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はむっち@ケンブリッジ英検
2022年12月25日 21:57
こちらの記事で取り上げた文化人類学者の磯野真穂さん、なんとなく気になって近著を読んでみたよ。タイトルからわかるとおり、疫病のようなリスクといかにつきあうか、つまり他者とのあり方を考察した一冊である。近年の日本ではゼロリスク志向が蔓延している。本書では狂牛病やHIVにまつわるおぞましい事件も取り上げられているが、別の疫病で現在進行中なので割愛。リスクには、リアルな実感を伴うものと、なんか
2022年12月16日 22:04
年末だからまた西部邁の本を読んでしまった。1989年出版の評論集である。まず三島由紀夫についてであるが、晩年の三島は政治的であったと西部は繰り返すのだが、それは現代の私の目からは当然のように思われる。ただ、生前を知る人々からすれば三島は市ヶ谷駐屯地で自裁した人というよりは文学者だったのだろう。だからその死をも文学的に語りたくなるような時代背景であったと推察される。西部は全共闘から転
2022年12月12日 18:09
アンリ・ベルクソンの記憶や時間についての哲学には以前から関心があったが、いきなり原著を読むわけにもいかんし、どうしたもんかと思っていたら、ちょうど良さそうなのが出版されていた。客観的な計測された時間と、主観的な時間が異なるのは誰でも知っているだろう。例えば、おとなになると1年が短いというように。というようなことを、本書を読めばよく理解できるようになるかと思ったが、難しすぎワロタ。という
2022年12月4日 21:22
この本の二人は入獄するにあたり佐藤優氏のお世話になたという。そして佐藤氏は拘置所で512泊したとかおかしなことが書いてあり、氏の『獄中記』を入手するのやむなきにいたったのである。Kindle Unlimitedだった。ラッキー。鈴木宗男事件に連座して逮捕された佐藤優氏であるが、現在も続くロシアの周辺情勢を理解しておくのが有用である。ソ連崩壊後、NATOは東方拡大を進めた。これはロシアの