イチ書店員が「10連勤つらい」という人に伝えたいこと
たしかに「10連勤つらい」と嘆いている同僚や後輩に「俺は20連勤とかザラにやってた」と伝えても何も解決しません。疲れも取れないし。
とはいえ、私も営業マン時代に20連勤を体験したので言いたくなる気持ちは理解できます(いまもこうして書いている)。苦労自慢をしたいのではありません。「自分のペースを守って穏やかにこなせば、意外とどうにかなるもんだよ」と励ましたいのです。
あと会社勤めをする過程で強烈な裏切りや不条理を味わっておくと、愛社精神みたいなものが馬鹿らしくなるという利点(?)があります。いざとなったら上は揃って保身に走り、末端の言葉になど耳を貸さない(もちろん例外はあるでしょうが)。だったら自分の身は自分で守るしかない。
その気づきを机上の理屈ではなく汗の実感として身に備えていたら、うまい話に乗せられたり安易に流されたりすることが少しは減ると思うのですがどうでしょう?
世の中は子どもの頃に想像していたよりもずっと理不尽に満ちています。どう考えてもおかしいことが平気でまかり通る。でもそういうものだとわかっていれば、対処が可能なケースも多いのです。書店員の仕事でいうなら落ち度のないクレームを引きずらず、サービス残業もしない。レジが混んでいても定時になったら帰る。休みの日に出勤を求められても嫌だったら断る。
それでも不条理と戦わざるを得ない。暴風雨の中をどうにか突破するしかない。そんな危機的状況も社会人には訪れます。そういう時に活きるのが、かつて大きな逆境を乗り越えたことがあるという自負心だと実感しています。10連勤や20連勤を耐え凌いだというような。
これから10連勤をする人に向けて書いてみました。もちろんしないに越したことはないです。お互い無理せずマイペースでいきましょう。
作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!