【travel/エッセイ ④】沖縄〜人生の選択肢〜
旅で沢山の生き方を知ると、一旦、自分の生き方に落とし込みたくなる瞬間がある。
忙しない日々が続くことに戸惑いが生じたとき、わたしはかつて訪れた沖縄(今帰仁村)での穏やかな数日間を思い出した。
ニワトリの鳴き声とともに、目覚めたあの朝のこと。
そして、珈琲豆を挽く香りが漂う空間に、木漏れ日が差し込んでいたあの時間のこと。
写真仲間と朝から互いの写真を撮り合ったあの瞬間のことを。
日々、自分を窮屈にしてしまっているのは、「今の選択肢以外は存在しない」という先入観なのかもしれないと、気付かされた。