イチ非正規書店員が「紀伊國屋書店Otemachi One店」に思うこと
11月13日に「紀伊國屋書店Otemachi One店」がオープンするそうです。
大規模複合施設の地下1Fで41坪。ワンフロアのチェーン店としては決して広くない(6月に東京駅構内にオープンした八重洲ブックセンター・グランスタ八重洲店は72坪です。参考までに)。土日祝日が休みで、営業時間は10時から20時。さらに「当社店舗では初めてとなる全台セルフレジの構成」とのこと。
主要顧客であろうビジネスパーソンやホテルへ宿泊している人がより迅速にサービスを受けられるように、という意図を感じました。坪数から考えても扱う商品はビジネス書や洋書、文具、雑貨類などに特化し、コミックや実用書といった他のジャンルに関しては、すでに存在する「大手町ビル店」を案内するフォーマットでしょう。
レジ脇にアテンダントカウンターを設けるとのこと。人にしかできないことは人がやり、人でなくてもできることはお客さんに機械を使っていただく。わかりにくい点は従業員がサポートする。素晴らしいです。
いろいろ試験的な取り組みを兼ねている印象を受けました。狙いを絞った一種のスモールビジネスというか。最近増えている「24時間営業&完全キャッシュレスの無人店舗」ではなく、この形を選んだ点に好感を抱きました。
紀伊國屋さんみたいな大企業ですら(だからこそ、かもしれないけど)時代の流れに合わせたチャレンジをしている。しかもピントがずれていない。私の職場みたいな弱小チェーン店とは差が開く一方だなと痛感し「やっぱりこういう書店で働く方がいいのかな」と考えてしまいました。
とりあえずオープンしたら買いに行きます。高い給料を稼いでいるであろうビジネスパーソンに混じって。目立ってしまわないことを祈ります。
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