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不安な時に救いを求めて書店へ行っていたけど、やめてみた
私は不快な感情や気分が落ち込んだ時、
パニックで不安なことしか考えられない時など
自分がピンチだ!と思った時に
どうにかしたくて
救いを求めて書店に行くのが癖だった。
書店で働いていたこともあり、
仕事中に本の整頓をしながら
本を探してしまうこともしばしばあった。
私を救ってくれる本があるのではないか。
誰か私を助けて。
この苦しみから逃れる
何かいい方法を教えて。
だいたいそういう時に購入するのは
自己啓発系か心理学系の書籍。
無我夢中で読んで、
こうしたらいい、こう考えると楽になるとか、
こう思ってるとこうなるからこうがいいとか
色んなアドバイスを読んで頷く。
頭では分かる。
不安な時にこうするから余計不安になるとか、
不安な時はこれをする
など、改善方法を示してくれている。
だけどその状態の
自分には本に書いてあることが
出来ないことが多かった。
本を読むだけでもエネルギーを
使っているのに更に自分の中の
何かを変えるという行為まで
とても無理だった。
それでも必死にもがいてチャレンジして、
出来ない自分を責めて余計悪化する。
こんなに頑張っているのにできない。
できない私はダメだ。
そして余計不安になったり情緒不安定になる。
これを何年も繰り返し、
同じことをしていたように思う。
何年か繰り返して、気付いたことがある。
私は救いを求めて
書店に足を運んでいたけれど、
私が本当に求めていたのは
救いではなかったということ。
結局、どうにかしなきゃ!と思って
行動しているから結果が出なかった時に
とてもガッカリするし、
どうにかしなきゃ!もいう気持ちは
焦りでもあるから冷静な判断が
できなくなっているとも言える。
もしかして、
どうにもしなくて
いいのかも……????
どうにもしないということは、
ありのままの自分を受け入れるということ。
どうにかしなくちゃ!は
今の自分ではダメだと思って
変えようとして受け入れられていない状態。
だから上手くいきっこない。
私が本当に求めてたことは
休むこと、
何もしないことだった。
でも、私にとっては
それらが1番難しかった。
ゴロゴロ寝転がって漫画を読んでいると
罪悪感が湧いてきたり、
何もしていない自分には
価値がないと思ったり、
休んでいると色んな思考もでてきてしまう。
だからずっと動いていたかった。
何度も何度も罪悪感と闘って、
いまでも休みの日に寝てばかりいると
罪悪感が押し寄せてくる時もある。
とりあえずメンタルが不安定な時に
書店に行くのをやめて
本に頼るのをやめてみた。
するとどうだろう。
何度か行きたい衝動を堪えているうちに
私が本当にしたいことか段々見えてきた。
私は小さい頃から漫画が大好きで、
漫画を読んだり好きな漫画のグッズを
見つけたりするのがとてもワクワクする。
そんな時間を少しずつ、
昔のように自分に与えていくようにした。
そうすると、私はそんな自分が好きだと
少し思えるようになってきた。
小さな頃から好きなものを30過ぎても
好きだと思えていまだにワクワクできる
自分のことをすっかり忘れていた。
本に頼らなくても、
自分で好きな時間を作ることが出来る。
もちろん書店は大好きなので、
たびたび行くのだけど不安なときではなくて
なんでもない時や新刊の発売に合わせて行く。
もちろん今まで読んだ書籍の中で、
パニックに関するものや自己啓発で
その考えを取り入れてよくなったものも
もちろんあるので本を否定するわけではない。
ただ、
救いを求めては行かなくていい。
本を読むのは元気な時や、
本当にそれを読みたいと思った時に
読めばいいと気付いた。
何かを変えようとして読むのではなくてね。
自分を受け入れるってむずかしい。
ずっと受け入れてこなかったから。
もちろんよくなりたくて頑張ってる自分を
褒めてあげたい時もある。
でも、頑張ってる自分を褒めるより
頑張らなくても好きなことを
楽しんでいる自分を
好きになれた方がきっと楽しい。
今までの私を救ってくれていたのは
間違いなく今まで読んできた数百冊の本。
でも、今の自分を救えるのは
本ではなく私自身だった。