「書店員が選ぶノンフィクション大賞・ノミネート作品」のなかで気になる一冊
「第2回書店員が選ぶノンフィクション大賞」
先日足を運んだ「ジュンク堂書店・池袋本店」でコーナーを見掛け、関心を抱きました(昨年から実施が中止されている「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」とはまったく別のものとのこと)。
末端の非正規雇用とはいえ、キャリアの長い現役書店員です。賞の存在は知っていました。しかし職場では連動する動きが見られず、私も正直意識していませんでした(申し訳ない)。毎年12月に発表される「小学館ノンフィクション大賞」は注視しているのに。
直接関わっていなくても「書店員が選ぶ」と冠している以上、知りませんわかりませんでスルーはしたくない。アンテナを張り直しました。
ちなみに2023年の記念すべき第1回はオールタイムベストで、西加奈子さんの「くもをさがす」(河出書房新社)が選ばれています。今年からは、その年ごとに年度ベストを選定するみたいです。ノミネートされた40作品のラインナップは↑のサイトで見られます。
気になる本がたくさんありました。一冊挙げるなら↓でしょうか。
版元は集英社。「1955(昭和30)年シーズン、プロ野球経験ゼロの還暦を過ぎたおじいさんが、突然、タイガースの一軍監督に大抜擢されてしまったのだ」という一文に惹きつけられました。
プレイヤーとしては大成しなかったけど、引退後に指導者となって実績を残した人の名前はいくつも思い浮かびます。しかしプロ選手の経験ゼロでプロチームの一軍監督というケースはさすがに。
マンガや映画ならまだしも、この本はノンフィクション。つまり事実なのです。阪神ファンとしても読まずにいられません。
大賞受賞作品は、2024年10月18日頃に丸善・ジュンク堂さんのサイト内で発表予定されるとのこと。しっかり棚作りへ連動させていきます。