遅刻しまくる私たちが1000悪いのだが、今度はなにを言われるんだ…

          踊れと言われて遅刻魔を卒業した話