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主観で苦しむ、熱で苦しむ

先週久々に風邪をこじらせてしまいました、峯村です。
私は定期的に風邪を発症するんですが今回やばかったのは渡航先(クソ常夏ブーゲンビリアアイランドことバリ島)でがっつり流行りの、咳がおじいちゃんみたいに出る熱を発症しました。(行きしなのエアアジアが冷凍庫すぎた)

20年以上ぶりのバリでしたが、全く外出叶わず、ホテルの天井の木の柱をひたすら数えたり、脳内でかた地を作って遊ぶという幼児期に帰ったような遊びをわざわざバリでして、安静にしていました。

バリ海綺麗ねえ

「うつ病はこころの風邪」よく言ったものだ


こころが病んだ時、自分の主観、彩られる世界は通常の認知状態とはかなり乖離することは皆さんご存知でしょうか。俗に「認知の歪み」と称される現象です。言い換えると、普段はそこまでネガティブに思わない、考えは出てこないのに、うつになると出てきてしまう現象です。
これ風邪時は、肌感覚として全く同じものがあると思いました。
というのも、当然ながらバリ島は赤道ほぼ真上に君臨する太陽光ちばしるアイランドですが、この時の自分からしたら極寒そのものだったのです。(熱がばくあがりしていたので当然)

極寒ビーチ

主観は真実ではないけど事実

外気温を指す温度計は34度をマーク、私の体感温度は5度くらいでした。まるで客観と主観の乖離、認知の歪みを肌で体験している感覚でした。とことん人は主観によって苦しむのだなと実感しました。

同時に、認知の歪みは無理に否定する必要はないのではないかと純粋に思いました。もっというと、認識する必要はあるけど、それを否定する必要はない。

綺麗ね東南アジア

あなたが味わっている感覚は人がどういおうと「ホンモノ」だから否定する必要はない

認知行動療法など認知の歪みにフォーカスを当てて、修正する系の心理療法で多くのクライエントが苦しむことは、自分の認知をある種否定することです。自分の感覚をダウトすることもなかなかきついのに、味わった苦しみとかも否定しないといけないのは余計辛い思いをします。(そのものが苦しさを生んでいるから矛盾した感情ではあるかもしれないけど)
なので、修正するしないに限らず自分は必ず「認知が歪んでいようがなかろうが、あなたが味わった苦しみはあなたにしか分からない紛れもない事実だよ」と伝えるようにしています。「なので、その認知も苦しんだ自分も否定しなくていい」ことを強調するんです。

フラフラになりながら撮った唯一の写真

人は主観に気づくことで初めて客観視できる

人が客観を手にいれるために手っ取り早い方法は自分の主観に気づくことです。そしてその主観に気づくには、自分の主観の存在を丁寧に観測して認める作業が大切になります。風邪を治すのもまず風邪をひていると認識しないと難しいですよね。だからといって風邪辛さが嘘にはなりません。いくら外気温が35度で熱くても、熱がある私からしたらくっそ寒いです。

まずは自分の感覚を認めることがこころの病を治すうえでも大切なキーポイントになるのではないでしょうか。

ブランチポイントカウンセリングではカウンセリングのみならず、心理教育なども平行しながらクライエント様の心の問題の解消、ウェルビーイングの向上を共に目指しています。下記の画像からぜひホームページに遊びにきてくださいね🫰🌺

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