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ペアリングイベント2のはなし ④

さて、モクテルNo.1。
飲める人間にとってはカクテルよりハードルが高く、頭を捻り過ぎるくらい捻らないといけないのがモクテル。
なにしろ飲めるし飲む−昨今のsober cultureなどとは無縁な−人間なので、飲酒可能なシチュエーションにおいて飲まない方向に頭を使うことがないのだ。
故にノンアルコールへのアプローチにはかなり苦労する。
しかしこのイベントはカクテル同様、「ソースの粘度を下げてドリンクにする」という思考で作ることができるのでドリンク単体よりある意味で簡単だった。
そんなわけでモクテルは赤肉メロンのソースをイメージした。
紆余曲折あったけどその過程を書くと長くなり過ぎるので割愛。
とりあえずレシピ。

モクテルNo.1 
<build / champagne glass>
赤肉メロン 35ml
ジャスミン茶 45ml
蜂蜜水(ローズマリーインフューズ)10ml
ライムジュース 1tsp
ガーニッシュ:ローズマリーを炙って飾る

メロンはスイカやキュウリ同様、ウリ科。
この科の厄介なところは扱いを間違えるとウリの香りとエグ味が全面に出てくるところ。
なのでジュースにする方法を何パターンか試した結果、チーズクロスで手搾りして1日置くというのがベストと判断。
しかし単体だと甘味がやや足りない。
何を加えるか迷った結果、蜂蜜をチョイス。
チーズ×蜂蜜もフルーツ×蜂蜜も相性がいいのは誰だって知るところ。
しかし、そのままだと粘度の関係で飲んでる最中に分離する可能性もあるし、ちょっと舌に重く感じたので少し希釈した。
今回はカクテルと共通部分を持たせたいと考えていたのでローズマリーも漬け込んだ。
実際のところ、蜂蜜水単体で飲まない限りわからない程度であまり効果はなかったのは残念だったけど。
また、メロンの香りだけだと単調なので複雑性を持たせつつ軽やかにするためジャスミン茶を、少し味を締めて輪郭を描くためにライムジュースも加え、適度にソリッドな仕上がりにして完成。

さて、次回は一番手間取ったモクテルNo.2。
できる限り手短にまとめようと思います。

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