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僕は、高校を卒業してから京都の大学に1年だけ通っていて、そのときは京都市の南、宇治市の小倉という地域に住んでいた。駅前には国道24号線が走っていて、スーパーとレンタルビデオ店と居酒屋とマクドナルドと無印と他数店が入った駅ビルとも言いがたい建築物が建っていた。京都といってもその周辺には平等院鳳凰堂があるだけで、他は京都らしいものはそれほど多くなかったような気がする。 僕は適当に選んだその大学に行くのがイヤになって、夏休みが終わってからは学校に行かなくなってしまっていた。
現在は自宅で猫と暮らしているが、僕がまだ猫を飼う前の、20代半ば、新宿御苑前の出版社であるフリーマガジンの雇われ編集長をしていた時のこと。 その日のお昼は公園で食べた。ポカポカしていたし、胃腸が疲れているのか、お昼の定食を食べきるだけの食欲が無いし、それなら軽食でも、と、ドトールを覗いたらいっぱいだったから。 菓子パンを食べながら胃腸虚弱故の嘔吐感と戦っていると、半分にちぎって膝の上に乗せた僕が食べていないほうのパンをガサガサしてるヤツがいて、見るとネコが寄ってきて
先日、昼に安いラーメンチェーンに行った。 そのお店は、無駄に安いので(無駄かどうかは知らないが)、変な人もたくさん来る。 そんなお昼の1コマ。 4人席のテーブルが3つ並んでいて、一番手前は既にヒトがいたので僕はその隣、真ん中の4人席に座る。しばらくすると見た感じ50歳位のおっさんと、その母(おっさんが「お母さん」と呼んでいたので間違いない)が来店した。50歳くらいのおっさんの母親なので見た目は80歳くらいで、もういいお婆さんだ。 二人は、四人席を二人で使うのをためらっ
「なか卯っで ご飯を食べよう♪」 と大声で歌っている子供が「すき家」に居た。 その斜向かいの席で遅めの昼食をとった。 その子が居るときはそっちが気になっていたが、その子が居なくなってから逆側の席の女子中学生二人が目に入った。乙女ロードという腐女子の楽園の近くなので、いい具合に腐った女の子達だった。 ひとりは、やたらがんばってカワイイ声を出そうとしている子で、仕草から何から延髄のあたりを刺激されるような仕上がり。僕が中学生だったら確実に手が出ているレベルだが、まぁも
“近くのコンビニを探しても見つからない。いつもそばにあるのが当たり前過ぎて、いつの間にか失っていたことにすら気付かない。切なくて、悲しくて、僕はこぼれる涙を眩しすぎるコンビニの蛍光灯のせいにした。” …納豆の話です…。 無性に食べたくなって、先日、ご飯を炊いてからいざコンビニへ。 がしかし、近所にある二軒のコンビニどちらも品切れ・・・。 凹みますよね・・・。自宅でふっくら炊き上がっているであろう長野県産コシヒカリになんて詫びればいいのか。 仕方がないのでお惣菜を物
先日、お昼ご飯を食べに近所の中華屋に行った。 店内のテレビではモノマネ番組の再放送がやっていて、ボリュームもそれほど大きくないので店内にいる客も注文した品が来るまでの時間つぶし程度に眺めるくらい。 程なくしてオッサンが入店した。 60歳前後だろうか。小柄で入店時から若干笑みを浮かべた髪の薄いオッサン。 彼は席に着くなり定食を注文し、テレビに目をやる。テレビで流れるモノマネのそれを観て、オッサンは「似てんなぁ・・・。」と呟きながらケタケタと笑い始めた。おそら
午前中に都電荒川線に乗った。 都電はお年寄りの乗車率が多いので普段は席が空いていても座らずに、次もしくはその次に乗ってくるであろうお年寄りのために空けておく。 その日は徹夜明けで疲れていて、席もガラガラだったので座っていた。 そもそもなぜ都電がお年寄りの乗車率が高いかというと庚申塚という駅があるからで(たぶん)、その駅は巣鴨の地蔵通り商店街と直結している。巣鴨は言わずと知れたおばぁちゃんの原宿で、地蔵通り商店街と言えばとげぬき地蔵があるお寺の前を通る商店街だ。 おばぁ
先日、カフェ併設ベーカリーのモーニングにありがちな真ん中で二つに切ってある分厚いトーストを、志村けんがスイカを食べるときにするあの要領で耳だけ残して食べる女を見かけた。 食っている最中の女の正面からの顔とついでに親の顔も見てみたいと思ったが、どちらも儚い夢に終わった。 他人の食べ方や最低限の食事マナーは(ナイフやらフィンガーボウルやらは僕もわからないが)気になって仕方がない性質(タチ)なので、当然その女に眼球をロックオンするわけだが、食べる際におかっぱ的な髪形の毛先が
いつもそうなのだけれど、やりたいことが多くて何からどう手をつけていいかわからなくなって、結局ゲームやっちゃうって流れが慣例化されていて、気がつくと何もせずに時間だけが過ぎてゆくという毎日を送っている今日この頃ですが、どうも僕です。 やりたいことをやろうとすると、どうしても金銭的な面で壁にぶつかる場合が多く、金銭的な負担をしてでもやりたいことをやっていると仕事をしなくなるので(僕の場合)、強烈に金欠になり、他のやりたい事ができなくなる。 突然脈絡なく話は逸れるが、今、
※お食事中の方には大変申し訳ございません。 とある日の深夜、帰宅しようと道を歩いていると、向かいから明らかに千鳥足の酔っ払いが歩いてくる。大学生かもう少し上くらいだろうか。強烈に酔っ払って帰る時と言うのは記憶もテンションも自分のする行動もよく分からなくなってしまうもので、通りすがったコンビニで普段は買わない高めのスイーツを買ってしまったり、お腹いっぱいなのに食べたい気分になってしまって無駄にラーメン食べてみたり。かく言う僕もそういう経験があって、朝目が覚めたらおそらく帰り
タイトルほどシリアスな内容ではありません。 都電荒川線には「お話ししてはいけない人(変な人)」の出没率が非常に高い。と思う。 帰りに、都電のホームで電車を待っていた時のこと。 僕の前には小柄なおっさんが一人。お世辞にもキレイとは言えないが、かといってホームレスほど酷くもない。 おっさんはおそらく日本語であろうが、とても常人にはそれが日本語と判断できないような言葉を発し、日頃から特殊な訓練を受けてその手の言語のリスニング能力の卓越した僕だからこそそれが日本語である
近くの図書館に資格を取る為の勉強をしに行った時のこと。 それほど自習スペースが広い図書館ではないので4人掛けのテーブルは常に相席状態なのだが、僕が席に着いたのが12時過ぎ。向かいには40半ばくらいのおばさんがいて、隣はおそらく予備校生のお兄ちゃん、斜め向かいには大学生であろうおねぇちゃん。 隣の兄ちゃんは、何やら電卓を使っておそらく物理の問題集に精を出していた。 図書館の自習室などに自ら赴き、文字通り、 “ちゃんと勉強をする” という行為が苦手な僕としては、隣
夕飯を食べに、チェーン系牛丼屋の二階にある系列のとんかつ屋に行った。 そこはぐるっとコの字型にカウンターがあって、所謂牛丼屋タイプの店内レイアウトなわけだが、今日は僕の対面に座っていた男性についてのお話。 彼は注文をしてからスマホをいじり始め、程なくして注文したとんかつ定食が彼の前に運ばれた。 若干話は逸れるが、その彼の隣のお兄ちゃんのお茶碗の持ち方がダメで、最近若者に良く見る人差し指をお茶碗のふちにひっかけ、親指とその他の指をその両サイドに添える、指だけ見たら影絵
食べ放題バイキングに行ってきた。 結構頻繁に利用するお気に入りのお店なのだけれど、そこでサラダを取ろうとしたときのこと。 トングというおしゃれアイテムの扱いに慣れていないせいで、ワカメを取りすぎてしまった。しかし一度お皿によそってしまった手前、それを悪びれることも無く大皿にリバースするような教育は受けていない私。 仕方が無いので大量によそってしまったワカメをよく見ると、ちゃんと戻っていない。 “戻っていない”というのは、増えるワカメちゃん的な食材を水で戻しき