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私と彼のこと

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私(じいじ)と彼(孫のNくん)の成長記録。
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2020年8月の記事一覧

私と彼のこと(22)-コロナ禍の中で生まれるということ②-

私と彼のこと(22)-コロナ禍の中で生まれるということ②-

彼がこの世に生を受けてから3週間。
実のところ、私が彼と直接対面したのは一度だけ、それも一時間にも満たない時間に過ぎない。

その理由は、以前書いた。

私と彼のこと(2)-コロナ禍の中で生まれるということ-

要するに、彼の両親・祖父母は全員、対人援助職に就いているので、感染の危険を極力遠ざけなければならず、この半年近く、ほとんど市を跨いでの移動をしていないのだ。

保育・教育・医療・介護などの

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私と彼のこと(23)-ウンチ-

私と彼のこと(23)-ウンチ-

ウンチ日曜日なので、長男A(彼の父親)は彼とRさん(彼の母親)に会ってきた。
妻(彼の祖母)が「Nくん、どんな様子だった?」と声をかけると「ウンチいっぱいしてた!」とのこと。
そういえば、新生児ってどれくらいの間隔で、どれくらいの量のウンチをするのだったか……。
気になったので、調べてみた。

胎便→移行便→普通便新生児のウンチは、生後3日から5日位の間に、胎便→移行便→普通便と変化するらしい。

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私と彼のこと(24)-指さし-

私と彼のこと(24)-指さし-

指さしは世界共通Rさん(彼の母親)が送ってくれた写真が、なんとなく彼が自分を指さしているように見えたので、赤ちゃんの指さしについて整理してみた。

生後10か月~12か月頃、ハッキリとした言葉を話し出す前の段階で、指さしが出現する。
これは、世界共通。
どんな言語体系の国・地域でも同じ。

叙述・情報提供・質問・要求赤ちゃんの指さしは、その機能・意味の視点で四つに分類できる。

叙述の指さし:自分

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私と彼のこと(25)-熱中症-

私と彼のこと(25)-熱中症-

私が勤務するこども園では、熱中症対策として暑さ指数計を導入している。
今日は「厳重警戒」域に入ってしまったので、園児の外遊びを中止せざるを得なかった。

私たちの子どもの頃(40年以上前)は、7月・8月といえども、真夏日が何日も続くことは珍しかった。
しかし、ここ10年位は、晴れていさえすれば連日30℃超えが当たり前だ。
室内にいても熱中症になるので、エアコン無しには暮らせない国になってしまった。

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私と彼のこと(26)-熱中症②-

私と彼のこと(26)-熱中症②-

乳幼児の熱中症予防昨日に続いて、熱中症について。

私と彼のこと(25)-熱中症-

●小まめな水分補給
●熱のこもりにくい衣服
●暑い場所を避ける
●変化に気づく

水分補給1日に必要な水分量の目安は…
 乳児:体重1㎏あたり150㏄
 幼児:体重1㎏あたり100㏄
これは、母乳やミルク等の飲み物だけでなく、食事のる水分も含めたトータル。
夏場は、発汗で失われた分をプラスして考える必要がある。

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私と彼のこと(27)-どんなかんじかなあ-

私と彼のこと(27)-どんなかんじかなあ-

彼に絵本を読む機会を心待ちにしている。
自分の子どもたち(長男A・次男H・長女T)には、小学校低学年くらいまでは、夜寝る前に布団の上で、しばしば読み聞かせをしていた。
今はだいぶ機会が減ったが、園児に読み聞かせを行うことは、もちろんある。
でも、じいじとなって、孫に読み聞かせるって、どんなかんじかなあ、と思うのだ。

きっと最初に読むのは、定番のオノマトペ絵本になるのだろう。
『じゃあじゃあびりび

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私と彼のこと(28)-お宮参り-

私と彼のこと(28)-お宮参り-

Rさん(彼の母親)から、お宮参りの日程調整の連絡が入った。
お宮参りって何だっけ?

子どもたち(長男A・次男H・長女T)のときにどうしたのだったか、必死に記憶をたどってみた。
思い出せたことを書き出してみる。

生後一カ月位で、地元の神社に行った。
私の母、つまり父方の祖母が赤ちゃんを抱いていた。
「かけぎ」(?)とかいう、ローブみたいのを羽織っていた。
宮司さんに祝詞を上げてもらって、帰りに写

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私と彼のこと(29)-目の発達-

私と彼のこと(29)-目の発達-

眼球の動きRさん(彼の母親)が送ってくれる動画を視ていると、彼は既に動くものを目で追っているようにも見える。
でも実は、まだそこまで機能は発達していないらしい。

新生児の寄り目(斜視)を気にする保護者も多いが、多くは眼球を動かす筋肉が未発達で、まだ両目を一対の器官として動作することに慣れていないだけで、心配することはない。

目の焦点・視力また、ピントを合わせる筋肉(毛様体筋)も未発達なので、焦

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私と彼のこと(30)-ついにこの日が-

私と彼のこと(30)-ついにこの日が-

彼がこの世に生を受けて30日目。
ついに、彼とRさん(彼の母親)が我が家に帰ってきた。
数時間おきに、空腹を訴える彼の声が家の中に響くが、まだそれほど力強くはない。
これから、この声もどんどんと大きくなっていくのだろう。

このnoteも、今日からが本番だ。
せっかくここまで毎日続けてきたので、これからもそうしていきたい。
自園の保育にドキュメンテーションを導入したときもそうだったのだが、シンプル

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私と彼のこと(31)-沐浴-

私と彼のこと(31)-沐浴-

長男A(彼の父親)が彼を沐浴させていた。
何度かRさんのご実家に行って、実践してきたはずなんだけど、まだ少し不慣れなのか、長男Aの手つきがぎこちない。
台所の流し台にベビーバスを持ち込んでいるので、狭いせいもあるのだと思う。
浴室で行うように言ってみようかなとも思う。

先日の一か月検診でも「順調」と言われたそうなので、そろそろ一緒にお風呂に入っても大丈夫なのではないかと思う。
でも、あのぎこちな

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私と彼のこと(32)-爪-

私と彼のこと(32)-爪-

かつて、長男A(彼の父親)が生まれたとき。
小さな手に小さな小さな指がついていること。
その指には大人の同じように関節があること。
先っちょには、薄くてピンク色をした小さな爪が生えていること。
そんな当たり前のことに、妙に感動したことを覚えている。

興奮しつつ、母(彼の曾祖母)に伝えたら。
「そりゃそうよ。人間だからね」って、すごく冷静に返された記憶も蘇ってきた。

彼の手にも、もちろん爪が生え

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私と彼のこと(33)-塩川豊子さん-

私と彼のこと(33)-塩川豊子さん-

塩川豊子(トヨ)さんは、私の妻(彼の祖母)の祖母に当たる。
したがって、彼の高祖母ということになる。
私と妻が勤める園の二代目の園長でもある。
ちなみに、私が四代目の園長で、妻が五代目(現園長)になる。

70年近く前に、環境を通じて子どもの主体性を育む保育の実践に着手し、「大地保育」という理念を提唱した。
園児や職員はもちろんのこと、保護者や近隣の方からも「おばあちゃん」と呼ばれ敬愛された、地母

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私と彼のこと(34)-俺のギター-

私と彼のこと(34)-俺のギター-

今我が家は大変に散らかっている。
特にリビングが酷い。
彼ら3人の生活スペースを新たに作り直すにあたって、物置と化していた一室を明け渡すことになったのだが、そこから運び出した物が溢れかえっているのだ。

彼とRさん(彼の母親)が、ご実家から戻ってくるまでに片づけておかなければならなかったのだが、私も妻(彼の祖母)も長男A(彼の父親)も徹底したズボラなので片付けが一向に進まない。

その中でも、もち

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私と彼のこと(35)-眠らせない-

私と彼のこと(35)-眠らせない-

彼はよく眠る子だ。
物音などにも過敏ではない。
その点では育てやすいこといえるのだろう。
初めての子育てをしているRさん(彼の母親)と長男A(彼の父親)にとっては、その性質はありがたいものであるはず。

彼の鳴き声を長めに聴けるのは、Rさんたちがミルクの準備をしている間くらいに限られる。
その間、頼まれて抱っこしていることが多いのだが、何故か彼は私の抱っこだとすぐに寝落ちしてしまうのだ。
そのたび

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