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加速主義

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2024年6月の記事一覧

東浩紀『動物化するポストモダン』読んだ

東浩紀『動物化するポストモダン』読んだ

今さら読んでしまった、、、

去年の夏ごろに買ったのだが、今見たらKindle Unlimitedになってるし、、、

まあそれはいいとして。

本書は著者がまだ批評空間でブイブイ言わせてたころに書かれたので、内容はやや古かったりもするが、普通に面白かった。

動物化とはいうまでもなく、アレクサンドル・コジェーブが『ヘーゲル読解入門』でアメリカの消費文化を指して言った言葉である。

コジェーブはそ

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H. L. A. ハート『法の概念』読んだ

H. L. A. ハート『法の概念』読んだ

めちゃ時間かかったけど無理やり読み終えたことにした。

邦訳書は2冊あって、ちくま学芸文庫のほうが電子書籍あり、かつお手頃価格である。みすず書房のほうが訳は読みにくいが、正確とのことである。さすがみすず書房だ。

そもそも法律の文章は日本語であっても読みくい。というかたぶん日本語は法律に向いていないかもしれない。そういうことをラテン語を学んでいると考えてしまう。

法律の文章は、英語の意味は取れる

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【週末雑感】EURO2024始まる/ザ・ボーイズ シーズン4/東浩紀さんのこと

【週末雑感】EURO2024始まる/ザ・ボーイズ シーズン4/東浩紀さんのこと

週末やたら暑くて外に出る気がしなかった。日本の夏が始まったって感じだ。

そういやいつの間にかサッカーヨーロッパ選手権(EURO2024)が始まってた。

日本に2連敗してどん底だったドイツだが、開催国だからかどうか知らないが、スコットランドに快勝していた。われらがカイ・ハヴァーツも1点とったみたい。よかた。

スペインとクロアチアの試合はちょっとだけ見た。感想また明日にでも書くかもしれない。

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ポール・モーランド『人口は未来を語る』読んだ

ポール・モーランド『人口は未来を語る』読んだ

友人のSさんにおすすめされた本をようやく読んだのである。

早く読まなきゃと思っているうちに、白饅頭師匠が的確な書評を上げてしまわれて、もう読まなくていいかなと思ってしまったが、どうにか読んだのであった。

これからさらに3ヶ月たってるし、、、時間たつの早すぎやろ。。。

本書と似たような内容のものとして『格差の起源』がある。

同書は人口減少について、地球環境への負荷が減るからいい面もあるという

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三牧聖子『Z世代のアメリカ』読んだ

三牧聖子『Z世代のアメリカ』読んだ

なんとなくシラスでこんな動画を見て、この三牧さんて人は面白いなあとか、最近のアメリカの情勢どうなってるのかなあとか、そんな関心からこの本を読んでみたのである。

けっこう面白かった。

Z世代とはいまの20代なかばくらいの世代である。つまり2001年9月11日のテロのときには生まれていないか、物心がついていなかった人たちだ。

アメリカ例外主義との決別彼らに特徴的なのはアメリカ例外主義の否定である

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