「書店の利益率改善」のためにできること

感激しました。

↑の動画、ぜひ見てください。こういう現場の声を反映した現実的な問題提起をメディアに期待していました。news everyさん、ありがとうございます。同じ主張をnoteで続けてきた身としては、非常に心強い。

約23%という書店側の利益率の改善。そこが最も切実なのです。もちろん出版社からしたら、その代わり返品を減らしてくれという話になるでしょう。大歓迎です。

ドカンと注文してドカンと返す。そんな昔ながらの書店のやり方がずっと嫌でした。もっと発注に責任を持てと。だから自分で注文した本に関しては、なかなか売れなくても粘り強く棚に置いています。それだけの価値があるものを選んだという自負もありますから。

ただ頼んでもいないのに大量に送りつけ、返品するなというのは別の話。筋が通らない。その点に関してはフェアな議論を望みます。

本当の理想はあらゆる新刊情報に目を通し、店に置く本をすべて書店側が決めること。そういう店も実在します。たとえば田原町にあるReadin’ Writin’ BOOK STORE。↓によると、買い切り(返品不可)で仕入れることを条件に、利益率を少し上げてもらっているようです。

↓も参考にどうぞ。

でも一定規模以上の本屋で同じことをやるのは、なかなか厳しい。現実的には取次のパターン配本に頼らないと仕事が回らないし、ある程度の返品も避けられません。

ではどうするか? 

私は発注や選書におけるAIの活用に対し、ずっと否定的でした。「まさかここにこの本が」という意外性もリアル書店の売りだから。しかし取次の配本にAIを使い、至らぬ点を書店員が補うというやり方で落としどころを探るのはアリかもしれません。そして書店側が注文したものに関する返品率の限度をより厳格に定める。

当面の目標は利益率35%。世論を動かしていきます。

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