絶対的・特別・相対的「剰余価値」わかりやすいまとめ!斎藤幸平「ゼロからの資本論」
絶対的・特別・相対的「剰余価値」わかりやすいまとめ!斎藤幸平「ゼロからの資本論」
今回は、「絶対的剰余価値」・「特別剰余価値」・「相対的剰余価値」を、一度に最短で、わかりやすく、まとめてみようと思う。
マルクスの「資本論」に出てくる用語だよね。
初めに言っておくけど、あくまで、わかりやすさを重視したから、あんまり正確な表現ではないこともあるので、了承してほしい。
しょうがないね。うん。わかったよ。
じゃあ、さっそく、「絶対的剰余価値」から。
うん。
まず、日給10万円で雇われたとする。
日給10万円ね。
で、一時間に2万円分、労働によって価値を産み出したとする。
5時間で10万円分の価値で、トントンになるね。
このトントンの5時間を越えて、たとえば、8時間働いたとすると?
資本家は、3時間✕2万円=6万円分の価値を得したことになるね。
このトントンの5時間を越えて働いた分、上の例で言えば、6万円分が、わかりやすく言えば、「絶対的剰余価値」なんだ。
なんとなくわかった。
労働者は搾取されとるという話なのだ。
ふむふむ・・・。
じゃあ、次に「特別剰余価値」に行こう。
うん。「特別剰余価値」ね。
10万円で、全企業、みんな、同じ製品を売っていたとする。
みんな10万円で売っていたんだね。
ところが何らかのイノベーションが起きて、ある企業が、1万円で売れるぐらいで、作れるようになったとする。
たとえば、それまで「手縫い」だったのに、「ミシン」(「手縫い」「ミシン」は本書で出てくる例)を導入するとか、だね?
まあ、わかりやすく言えばそうだ。まあ、そのまま、1万円で売ってもいいが、それまでの相場の半分でも売れるよね。
そうだね。半額の5万円だもんね。
で、5万円で売ったとする。
本来なら1万円で売れるところを5万円で売ってるんだから、4万円分、資本家は得してるよね。
わかりやすく言えば、この4万円分が「特別剰余価値」なんだ。
この「特別剰余価値」があるから、イノベーションが起こるんだね。
でもさ、そうやって、一資本家がうまくやると、他の企業もだまってはいない。
やっぱり、さっきの例で言えば、「ミシン」を導入するってことだね。
結果的に、みんな、1万円で売ることになって、特別剰余価値は消えることになる。
しかし、そうなると、各商品の市場価格はイノベーションによって下落するよね。
それによって、労働者が、今まで10万円で生活できていたのが、8万円でも生活できるようになることもあるだろう?
まあ、ありうるね。
そうすると、企業は、君はもう、日給8万円で生活できるよね?と言って、日給8万円に日給を下げたとする。
そうすると資本家は、10万円払っていたのが8万円ですむようになり、2万円分得するよね。
わかりやすく言えば、この2万円分が「相対的剰余価値」なんだ。
うん、なんとなーくだけどわかった。
まあ、正確なところは、実際にちゃんと勉強してほしいんだけど、ざっくりとわかりやすく、3つの「剰余価値」概念を概観してみた。
感覚的につかめたから、あとは自分でやれると思う。
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