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今さら読書のちょっとした覚書

1.本を読む目的

本を読む目的は、人それぞれ、いろいろあると思います。

みなさんは、どんな時に本を読まれますか?

単に「おもしろいから」でもいい(^^)

同様に、興味深い、興奮する、感動する、元気・やる気・勇気などが湧く、触発される、心が落ちつく、ラクになれるなど、少しでも心にいい影響があったのなら読んだ価値はあったのだと思います。

「知識を増やす」「教養を高める」というのも読書の目的の一つではあります。

だとしたら、読んだことを忘れてしまうのはもったいないのかもしれませんよね(^^)

「何かに役立てたい」と本を読むのなら、実際に役立てなければ無駄になってしまうし、「自分を変えたい」からと読書をするのなら、読んだあとに何かしら言動・考え方・生き方などを変えることが大事なのではないでしょうか。

と言っても、読書を実際に役立てることはいつも必ずできることではないと思います。

津田左右吉も言っていますが、『本というものは、僅か数行でも役に立てば、それだけで十分ねうちのあるものだ』と!

感動した本、役に立った本、助けられた本、大きな影響を受けた本、・・・・・・、人生を変えた一冊。

このような本と出会えた人は、幸せなのではないでしょうか(^^)

1冊の中の数行でも、一言でも、いい出会いがあれば、凡人の発想ですが、1冊の値段以上の価値があったと言えるのではないかと思います。

人との出会いと同じように、いい出会いを求め、出会いを自分の生活や生き方に活かしていくような努力が、どんな場合でも大事なんですね(^^)

また、読書を何かに役立てるためには、自分なりのテーマをもって読み、また本の内容をヒントに自分でよく考えることが大事ではないかと思います。

また、読書で学んだことを人に話したり、何かに書いたり、どこかに発表したりというような出力をするように心がけるといいと思います。

入力ばかりで出力をしないのではもったいないでしょ!

学ぶ目的は、人それぞれですが、

・教養を高めるため

・趣味・娯楽のため

・仕事に役立てるため

・自分の夢や目標を達成するため

・知る喜びを得るため

・幸せに生きるため

学んだことを、目的を果たすために活かすことが大事なのではないでしょうか。

『学ぶのに、時間を費やしすぎるのは、怠惰である』とベーコンも言っていましたが、本来の目的を忘れて、ただ学ぶ(勉強をする)ことが目的のようになってしまわないように気をつけたほうがいいのかもしれません^^;

同じくベーコンは、『読書は充実した人間をつくり、会話は機転の利く人間をつくり、執筆は緻密な人間をつくる』と言っていますが、自分を高めるためのひとつの方法として、広い知識を得られる、先人の知恵を学べる、考えるヒントをもらえる、いい文章を知ることができる【読書】、他者を知ることができる、人の知恵を借りられる、自分の独善的な考えに気づけることがある、聞き方・話し方などの対人能力を高められる【会話】、自分の考えを整理したりまとめたりできる、自分の考えを深められる、人に何かを伝える能力(表現力、説得力など)を高めることができる【執筆】、要は、「読む」「聞く・話す」「書く」は、自分を高める有効な方法だと思います。

今の自分に足りないものを補うためには、3つのうちの何をしたらいいのかを考えてみるのもいいのではないでしょうか。

また、イギリスのことわざに『学問なき経験は、経験なき学問に勝る』とあります。

これまでの人生の中で、経験することでわかることがあったと思います。

今どれだけできるか、何ができないか、どう感じるかなどなど・・・・・・経験の中から学べることがたくさんありますよね!

経験によって、今自分に足りないものや課題がわかれば、それを学ぶ方法は、いくらでもあるはずです。

習い事の基本は、まずその”型”を徹底的に身につけることが大事なのですが、書物に残された先人の知恵を学べることは、人間の素晴らしい所です。

学んだことを実践し、その経験から課題を見つけて、学んだり工夫したりしていくことが大事ですよね!

自分の身につけるためには、実践・経験・継続が必要なんですよね~小学校の時分から教わってきたはずなのに、なかなか出来ないでいる、安易な方向に走る自分を戒めないといけないなって思います。

自分を高めるヒントは、読書以外にもいろいろあると思います。

例えば、すべての人から、学べることがあるし、すべての事は、いい経験にできると思える人もいます。

学ぼうとする心、強い向上心、自己を成長させようという意志があれば、いろんなことから学び、成長していくことができるのでしょうね(^^)

自分を育てることは、着実に幸せに向かって進む方法ではないでしょうか。

「自分を知る」ことも大事なんでしょうね。

とすると、(我も含めて)「皆我師」と考えられるのかもしれません。

『我以外皆我師』なんですよね(^^)

また、すべてのことはいい経験です。

過去の悪い出来事も、「いい経験と考えよう」と思うことができれば、いつまでも悩み苦しまなくてすむし、そこから何かを学べることもあるはずです。

現在何か問題や悩みがあっても、「これもいい経験になる」と思えれば、少しはラクになれるし、プラスの面が見えてくることもあると思います。

これからの事を考える時にも、「いい経験ができるように」と考えれば、前向きな考え方ができるし、何かを始めるのをためらう時も「いい経験をするつもりでやってみよう」と思えればトラブルや失敗を恐れずにチャレンジできます。

自分が努力して、いい結果が得られた時には、大きな喜びや幸せを感じられるしね(^^)

成功体験はいい経験となり、自信にもつながるから、やらずに後悔するより、やっぱり、やって後悔する方を選びたいと思いませんか?

「自分を育てよう」という人生目標がある人は、「すべてのことはいい経験」と考えられるのではないかと思います。

ちょっと、脇道にそれてしまいましたが、ドイツの作家であるジャン・パウルが本を読む目的について、以下の言葉を残しています。

『人生は一冊の書物に似ている。馬鹿者たちはそれはパラパラとめくっているが、賢い人間はそれを念入りに読む。なぜなら、彼はただ一度しかそれを読むことが出来ないのを知っているから』

楽しむために本を読む・・・・・・楽しい、おもしろい、ワクワクする、感動できる、共感できる・・・・・・

学ぶために本を読む・・・・・・広い知識を得る、役立つノウハウを得る、生きるヒントを得る・・・・・・

いくら本を読んでも、楽しめもせず、学べもしないとしたら、あまり価値がないのではないかなって思います。

人生も、その過程で楽しむことや、学びながら成長していくことが大事なのでしょうねぇ~

「自分の人生」という本の場合には、自分は読み手でもあり、書き手でもあります。

どういう人生を描き、その中でいかに楽しみ、成長していけるかが大切なのではないでしょうか。

速読・多読・精読にもそれなりの効果はあるとは思いますが、読書も人生も一つ一つを味わい、消化して自分の身につけていくことが大切なんでしょうね(^^)

身につけるということは、何度でも出力できるようになるということだと思います。

最後になりましたが、学ぶことと考えることは、本当に難しいことです^^;

孔子『論語』の中の言葉に『学んで思わざれば則(すなわ)ち罔(くら)し思うて学ばざれば則ち殆(あやう)し』とありますが、学んでも考えなければ、ものごとは、はっきりしない。考えても、学ばなければ、独断におちいって危険であると教えています。

本を読んだり、人から教えてもらったりしても、自分でよく考えて消化しないと、なかなか自分のものにはなりません。

自分に合うように取り入れないと、なかなか役に立たないし、自分で実践しないと、身につきません。

自分の考えだけでは、どうしても限界があります。

偏った考え方をしてしまう危険性があります。

大事な考えが抜け落ちているかもしれません。

他(本や人など)に、もっといい考えがあるかもしれません。

今自分に必要なのは、もっと外から学ぶことか、もっと自分でよく考えることか?と考えてみるといいかもしれません。

だから、人生は面白い。

失敗も・・・・・・面白い?んじゃない!

「欲しいものが手に入らないとき、あるいは失敗したときに、これは自分に何を教えているかと省みる人は、最後に幸せになる。」加藤諦三(社会学者)

「自分自身を尊敬している人は、失敗を克服したために、自分自身を尊敬できるようになったのだ。彼は、人生の試練を与えられ、問題を克服し、成長したのだ。」デビッド・ジャンセン(映画俳優)

「失敗の中にこそ、成功のカギがある。失敗という偶然を悔やむより、もっといい結果に目を向けよう。」井上篤夫(作家)

「失敗したことのない人間は成功することもない。たゆまざる挑戦が成功につながるからだ。」カール・ルイス(陸上競技選手)

「他人のように上手くやろうと思わないで、自分らしく失敗しなさい。」大林宣彦(映画監督)

「失敗から何かを学び、それを生かすことを考えなさい。マイナスの現象からプラスのファクターをつかみとることを考えなさい。そうすれば、その段階で、失敗という言葉は存在しなくなります。それは成功に至るまでの一プロセスにしか過ぎなくなるのです。」ジョセフ・マーフィー(思想家)

「成功の反対は失敗ではなく、「やらないこと」だ。」佐々木則夫(サッカー代表監督)

「失敗のある人生は長く、失敗のない人生は短い。」畑村洋太郎(工学者)

「失敗とは、一つの教訓にほかならないし、好転する第一歩だ。」ウェンデル・フィリップス(奴隷制度廃止運動家)

「楽しんで失敗するほうが、退屈しながら成功するよりいい。」ジョージ・バーンズ(喜劇俳優)

「うまくなるために失敗はつきものです。大事なことは、失敗を糧にして次につなげること。仕事でも同じなんですよ。」片山右京(レーシングドライバー)

「何度失敗しても、最後に成功すれば、それは経験。」高橋歩(写真家)

「多くの創造的な仕事は、ある日あるとき、突然に生まれたのではない。膨大な失敗の集積が、創造的仕事を生む種となり、それが育って生み出されたものなのである。」海保博之(認知心理学者)

「時々は失敗することを覚悟できないなら、チャンスもない。」ウッディ・アレン(俳優)

「「わたしは三度失敗したことがある」と自分に言い聞かせるのと、「わたしは失敗者だ」と言い聞かせるのでは、その結果に違いが出るということを知っておくべきである。」サミュエル・ハヤカワ(言語学者)

2.本の読み方

みなさんは、どういうふうに読書していますか?

本のジャンルによっても、読書の方法は、違うと思うのですが、例えば、小説以外の専門書や自己啓発の本を読む時、本を読んでいたのではなく、実は読まされていたのではないかと思うことってないでしょうか。

何を読んでも、その時は没頭して筆者の云わんとしている事を理解していたつもりだったはずなのに・・・・・・

読んだ後はなるほどと思うのですが、結局読んだという事実しか残らず、後には何が言いたかったのかも忘れていることが多かったことってないでしょうか?^^;

わたし自身、自分の記憶力の無さを痛感した時期もありました。

もしかすると、あの頃は読むことに意義があっただけなのかもしれないって、ちょっと反省したりもしています。

このことを色々分析してみると、本の内容を把握していないのは実は記憶力や理解力の無さだけの問題ではなくて、実は本の読み方が悪かったことに気づきました。

それは自分の頭が良くないことを前提にして読んでいた(本当のことではあるが・・・・・・)ので、筆者や作者が絶対であり、正しいと思って読んでいたんですよね。

もっとも当時は筆者を信じきって読むこと、没頭することが読書の一番の楽しみ方だと思っていたんですが・・・・・・

つまり途中『ん?』って疑問に思うところもあったのですが、疑いを持って本を読むことほどつまらなく、また内容の理解に苦しむことは無いと思っていたので、自分でもその部分は曖昧にしていたんだろうなって思います。

要は、「わかったつもり」になっていたんでしょうね・・・・・・

いわゆる本に読まれていたとも言えるかもしれません^^;

そこで、どういうふうに読書したらいいのかというと、先ず筆者が絶対正しいことを書いているとは限らないことを念頭において読む。

次にデータ類や事実関係と筆者の見解や思想を完全に切り離して考えること!

つまり、その本を読みながらにして、筆者と自分の見解を比べるように結論づけるのが大切です。

特に、メールやブログなどで、誰でも「書く」時代でもあるし、読んだ本のデータや語句は鵜呑みにせず、辞書、辞典、年鑑、白書、教科書といった参考図書(レファ本)を揃えておくと便利ですよ(^^)

私の読書の一番の目的は情報を得ることですが情報を得るということは、自分が知らないことを知ること、あるいは自分がその本で何を重要視するかということがポイントになります。

書物はお金を出して購入するのだからどうせ読むのなら読まされるのではなく、是非とも読みたいものですね!

3.かなり効果の高いと思われる!?本の読み方について・・・・・・

今日は、“本の読み方”、つまり本から何かを学びたと思って読む場合についてお話ししてみたいと思います(^^)

知識や技術の習得にあたって、本はとても便利ですよね!

そしてどうせ読むのなら、いい本を読むことが大切ですが、同時に「いかに学ぶか」が重要になります。

ですので、以下に、かなり効果の高いと思われる!?本の読み方について紹介したいと思います。

ポイントを3点に絞って、超シンプルにお伝えしますから、リラックスして読んでくださいね(^^)

【ポイント1】

まずは、普通に楽しんで読む、メモしながら読む、赤線を引く・・・・・・

まぁ~基本ですよね。

誰でもやってることです(^^)

しかし、次の2つの視点を持つことで、得られるものが格段に大きく増えていきますよ!

【ポイント2】

その本の内容を誰かに伝えることを前提に読む。

例えば、友達でもご家族でも誰でもいいのですが、誰かに感想を伝えたり、意見発表するような気持ちで意識を持って読んでみると、モノの見方、感じ方が変わります。

【ポイント3】

自分ならどう書くか、という意識を持って読む。

どんなに売れている本であれ、文章に正解はありません。

いろんなパターンに展開可能なはずです。

自分ならこう書く、こんな切り口が考えられる、みたいなことを考えながら読むと、学びや気づきが大きくなります。

そして、軽~く分析なんどをしてみるのも効果的だと思いますよ(^^)

とても気に入った本、あるいはイヤな本があったら、少し分析してみると面白いかもしれません。

文字の大きさ、行間の広さ、余白、イラスト、紙質・・・・・・

そんなところにも編集者の想いや工夫がたくさん詰まっているはずですから。

たった、これだけのことですが、メチャメチャ読んだ後の読後感が変わると思います(^^)

変わらなかったのなら、それは、自分に合わなかったのだと諦めて、別の方法をみつければいいからあまり、気にしないで下さいね!

まぁ~ダマされたと思って、やってみてください。

もちろん、ダマすつもりはありませんけどね(*´艸`*)

また、複数の視点をもって、1回じっくり読むのもいいでしょうし、好きな章だけ虫食いにして、じっくり精読するのもよいし、すごく良いな、と思った本なら、視点を変えて数回(3回くらいかな?)読んでみるのもアリかと思います。

きっと、たくさんの気づきがあると思いますよ~!

では、良い読書ライフを満喫して下さいね(^^)

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