人生で一番やりたいことを実行する。

原田マハさんの小説「旅屋おかえり」のなかに、こんなエピソードがあった。

「ねえ、母さんはどう思う? 僕、何になったらいいと思う?」と聞く息子に、
母は、
「なんの職業だっていい、なんになったっていい。でもね、あんたが人生で一番やりたいと思うことをやれる人になりなさい」

お母さんというものは、子供がやりたいことをやる、幸せになることを願ってくれている。
"人生で一番やりたいことを実行している。"
それが一番の親孝行。

じゃあ、私はできてるのかな？
私の、人生で一番やりたいことってなんだろう。
毎日、自分で選択して生きているはず。
"自分のやりたいこと"に向かって、行動できてるのだろうか。

ふと、そんな自問が浮かんでくる。

主人公は、そんなお母さんである女将さんの一番やりたいことはできましたか？と尋ねる。

「あたしはね。人生で一番したかったこと、さっさとやっちゃったのよ。それはね、
ふたつもあったの。子供を産んで育てること。 それから、自分の手料理を、おいしい、って誰かに言ってもらうこと」
どんな苦労も、さびしさも、やりたいことをやったんだから、乗り越えられた。だからあの子にも、乗り越えてほしいのよ。」

やりたいことをやっているから、
つらいことも乗り越えられるのか。

自分のやりたいことのためのつらいことは、
乗り越えられるのか。

私には、まだできることがありそうかな、と背中を押してもらった。

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