マガジンのカバー画像

travel

5
運営しているクリエイター

記事一覧

【travel/エッセイ⑤】忘れられない岡山児島旅

【travel/エッセイ⑤】忘れられない岡山児島旅

かつて訪れた土地に、無性に行きたくなる瞬間がある。

旅からの帰宅後、平凡な日常生活を送っていたはずなのに。。。

ふと、旅先で記した日記を読み返すと、今すぐにでも切符を購入し、宿を取りその地に飛び立ちたくなる。

この衝動心はなんでだろう。

きっとそれほど、自分の記憶の心底に、旅の記憶が根付いているからだろうか。

理想の生き方、暮らし方が沢山詰まった地域、岡山県児島。

そしてその中で、理想

もっとみる
【travel/エッセイ ④】沖縄〜人生の選択肢〜

【travel/エッセイ ④】沖縄〜人生の選択肢〜

旅で沢山の生き方を知ると、一旦、自分の生き方に落とし込みたくなる瞬間がある。

忙しない日々が続くことに戸惑いが生じたとき、わたしはかつて訪れた沖縄(今帰仁村)での穏やかな数日間を思い出した。

ニワトリの鳴き声とともに、目覚めたあの朝のこと。

そして、珈琲豆を挽く香りが漂う空間に、木漏れ日が差し込んでいたあの時間のこと。

写真仲間と朝から互いの写真を撮り合ったあの瞬間のことを。

日々、自分

もっとみる
【travel /エッセイ③】岡山〜旅先での出会い〜

【travel /エッセイ③】岡山〜旅先での出会い〜

生きる場所、生き方、信念も異なる人々が、日々何を考え、何のために、何を使命として生きているのかと、旅先で出会う人々の多様な生き様と出会うことで、よく考えさせられた。

人は自然と、今送っている生活が「普通の生き方」、「正しい道」と思いがちになっているけれど、ふと一歩違う土地に足を踏み入れると、「自分が全く想像していなかった生き方が、その土地の当たり前」になっている。

やっぱり旅は、いつだってわた

もっとみる
【travel/エッセイ ②】岡山〜瀬戸内海とわたし〜

【travel/エッセイ ②】岡山〜瀬戸内海とわたし〜

1人旅の宿は、瀬戸内海を一望できるゲストハウスにした。

夢に包まれているような淡い海は、人生の儚さを物語っているようだった。

波紋が穏やかに、波音立てずに、ゆっくりと広がっている。

ずっと、ずっと、同じ繰り返し。だからこそ、
ずっと、ずっと、眺めていたくなる。

海は、自問自答をさせてくれる時間をくれる。

瀬戸内海は、「対峙」という言葉がまさに当てはまる海だった。

【travel /エッセイ①】岡山〜始まりの予感〜

【travel /エッセイ①】岡山〜始まりの予感〜

人生に悩んで、途方に暮れていたとき、私は1人旅をすることにした。その地は、岡山県の児島。

瀬戸内海、デニム、王子が岳、パラグライダーが有名な地域。

そこを旅先に決定した。

迷っているときこそ、自分と対峙する時間が
私には必要だった。

そんなふうにして、岡山旅は始まった。