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こんにちは 初めまして ちゃむです 現在『虹猫シリーズ』第2部『月の女神と夢見る迷宮』…

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こんにちは 初めまして ちゃむです 現在『虹猫シリーズ』第2部『月の女神と夢見る迷宮』を連載中です ヨロシクね!

最近の記事

    • 愛する人へ

      • 踊り子

        踊り子っていうと森鴎外だっけ?

        • 月の女神と夢見る迷宮 第二十四話

          絶望的な戦いをくぐり抜けて  「ディアナさんとラパンは僕がっ!」  「任せたヨシュアっ! ライトっ、左から回り込めっ!」  ──時が止まってしまったような気がする。そんな風に感じながら、私は目の前の風景をじっと見ている。ただひたすらじっと……  男の人たちと黒い塊が近づいたり離れたり。近づく度に「キンッ!」とか「ガンッ!」とか大きな音がして。その度に私は耳を塞ぐ。この音は気分を悪くする……  「シーナっ! 前に出るなっ! 下がれっ!」  ……下がる……なぜ……? どこ

          好きだよと言えずに初恋は……

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          さよなら大好きな人

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          月の女神と夢見る迷宮 第二十三話

          絶滅のボス戦  私たちは風上から急いで人狼達に近づく。私は移動の間もミントの視界を通して、人狼達の争いを観察していた。それで分かったことは、黒い人狼族の中にはボスらしき者がいて、武器を持っているようだ。  「しーな……しろ……まける……」  ラパンが言うとおり、白の人狼族は既に2頭しか残っていない。そしてそのうちの1頭も既に深手を負っているようで、今にも倒れそうだった。  黒い人狼族達は白の2頭を取り囲み、そのうちの数頭が今にも飛びかかろうとしていた。  「ミントっ!

          月の女神と夢見る迷宮 第二十三話

          春擬き

          春擬きを聴くと何故か左右に体が揺れるんだよねぇ…… https://youtube.com/shorts/Gr6T3cYux5k?si=H96bLrL7E9BE141H

          月の女神と夢見る迷宮 第二十二話

          そうだ、私は1人じゃない  「何、この剣っ!? スパスパ斬れるわっ!!」  新しいミスリルソードを楽しそうに振り回すお嬢様。お嬢様が剣を一振りする毎に、リザードマン達の首と胴体が次々と離れていく。  今現在私たちのいる場所はダンジョンの地下5階。この階層からリザードマンが複数で出現するようになった。けれど私たちは何ら苦戦することもなかった。何故ならラパンが誘導してくるリザードマンを、お嬢様が片っ端から斬り捨てたからだ。  「何か……暇だね……」  ミズキさんが苦笑いを浮

          月の女神と夢見る迷宮 第二十二話

          Only My Railgun

          Only My Railgun

          月の女神と夢見る迷宮 第二十一話

          私にも苦手なモノがあるのよ!  ドスンッ!  「くぅっ!」  リザードマンの突進を受け止めたミズキさんが苦悶の表情を浮かべる。   「グォォォォォォォッ!」  ラパンを取り逃がした悔しさからか、リザードマンが吠えた。  リザードマン──トカゲのような顔をした魔物で、身体を固い鱗で被われている。しかもアーマーまで身に付けているから並の剣では傷もつけられないだろう。  ギルドの資料室で読んだんだけど、ダンジョンのボス部屋で遭遇する事もあるそうだ。つまりそれくらい強い魔物だ

          月の女神と夢見る迷宮 第二十一話

          月の女神と夢見る迷宮 第二十話

          シーナ、頑張ります!  私たちは今ダンジョンの地下2階にいる。全員が地面に座り、休息をとっていた。ここまでの間に何度か魔物と出会ったが、どれもゴブリンとかコボルドのような低級の魔物ばかりで、大して苦戦することもなくここまでたどり着くことが出来た。もちろん知能がない相手ばかりなので、テイムも出来なかった。  宝箱はあれ以来現れず、魔物を倒す事で出たドロップアイテムもポーションの類のみ。ヒーラーがヨシュアしかいない私たちにとってはそれでも有難いんだけどね。ほら、私たちは良いん

          月の女神と夢見る迷宮 第二十話

          月の女神と夢見る迷宮 第十九話

          進化するのは嬉しいんだけどさ  「ラパン、アナタ凄いわっ!」  「本当、ラパンは役に立つね」  「ここまでやるとは思わなかったな」  「まさに電光石火よね」  「頼りになるヤツだとは思っていたが……」  みんなが口々に褒める……いや褒め殺す。ミントの魔法の凄さをみんなが褒めたことで拗ねてた姿を見てるからさ、ライトさんさえ空気を読んだのだ。  ラパンは耳をピクピクさせながら、フンフンと得意気に鼻を鳴らす。ホンモノの兎っぽい仕草が、いやもう可愛い過ぎる。  「ところで…

          月の女神と夢見る迷宮 第十九話

          月の女神と夢見る迷宮 第十八話

          ねぇ、私たちっていりますか?  この後、私たちはミントに先導されて洞窟内を探索していった。ミントはこの洞窟内の造りに詳しく、マップを作成しなくても迷う事がないのは有難かった。こうして1時間程探索した頃であろうか。私たちは突如として開けた空間にたたずんでいた。  「ここがね、ミントの住んでたばしょだよ」  そうミントが言う場所は、明らかに人工的な造りを呈していた。  「やっぱりダンジョンなのかな? いや、遺跡という可能性もあるか……」  周りを見回したミズキさんがそう

          月の女神と夢見る迷宮 第十八話

          ラパンとチャイムの物語

          ラパンとチャイムで漫才やらせたら面白そうだなぁ……

          ラパンとチャイムの物語

          月の女神と夢見る迷宮 第十七話

          敵は見かけによらないって言うよね?  「……ということはシーナが直接敵の姿を見ることはできないのね?」  お嬢様が私に聞いた。  「はい。ラパンと視覚や聴覚を共有するのは今のところ危険なので出来ません……」  私は俯きながら答えた。怖いからという言葉を使わなかったのは、せめてものプライド。こんな私の中にも、ちっぽけながらプライドが存在するのよ。  「まあ、それは仕方ないよ。それはテイマーの能力を逸脱してるからね」  そうミズキさんが慰めてくれた。相変わらずの紳士だよね、

          月の女神と夢見る迷宮 第十七話