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「若者の自信」&「年長者の矜持」

民放の連続ドラマは「アンナチュラル」以降ほぼ見ていません。でもこれは気になります。司法試験こそ目指していませんでしたが、一応は法学部卒なので。

ウィキペディアによると、主人公は「新人弁護士。高校3年生で司法試験に一発合格。ゲームが好き。ゲームのように法廷闘争に立ち向かう」とのこと。絵に描いたような天才肌です。

あるいは「ゲーム」がキーワードのひとつなのでしょうか。

思い出すのは棋士の羽生善治さん。若い頃にインタビューで「将棋はゲーム」と話していました。たしか90年代の前半です。

いまはどういう哲学を秘めているのだろう? 推測ですが「やはりゲームはゲームです。ただ」という長い続きが形作られている気がします。

年長者には年長者の、若者には若者の武器がある。ましてやロースクールのみならず、学部すらスキップして弁護士になった逸材です。慢心は停滞のもとだけど、自信は少し過剰ぐらいがちょうどいい。

自信を持つがゆえに、よりレベルの高い環境で力を試したい、もっと己を磨きたい。理解できます。同じ文脈で語るのはおこがましいけど、私にも「自分より本を読み、なおかつ書店業界のことも考えている人たちのいる本屋で働きたい」という気持ちがあるから。俺だって本気出せばキングや飛車になれるという色気がまだ残っているのでしょう。

ただ年の功なのか、己の実情がそちらじゃないこともわかっています。トランプなら大富豪における8、将棋ならあえて金に成らない桂馬。エースにも王将にもできない仕事をしている点に矜持を抱いています。

最後に「モンスター」を好きな人にオススメの小説を。

主人公は天才肌の女子高生。ゲームにやたら強い。奇想天外な頭脳戦を存分に楽しめる一冊です。

とりあえずTVerで「モンスター」見てみます。

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