マガジンのカバー画像

ペアリングイベント2のはなし

5
2023/05に開催したペアリングセッションのドリンク解説。
運営しているクリエイター

記事一覧

ペアリングイベント2のはなし ⑤

ペアリングイベント2のはなし ⑤

今回はスピンオフもなし、これで最後。
モクテルNo.2。
手間になると分かってはいたけど、これほどの難産になるとは思いもしなかった。

原因はわかりきっている。
茶やコーヒーを使いたくないと最後まで足掻いたからだ。結果的には使ったのだけども。
とにかくこの2種を使えば大して考えなくともまとめ込めるし、それなりになってしまう故、僕は使わないというルートをまず探すところから始める。モクテルNo.1もそ

もっとみる
ペアリングイベント2の話 ②

ペアリングイベント2の話 ②

イベントあるとネタには困らないなあ。
というわけでカクテルから話しましょうか。

今回は前回書いた通り、ケーキ用にクリエイション(No.1)とプティフール用にクラシック(No.2)という構成。

なぜクラシックを組み込んだか。
「手を抜いたな?」という印象を受けるかもしれないけど然にあらず。
ざっくり書くとクラシックは十分にデザートに対応し得るというのを証明したかった。
今回はNo.1、ケーキ用カ

もっとみる
ペアリングイベント2のはなし ④

ペアリングイベント2のはなし ④

さて、モクテルNo.1。
飲める人間にとってはカクテルよりハードルが高く、頭を捻り過ぎるくらい捻らないといけないのがモクテル。
なにしろ飲めるし飲む−昨今のsober cultureなどとは無縁な−人間なので、飲酒可能なシチュエーションにおいて飲まない方向に頭を使うことがないのだ。
故にノンアルコールへのアプローチにはかなり苦労する。
しかしこのイベントはカクテル同様、「ソースの粘度を下げてドリン

もっとみる
ペアリングイベント2のはなし ③

ペアリングイベント2のはなし ③

前回の予告通り、今回はプティフールに合わせたカクテルNo.2。
サヴォイホテルで生まれた名作にして近年の再評価も記憶に新しい”Hanky Panky”。

プティフールはチーズのサブレ。
チーズは数種類を使用したもので塩気が強く、甘味はかなり控えめ。
酒飲みの口直しにはこれ以上ない上、より飲みたくなるトラップ付き…ではあるもののNo.1同様、ゴリゴリのハイアルコール。
とりあえず基本レシピ。

もっとみる
ペアリングイベント2のはなし ①

ペアリングイベント2のはなし ①

またコレか。と思う人が多数なのは知っていますが書きます。
5月21、28、29の日程で第2回を開催しました。
どういう内容かは第1回のnoteをざっと読んでもらえれば。

今回のデザートは下記のとおり。

対してドリンク。

デザートの決定がイベント2週前だったので久しぶりに追い込まれた製作だった。が、こういう状況は割と好みなので追い込まれつつもかなり楽しんで作れました(まあこれはヒマな店ゆえに詰

もっとみる