近年の朝ドラは無能経営者しか出てこない?ー2020年代の朝ドラのトレンドー特にちむどんどんのレストラン経営は最悪の巻
NHKの朝ドラは最も視聴されるコンテンツの一つとして長く日本国民に愛されてきた。その人気からよく世間の話題にされるため、ある種社会風潮や情勢を鏡のように写し出す。
そうだとすれば、明らかに日本は2010年代より悪い社会になっていることを示す。なぜならば、2010年代は優秀経営者や優秀な才能あるアーティストたちの叙事詩的な内容であったのに対し、2020年代は無能経営者の抑圧のもと、閉ざされた世界でひたむきに生活する主人公の姿を綴る叙情詩だ。とくに現在放送のちむどんどんは叙景詩的な映像作品だが、ちらほら批難の声を以前の作品よりも多く見つけることができる。これには思わず、芸人の華大さんの2人も後番組のあさイチでフォローに回るも最近は呆れているほどだ。
では2010年代の朝ドラのタイトルを見て見ると、
ゲゲゲの女房、おひさま、カーネーション、梅ちゃん先生、あまちゃん、マッサン、ひよっ子、トトねぇちゃん、あさが来た、花子とアン、ごちそうさん、まれ、わろてんか、半分、青い。、まんぷく、なつぞら、カーネーション、半クールでエール、となる。
一方、2020年代は半クールのエールのあとは、おちょやん、おかえりモネ、カムカムエヴリバディ、ちむどんどんと続く。マネジメントの観点ではエール以外安泰な経営状態や儲かってるストーリーの例はない。
おちょやんやカムカムもまあまあ酷かったが、ちむどんどんもまあ酷い。では現在放送中のレストラン編を見てみよう。
暢子の働くイタリアレストランではオーナーの言うことは絶対で、厨房の人間も料理の提供をする。加えてオーナーはいつも着物で客前に立つ。これはイタリア料理店としては顧客をバカにしている。特に店を構える住所は銀座のようである。ビジネスを知らないにも程がある。
そりゃあ人材不足にもなる。
しかも高圧的な人材管理。違法労働の強制。
おまけに経営規模は小さな零細企業。
終わってるとしか言いようがない。
いくら昔は労働条件が完全に違法。
また法の規制が入らないにしても、マンパワー任せの経営はだめだとドラッカー、さらに遡れば儒教の師である孔子も述べている。
オーナー、料理の腕は確かだということだが、
こういうタイプは人に任せたマネジメントではなく、現場に立ち、背中を見せて人を育てるべきだ。
また客を身なりや言動で馬鹿にしている時点で終わっている。
サッカーの交渉人で、かつてはイタリア料理店のオーナー一族だった故ミーノ・ライオラを少しは見倣ってほしい。
これだとこのレストランは保って2年か3年だろう。とはいえ、このご時世に、沖縄復帰50周年の記念の年に、この脚本でコンプライアンスチェックや校閲チェックが入らなかったのか疑問でならない。