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ブックレビュー3冊:『ミャンマー政変』(北川成史)、『ミャンマー危機』(永杉豊)、『ミャンマー権力闘争』(藤川大樹、大橋洋一郎)
週末、立て続けに3冊読んだ。比較しながら感想を書いてみたい。 『ミャンマー政変―クーデターの深層を探る』東京新聞・中日新聞のバンコク特派員・支局長を務めた北川成史氏が、2/1クーデターへのカウントダウンともいえる数年間を丹念に取材したもの。 とかく、スーチーVS国軍の構図、あるいはロヒンギャの人権侵害のみに光があてられがちなミャンマー情勢を、非常に包括的、かつ足で稼いで、具体的に描いている。 ロヒンギャ側の視点だけではなく、ラカイン人、また訴追されたロイター記者の裁判の