matumaru

小学校現場のこと、授業作りのこと、趣味のこと、日々何となく思ったこと・・・。 表現することを楽しんでやっていきたいです。

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メガネとギター

#この仕事を選んだわけ  小学5年生のときの担任の先生が、変わった先生だった。音楽の授業では、ギターをかき鳴らし、赤い外車に乗っていた。職員室では、たばこを吸い、授業では自分の趣味の話を延々とした。僕らが、6年生になるときに、外国の学校に旅立っていった。  小学6年生のときの担任の先生は、普通の先生だった。いつもスーツを着ていて、銀縁のメガネを掛けていた。怒ると唇を震わせて、怒鳴った。正直、ちょっと怖かった。卒業旅行のとき、その先生の私服を初めて見た。デニムに白のシャツ、

    • お返しプログラムで、お返さなかった話

      2年前に、こんな記事を書いた。 簡単にまとめると、iPhone13miniをドコモのお返しプログラムで、購入したという話だ。 「え!最大12か月分が無料になるの!?どうせ2年もすれば、新しいスマホが欲しくなるはずだから、このプログラム、最高じゃん!!」 まんまとドコモの策略にはまったのでした・・・。まあ、iPhoneに変えたことで、気分も変わったし、スマホの新たな魅力に気付けたから、いいのだけれども。 iPhone13miniは、最高のスマホでした。仕事にプライベートに

      • 副校長になるか、辞めるか

        管理職にならないかと誘われている。 もう何年も前から、そんなことは言われている。これだけ教員採用試験の倍率が下がっているので、管理職になろうとしている人も減っているのだろう。別に僕が優れているわけではない。 そして、僕はその誘いをずっと断っている。理由は明確。担任ではなくなったときに、この仕事の楽しさを感じるのだろうか。管理職にならない理由は、「担任の楽しさは知っていて、管理職の楽しさを知らない」からなのだ。 でも、最近、少し揺らいでいる。もちろん管理職になりたいわけでは

        • 美しい鰭

          久しぶりに映画館で映画を見た。 その前に見たのが何年前だったのか、何の映画だったのかすら覚えていない。(「マスク2」だったような・・・、いや「ゴール」だったかな。どちらにせよ、だいぶ前ですね) 最近はアマプラばかりだった僕が、なぜ映画館に行ったのかというと、「美しい鰭」を映画館で聞くためです。大音量で聞きたかった。だから、そんなに興味のない「名探偵コナン」を見たのです。もう本当に、理由はそれだけ。 エンディングで流れた「美しい鰭」は、そりゃあ、もう素晴らしかったです。コナ

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        メガネとギター

          春が好きな人ばかりではない、という話

          春が苦手だ。 理由は、いろいろ。別れの季節だったり、出会いの季節だったり、たぶん気持ちが追いつかないのだと思う。自分って意外と繊細なんだなぁと気付かされる季節である。 春の職員室は、さらに苦手。緊張と高揚感に包まれた、あの雰囲気。何年やっても、全然慣れない。「みんなで昼ごはんを食べながら、簡単な自己紹介を…」なんて、もう最悪。やりたくない人もいるんだよ。 僕は、子供たちに、自己紹介を強制しない。ゲーム感覚で、気付いたら自分のこと話してた!が理想。僕みたいに、自己紹介嫌だ

          春が好きな人ばかりではない、という話

          サードプレイスの大切さ

          今、スタバにいる。 いつもは僕がお迎えの当番だけど、今日は奥さんの都合がつき、お任せしている。例外的な日なのである。 学校を定時に上がり、そそくさと退勤。同僚の先生は、「ああ、あの人、今日もお迎えなんだ。可哀そうに」と思っただろう。ふふふ、違うのだよ…。 月1回ぐらいの感じで、こんな日がある。この時間が僕にはかけがえのないものになっている。好きなコーヒーを飲んで、好きな音楽を聞いて、好きなことして。 別に現状に不満があるわけではない。順風満帆と言っていいのでしょう。ここに

          サードプレイスの大切さ

          いい授業の条件

           教師から見て、子供から見て、保護者から見て、管理職から見て・・・  どこから見るかによって、「いい授業の条件」は変わると思う。  これから、お話するのは、あくまで僕個人の考えです。人によって変わるということをご理解いただきたいと思います。  僕が思う「いい授業」とは、ずばり!見終わった後に、「ああ、授業したい!」と思える授業です。これは、僕が研究授業などで、人の授業を見たときのものです。  先日、久しぶりにそんな授業に出会えました。実践としては、ICTの活用はあるものの

          いい授業の条件

          Spitzとプール、ポッキー、上京。

          RADWIMPSの野田洋次郎が、 『僕にとっての「愛してる」とか「好き」って言葉の中には、どうしたってSpitzが何割か居て、僕の言葉をどこか作ってる部分があって』 と対バンライブで語っていた。 自分を構成する一部分がスピッツ。うーん、どうなんだろう。大好きなバンドであることは、間違いないけど、そこまで言えるかは・・・。 僕にとってのスピッツは、影のような存在だ。ずっと自分のそばに居て、ずっと自分を見てくれていた。ときには自分より大きくなったり、見えなくなったり。そんな存

          Spitzとプール、ポッキー、上京。

          宿題を真剣に考える

          宿題。 おそらく全ての大人が経験しているでしょう。宿題を1回もやっていないという人は、かなり少ないでしょう。いや、いないのではないでしょうか。 ここ数年、この宿題について真剣に考えています。そして変えようとしています。この宿題こそが子供の自主性を奪っているものだと思っています。 そもそも宿題というものは、なぜ存在しているのでしょうか?遡ると、その歴史は明治時代に行き着くらしい。 我が子が小学校に入学し、学童に通わせるようになってから、本格的に疑問を感じるようになった。

          宿題を真剣に考える

          運動会指導で思うこと

           またこの季節がやってきた。  我が子が荒れている。ちょっとしたことで妹とケンカして、嫌なつめ方をしている。それを母親に怒られ、泣き出す・・・。普段は、そんなことはなく、穏やかな子なのに、夏が終わりもう秋だなあ、と思う頃にこんな状態になる。  原因は分かっている。運動会だ。運動会に向けた練習が、かなりのストレスになっているようだ。我が子と同じような子、全国にいっぱいいると思う。僕自身、小学校の教員をしていて、運動会への指導をしていて、そう思うことは多々ある。僕は古から行わ

          運動会指導で思うこと

          不登校対策で思うこと

          そろそろ新学期が始まりますね。教員の皆さんは、教材の準備や行事の打ち合わせで忙しくなってきたのではないでしょうか?ここまで来たら、もうやるしかないですね。がんばりましょう!(次の夏休みは、1年後かあ・・・。泣) 新学期のスタートは、気をつけなければいけないことがあります。 夏休み明けは、自殺者が多いです。多くは、いじめなどの人間関係が原因のようです。 僕は、新学期初日は、絶対にキツく指導しないです。忘れ物をしようが、遅刻しようが、夏休みの宿題を全くやっていなかったとしても

          不登校対策で思うこと

          2学期のめあてカード(教員の)

          長いと信じて疑わなかった夏休み。もう終盤。マジか。 何事にも終わりは来るものです。・・・にしても早すぎる。 子供たちも、きっとそう思っているのだろうなあ。 学期初めは、だいたい「めあてカード」を作成させます。いや、今は「キャリアパスポート」と言うのでしたっけ。(キャリパスに関しては言いたいことが山ほどあるけどね!) 子供たちだけではなくて、教員も書くべきだと思う!だから、僕も一番の目標を書いてみます! 〇定時退勤職員室が苦手なのです・・・。いや、大人だから、それ相応に

          2学期のめあてカード(教員の)

          読書感想文〜エヴリシング・フロウズ(津村記久子)〜

          中学生の頃が、一番汚かったと思う。 外見もニキビができたりして、汚かったが、何よりも心の奥底が汚かった。あれは、何だったんだろう。 親への反発、兄弟仲、部活、異性、その他もろもろ。 今思えば、「あんな田舎の中学校、どうでもいいじゃん」と思えるが、あの当時は、それが全てだった。 そんなことを思い出させてくれたのが、「エヴリシング・フロウズ」。 「ジャケ買い」なんて言葉があった。図書館で借りたから、「ジャケ借り」だ。何だろう。心が惹きつけられた。 ヒロシの友達の矢澤が

          読書感想文〜エヴリシング・フロウズ(津村記久子)〜

          読書感想文〜推し、燃ゆ(宇佐美りん)〜

          実家には納戸があった。(納戸と言っても、若い人は分からないだろう。大きめのクローゼットと言っていいのか) ティッシュやトイレットペーパーなどの日常品が雑多に入れられていたが、納戸のメインは、本棚。天井に届きそうなほど高い本棚には、父の愛蔵本が綺麗に並べられていた。 父は読書家で、様々な本を読んでいた。夏目漱石、森鴎外、藤沢周平、司馬遼太郎、浅田次郎、椎名誠、重松清・・・。高校生の頃、納戸で山田詠美を見つけたときは、思わず「え!?」と声が出た。「放課後の音符」だった。ジャンル問

          読書感想文〜推し、燃ゆ(宇佐美りん)〜

          『ラ・ラ・ランド』で恋愛を考える。

           若干、ネタバレがありますので、「まだ見てない!やめろー!」という方は、立ち去ってくだされ。「見た!」「見る予定もない!」という方は、そのまま読んでくださると嬉しいです。  久しぶりに映画を見ました。『ラ・ラ・ランド』(2016年公開)。いやいやいや、何を今さら・・・。と思った方、そのとおり!公開された当時、だいぶ話題になっていましたよね。  でも、僕の耳には、「どうやらミュージカルっぽいぞ」という噂が入ってきており、ミュージカル素人の僕はこの映画を敬遠していました。ミュー

          『ラ・ラ・ランド』で恋愛を考える。

          読書感想文〜舟を編む(三浦しをん)〜

          この一文で、胸がいっぱいになった。 こんなことを書くと、馬締さんに「胸がいっぱいとは?どういった状態なのでしょう?お聞かせください。」と詰められそうだけど、胸がいっぱいで、涙が溢れて仕方がなかった。 今回は、三浦しをんの「舟を編む」。  辞書の世界は奥が深い。いや、辞書というか、言葉だ。改めて、言葉の力を認識させられた。  物語の中で、「恋愛」という言葉を自分たちが作っている辞書、「大渡海」にどのように載せるか、話し合う場面がある。「新明解国語辞典」には、“れんあい【恋愛

          読書感想文〜舟を編む(三浦しをん)〜