イチ書店員が「石破茂総裁」について考えたこと
自民党を支持はしていません。ただ候補者のなかから選ぶなら石破さんかなと思っていました。
マイナ保険証の件と同じく、裏金議員の問題についても踏み込んでほしい。大事なところです。ここを曖昧にしたままで防衛増税、いやすべての増税はあり得ません。金融所得課税も。「将来が不安だからリスク覚悟で投資しているのに、政治家は脱税してアンフェアにカネを溜め、庶民には厳しく課税するの?」みたいな声が上がるのは必定です。
国会議員は特権階級ではない。税金を誤魔化せば罰せられる。そこを明確にするためにも厳しい態度で臨んでいただきたい。
「原発ゼロ方針」はやや軌道修正したようです。想定内。電力の安定的供給は国民生活にとって最も重要なテーマのひとつゆえ、様々な可能性を探るのは理解できます。猛暑日に停電とか起きたら大変なことになりますし。一方で地震大国の日本における原子力発電は、あまりにもリスクが高すぎる。
原発ありきではなく、選択肢のひとつとして考慮しつつ、頼らずに済む状況を整えるのが最優先。その方向性なら賛同できます。
あと気になったのは「最低賃金を2020年代に全国平均1500円に引き上げる」という政策です。方針は正しい。ただ「地方創生」が代名詞の石破さんなら、中小企業の苦境はご存知のはず。これを実現するには緊縮路線ではなく積極財政、すなわち政府による賃上げ分の補填が必要です。
併せて消費税減税も聖域化せず、しっかり検討していただきたい。そこも自民党が信頼を回復できるかどうかのポイントではないでしょうか?
立憲民主党の新代表が野田さんというのが引っ掛かります。総理の時に消費税増税を推進した人なので。もし石破さんが「消費税は景気が悪い時にやるものではない」という姿勢を打ち出したら、野党第一党はどんな反応を示すか? 保守とリベラルが混沌とした感じになるかもしれません。
引き続き考察していきます。