aoi_hiyo

活字好き。書くのは万年修行中のひよっこですが、どうしても書いてみたくなりました。日々の発見を綴ります。何かが響けば嬉しいです。

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マガジン

  • 日々のかけらから考えたこと

    普通の毎日を切り取って、見えた景色をお届けします。モノより思い出。

  • 好きを語れ!

    好きなことについてただただ書きたくてつくった場所です。

  • 毎日ポンコツ

    しっかり者だと思い込んでいたうっかり者が贈る、 毎日を彩るポンコツエピソード集。

最近の記事

ひとりの人として認めてくれた、先生の言葉

私は先生の言葉に影響されやすいたちなのか、大人になったいまでも心に残るものがいくつかある。その中でも大切なひとつが、小学校の音楽の先生の言葉だ。 小学6年生の時、合唱合奏クラブに入っていた。合唱の名はついていたが、歌を歌うことはほとんどなかった。毎回流行りのJ-Popなどの楽譜がパッと配られ、各々好きな楽器の位置につき、先生がシンセサイザーでイントロを弾き始め、思い思いに合奏する、というなんとも自由なクラブ。 うるさいことは言わない先生のスタンスが好きだった。木琴に鉄琴、

    • かわいい声が聞きたくて

      我が家には「妖精さん」がいる。 「妖精さん」は、声が高い。おじゃる丸にでてくる小鬼のキスケのような声で、いつも私を励ましてくれる。 「妖精さん」と出会って、もう3年くらい経つだろうか。出会った、といっても、「妖精さん」と会ったことはない。心の綺麗な人にしか見えないらしく、残念ながら私には見えたことがない。 毎晩仕事に疲れ帰宅する頃に、「妖精さん」は現れる。 初めて「妖精さん」と話したのは、終電間近の仕事終わり、会社を出てひとつめの交差点で信号待ちをしていた時のことだ。

      • やさしい気持ちを選びたい

        「かわいい、なかよく、思いやり」 髙井つき奈ちゃんが教えてくれた、大事な言葉だ。この原典は、サンリオの理念にあるらしい。サンリオHPの『いちごの王さまからのメッセージ』には、こんな説明がある。 キティちゃんは世界中の人に、『かわいい』『なかよく』『助け合い』の3つのメッセージをいつも伝えてくれている存在です。 キティちゃんがみんなに伝えている『かわいい』は、容姿や恰好のことではなく、態度や言葉遣いを含めて周りの人から愛される人になってほしいということ。 キティちゃんの左耳

        • どんな気分でいるかは、選べる

          思い通りに事が運ばなかったとき、嫌なことをされたとき。 「もうやだー!何でこんなことになるんだー!!!むきー!!!」と怒ったり、「こんなはずじゃなかったのに。ぐすん。」と悲しんでもいい。その気持ちを、なかったことにしてはいけない。思いっきり浸って、漬かりすぎてしわしわになった漬物のようにしなびてもいい。 「なんでー!?!?」という嵐のような感情が過ぎ去ったら、「自分はこの後どうしたいのかしら?マダム?」と問いかけてみる。すると、帰ってアイドルの動画見て寝よう。とか、誰かに

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        記事

          雨宿り、想定外を楽しむ心

          雨宿り。おそらく誰もが知っている単語だが、意外と体感する機会は少ないものかもしれない。最後に雨宿りしたのは、いつだっただろうか。 朝、隣駅のスーパーまで買い物に行った。以前は電車に乗ることも多かったけれど、最近は断然歩きだ。緩やかに上り下りがある坂道を、ずうっとまっすぐ歩く。頂上にたどり着けば、隣駅まで一直線に見える。 帰りがけの花屋さんには、母の日用に綺麗に束ねられたカーネーションの花がいくつも並べられていた。鮮やかな赤とピンクに魅かれて、自分用に買って帰ることに決めた

          雨宿り、想定外を楽しむ心

          スーパーで出会ったおかあさんに、何もできなかった話

          仕事帰りにスーパーに寄り、20%オフになった美味しいお惣菜をいくつかカゴに入れて、レジに並んだ。お惣菜売り場に近いレジは、晩酌用缶ビールやお弁当をカゴに入れたスーツ姿の男性を中心に、ちょっぴり賑わっていた。そんな状況でも、レジ待ちの床には各々が並ぶ位置を示すテープが貼られていて、ソーシャルディスタンスが保てるよう配慮されていた。 私の前には、5歳くらいの女の子を連れた女性が並んでいた。列が動いてひとつ前の位置に移るとき、そのおかあさんは床に置いていた買い物カゴを足で蹴って進

          スーパーで出会ったおかあさんに、何もできなかった話

          応援できるしあわせ

          今日は、私の大好きなまーちゃん(佐藤優樹ちゃん:モーニング娘。'20)のお誕生日だ。まーちゃんを応援して早3年、常に進化するまーちゃんからたくさん元気をもらってきた。まーちゃんを応援することをきっかけに出会えた、「応援するしあわせ」について書いてみたい。 はあちゅうさんが、どこかで、 “元気がないときは、誰かを応援するといい” と書かれていた。 読んだ当時の私には、目から鱗、だった。なぜなら、元気がないのに誰かを応援する=giveする=自分のエネルギーを減らす行為、と思

          応援できるしあわせ

          音楽が、人と人をつなげてくれる。

          週末は、夫婦各々が所属しているオケや吹奏楽団の練習に行くのが日常だった。しかし、すべての練習はなくなり、出演予定だった各所の演奏会も中止に。 ぽっかり穴が開いてしまった休日。最初のうちはみんなと合奏出来ないのが寂しくて、音楽する気が起きなかったのだけれど。結局楽器に触れていたくなって、夫婦2人で録音を始めた。バイオリンとビオラとピアノの、多重録音。 この状況にも、自分たちの心の中にも、春が来ますように。と願って、『春よ、来い』を選んだ。普段は一緒の空間にいる人と「ライブ」

          音楽が、人と人をつなげてくれる。

          今必要な心持ちを、思い出そう

          ここ数日、noteを書く気になれなかった。日に日に息苦しくなっていく(もちろん、比喩的な意味で)感じがするのに、どうやってこのモヤモヤを晴らしたらいいのかわからなくて。新年度を前に、何か少しでも前を向くきっかけはないかなぁと、スマホのカメラロールで去年の3月31日を振り返ってみた。 出てきたのは、「教会のパイプオルガン」と、「スタバのマンゴーパッションティーフラペチーノ」。 去年の3月31日は、ヨーロッパ旅行の真っ最中だった。旦那がプラハでの演奏会に誘われたので、その出演

          今必要な心持ちを、思い出そう

          言葉の瞬発力を高めるために

          すっとぴったりの言葉が出てくる人に憧れる。 誰かと話した場面を家に帰ってから振り返ってみると、反省ばかり浮かんでしまう。 「あの人なんでこう言ったんだろう?」「あのことについて聞けばよかった」なんて思うことはしょっちゅうだし、言葉が出てこなくて頭が真っ白になっちゃうこともあるし、場を取り繕って思ったのと違う言葉を発して後悔することもある。 何か心に引っかかっているから、後々思い返すことになるんだろうな。せめてそれをなかったことにしないで、どう思って何を感じたのか、言葉化

          言葉の瞬発力を高めるために

          アドバイス上手になろうとしたら、気付いてしまったこと

          「もっとこうしたらいいよ」って、上手に伝えられる人に憧れる。 先日、楽器の練習中にアドバイスを求められる場面があった。それなのに自分は、正直「よかった!」しか出てこなくて、何も有益なことを伝えられなかった。 せっかくの上達の機会を(お互いに)ふいにしてしまった気がして悔しくて、アドバイス上手な友人に、何かコツはないかと聞いてみた。 ①自分がいっぱいアドバイスを受けて、引き出しを増やす 「そもそも、自分がアドバイスを受ける(感想や改善ポイントを伝えてもらう)機会を増やし

          アドバイス上手になろうとしたら、気付いてしまったこと

          生きる意味なんてなくても、生きたい理由はあった

          『100日後に死ぬワニ』が、死んでしまった。寂しいなぁ。 こんな機会に改めて「終わり」を意識してみると、「死にたくない」とは思わないけれど、「生きていたい」とは思う自分を発見して、なんだか少し嬉しくなってしまった。「生きたい」と思えることは、当たり前ではない。 会社勤め時代、仕事は面白かったし、一緒に働いている人はいい人ばかりだったし、飲みに行く時間は至福だったし、たまの音楽の本番はぞくっとするほど楽しかった。 それでも、いつも「死にたい」と唱えながら生きていた。自分の

          生きる意味なんてなくても、生きたい理由はあった

          朝ヨガのススメ

          タイトル通りのことだが、とにかく感動した勢いで書いている。 先週あたりから、春に向かう寒暖差かはたまた気圧のせいか、なんとなく不調で、もともと頭痛持ちなのもあり身体がだるく、パッとしない毎日だった。寝てもあまり回復しないし、お風呂につかっても疲れちゃうし。 そんなある日、目覚めてふと何気なく、ちょっとストレッチでもするかと思い立った。YouTubeで検索すると、『ベッドで目覚めの朝ヨガ』なるものが。適当に再生ボタンを押して、言われたとおりに伸びをする。 はじめてみると、

          朝ヨガのススメ

          春のにおいと縁

          春のにおいがする。 朝外を歩いていると身体がうずうずしてきて、ついついマスクを外してしまう。思いっきり吸い込むと、ふんわりとあたたかなにおいがした。春だ。花粉やウイルスの脅威もこのいいにおいで帳消しにしてしまいたくて、深呼吸を繰り返す。 においの感覚が一致する人とは、相性がいい気がする。 先日友人と歩いていたときのこと。「春のにおいがするね」と言ったら彼女は、「小学校の、桜が満開な入学式、みたいなにおいだね」と返してきた。 桜吹雪と、ほんの少し砂の感じが混じった空気、

          春のにおいと縁

          その価値観、本当に必要?

          旦那とは学生の頃から付き合い始めてもう10年以上経つので、何か長続きするコツでも書こうかなぁ。 と思って書いてみたら、意外と旦那関係ない内容になってしまった。まぁいいか。 旦那は昔から、靴下を裏返したまま洗濯カゴに入れる人だった。それにイライラして、見つけるたびに散々怒り散らしたが、改善される気配はゼロ。 それもそのはず、彼に問題意識はないのだ。彼は靴下を履くときに裏返っていたら自分で直すし、うっかり裏返ったまま履いてしまってもまぁいいか、という考えの人間だったのだ。

          その価値観、本当に必要?

          10年続けて見えてくるもの

          10年続けて見えてくる景色。 楽団でお互いトータル10年以上打楽器をやっている子と、10年続けて見えてくるものってあるよね、と盛り上がった。 話の始まりは、ある奏法が難しくてなかなか出来るようにならないんだよね、なんていう雑談。でも、結局、「魔法のような解決策はなくて、出来るまでやる(一番確からしい方法で練習を積み重ねる)のが一番近道」って、お互い同じ結論に至ったのが、興味深かった。 失敗せずに最短距離でうまくいく、なんてことはない。練習して、本番でチャレンジして、思っ

          10年続けて見えてくるもの