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ヨガと療育が教える“今”を大切にする心

継志館では、放課後等デイサービスにおいてヨガを取り入れ、療育の一環として活用しています。ヨガは単なるストレッチとは異なり、「今」を見つめ、心と体を整える方法です。この取り組みは、障がいを持つ子どもたちの心身の成長を支え、「今」に重心を置くことで未来への自信と過去への感謝を育むことを目指しています。本記事では、ヨガの考え方を療育に活かす継志館アカデミー独自のノウハウをご紹介します。


ヨガが教える「今を見つめる」大切さ

ヨガの目的は、自分の「今」を見つめ、自然に受け入れることです。過去にとらわれると後悔が生まれ、未来を考えると不安を感じることがあります。ヨガは「今を優しく受け入れ、将来に繋げる」ためのスポーツです。

ヨガはよくストレッチと混同されますが、実際には異なります。ヨガは「力を抜く」ことを目的としており、体を伸ばすときにも力を入れず、自然体であることを大切にします。また、今まで自分を支えてくれた手や足といった身体の部位に感謝を込めることが重要です。

ヨガの瞑想と「受け入れる力」

ヨガには瞑想の要素があります。軽く目を閉じて楽な姿勢で座り、背筋を伸ばしてリラックスするだけでOKです。瞑想中、頭の中に様々な考えが浮かぶことがありますが、それを自然に受け入れ、やがて「何も考えていない瞬間」を感じるようになります。この状態は、過去や未来ではなく「今の自分」を受け入れる感覚を養います。

このようなヨガの考え方は、相手を尊重し、自然に相手の「今」を受け入れる心の持ち方を学ぶのに役立ちます。力を抜き、自分を整えることで、相手の心の動きにも敏感になれるのです。

ヨガと武道に共通する「重心移動」の重要性

ヨガと武道は、一見異なるように見えますが、「重心移動」という共通点があります。武道では、相手の動きを読み取り、自分の動きを合わせることが重要です。同様に、ヨガは過去と未来という心の重心を「今」に止め、現状を受け入れることを目指します。

療育における「今」の重心

療育では、どこに重心を置くべきでしょうか?障がい児を目の前にすると、「こうしてあげたい」という思いや、将来への不安が沸き起こることがあります。しかし、力を抜き、今を受け入れることで、目の前の子どもにしっかり向き合えるようになります。

指導員が児童の前に立ち、何も考えずにその子の「今」に集中すれば、自然と笑顔が見たいと思えるはずです。そして、小さなステップを教え、達成するたびに褒めてあげることで、子どもは目標を持ち、指導員の行動を模倣しながら成長していきます。この積み重ねが、子どもの大きな変化を生み出します。

継志館アカデミーのノウハウ

継志館アカデミーでは、「今を大切にする」というヨガの考え方を療育に活かしています。現状をしっかりと捉え、今を受け入れることで、子どもたちが未来に向かって勇気を持てるよう支援しています。この姿勢は、過去への感謝、未来への希望を育て、障がいを持つ子どもたちが別人のように変わる可能性を引き出します。


まとめ

ヨガの思想と療育は、「今を見つめ、受け入れる」という共通点を持っています。ヨガは、過去の後悔や未来の不安から解放され、「今」に重心を置くことを教えてくれます。この考え方は、障がい児と向き合う際にも重要です。指導員が子どもの「今」に集中し、小さなステップを積み重ねながら褒めることで、子どもたちは目標を持ち、成長していきます。
継志館アカデミーでは、ヨガを通じて、子どもたちの未来への自信と過去への感謝を育てることを目指しています。「今」をしっかり捉え、力を抜いて向き合うことで、子どもたちは別人のように変わり、より豊かな未来へと繋がっていくのです。この姿勢こそが、継志館アカデミーがヨガを取り入れる大きな理由です。


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